「シーイン」が百貨店に出店、揺らぐ市場で何が残る?

25年11月に「シーイン」が老舗百貨店BHVに出店した。これは単なる一企業の是非を超え、パリのファッション市場が直面する構造変化を象徴する出来事となった。市場の現在地をどう捉えるべきか。フーズ・ネクストやプルミエールクラスなどの合同展示会を運営する仏WSNのフレデリック・マウスCEO(最高経営責任者)に聞いた。
(パリ=松井孝予通信員)
マウス氏は、現在の状況を「景気循環の問題ではなく、消費サイクルそのものの変化」と捉える。ここ数年で顕在化したのは、データと超大量供給に支配される「フローのファッション」と、時間をかけて価値を育てる「創造のファッション」との断層だ。特に、季節性よりもスピードが優先されるようになってから、市場の均衡は大きく揺らいだ。価格と数量の競争に巻き込まれた既存プレーヤーにとって、価値を犠牲にせずにビジネスを成立させることが難しい局面に入ったと分析する。
シーインのBHV出店についても、成功・失敗という二項対立では語らない。EC発の超低価格ブランドが、百貨店という「場」を通じて物理的な存在感や市場での信頼を得ようとした点が重要だという。百貨店は今、短期的な集客効果と、選別と信頼に基づく本来の役割との間で難しい選択を迫られ、都心型流通モデルは新たな活路を探っている。「流量を追うのではなく、独自性や人との関係性によって、店舗の価値を再構築する必要がある」と指摘する。
若手や独立系ブランドへの影響は、すでに顕在化している。デジタル空間では広告費が高騰し、消費者の価格感覚のゆがみも進む。一方で、WSNが主催するパリ合同展には、大量供給を前提としたモデルから距離を取り、生産数を抑え強いアイデンティティーを打ち出すブランドが増えている。物量ではなく「唯一性」で選ばれる戦略だ。展示会の役割は「このエコシステムを守る装置」と表現する。
こうした現状で、パリを通じて世界市場に挑む日本ブランドの鍵となるのは、真正性と手仕事に裏打ちされた価値、そして現場での対話だ。「データと競わなくていい。必要なのは、一つの人格であり、一つの物語だ」。WSNが30年以上にわたり支えてきたのは、まさにその「人の顔が見える創造」と話した。
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