パワハラの権化の父大暴れ! 母をホストに送り込み娘とホストの関係を断絶作戦!【愛の、がっこう#5】

パワハラの権化の父大暴れ! 母をホストに送り込み娘とホストの関係を断絶作戦!【愛の、がっこう#5】

2025.08.14 17:10

※このコラムは『愛の、がっこう』5話までのネタバレを含んでいます。

■カヲルにとって計算外だった愛実の存在

「先生といるのなんかしんどくなってきた」と、ホストクラブで使わせた50万を返しながら、別れを告げたカヲル(ラウール)。愛実(木村文乃)には、なんの得もないのに、文字を教えようと自分のために奮闘してくれるなど、愛実の行動原理にはカヲルへの恋愛感情が隠れていることに、カヲルはしっかり気がついていたのです。

それはカヲルの未来のためだと主張する愛実に対し、「嘘つけ! 先生は俺のことが好きなんだよ!」とバッサリ否定します。さらに「分かんの! 俺もそうだから」と、突然の告白。「おかしいよな。誰も好きになんねぇって決めてたのに」と、カヲル自身も人に恋をする初めての経験に困惑しているようです。

人にバカにされ続けてきたカヲルは、本当の自分を知っても、ひかずに好きになってくれる人なんていないと思っていたのでしょう。

そんな中で、カヲルの特性をバカにせず、真っ直ぐに向き合い、受け入れてくれる初めての存在に心動かされてしまったのは、カヲルにとって計算外の出来事で、自分でもどうしていいのか分からないのかもしれません。

「珍しいだけよ。すぐに飽きる」と、愛実も本気で受け取らないよう、大人ぶりながら自分の心をセーブしているよう。これ以降は文字を教える先生と生徒としての関係で、恋愛の話はしない、破ったら退学というルールを決め、引き続き関係を継続していくことに。

■尻に敷かれて輝く男・川原と、核心に触れすぎない表面的な仲直り

百々子(田中みな実)に愛実との仲を取り持ってもらおうとする、婚約者・川原(中島歩)。トラブルにドンと構えることができず、とにかく右往左往してしまう小物感に、今までフラれてきた理由の片鱗を感じます。しかしめちゃくちゃ素直なので、百々子から、人の不実を疑う時は自分が不実なことをしている時、とブッ刺され、二股していたことを秒でゲロります。「(愛実に)正直に話すことね」という百々子のアドバイスも、躊躇なく実行。

この性格さえ理解すれば、妻としては非常にコントロールしやすい男です。尻に敷かれて輝くタイプ。

にしても、百々子のアドバイスは常にど正論。正論は時に暴力にもなり得ますが、どこかでこの正論が間違った方向に物事を導いてしまわないか心配です。

川原は早速アドバイス通り、愛実に二股の事実を告白。相手が既婚者、体の関係があったというドン引かれリスクのある要素は言わないあたり、川原もおバカではありません。

それを受けて愛実も、「自分も正直に話したほうがいいですよね」と、カヲルとの関係を川原に伝えます。

読み書きができないホストのために、文字を教えている。彼は教育の犠牲者であり、彼への指導は、教師としての自分の成長にもなるのだ、愛実も愛実で表面的な事実だけを伝えます。

核心には触れすぎないお互いの告白によって、一見それらしい形で仲直りしたのでした。

■今にも刺し殺しそうな目線で川原を詰めるパワハラの権現・誠治

しかし、ホストに関わっていることが心配でならない川原は、今度は愛実の父・誠治(酒向芳)に告げ口します。

そもそも結婚への進捗状況を確認するために、誠治が娘ではなく川原をわざわざ呼び出したというのも、あまりにも支配的で恐ろしい話なのですが。彼にとっては「娘の結婚」という、必ず成し遂げなければならない業務プロジェクトのひとつなのでしょう。

しかも「もしまたダメになったら母親の責任だぞ」と、失敗の責任は全て母親に擦る都合のいい思考回路。こうやって仕事でも、手柄は自分のものに、失敗は他人に擦って役員にまで上り詰めたのでしょうか。

川原が愛実を庇うと、俺が一番愛実のことを分かっているとばかりに川原を叱責。

「すいませんお父さん」とつい詫びれば、「その言い方はまだ早いんじゃないか?」と、今にも刺し殺しそうなアングルとライティングで誠治は川原を睨みつけます。

本当に川原が愛実と結婚したいなら、何かあった時に誠治を頼るムーブはせず、むしろ誠治から愛実を守れる強さを持たなくてはなりません。できるのか? 川原!

■2人の過保護な管理者、誠治と百々子の存在

誠治は「結婚式で露出の多い衣装は着るな」と、娘の希望など聞くことなく自分の価値観を押し付けたり、「お前は自分で道を切り開ける人間じゃない。無理をするより誰かに支えてもらったほうが幸せになれる」と、おおよそ親が子どもにかける言葉とは思えない、自尊心をぶっ壊すような発言をとめどなく投げかけます。

愛実を1人の大人として認めておらず、自分の選択は全て正しく、それを歩んでいけば愛実は幸せになれると信じて疑わない、独裁者のような思考回路の誠治。

愛実の幸せは彼女が決めるものなのに、「(愛実は)恵まれている」と信じて疑いません。確かに金銭面や生活環境では恵まれているのですが、愛実は今まで心ここにあらずで生きてきたわけで、カヲルに会うまで心からの喜びや高揚など忘れていた人生。決して幸せだったとは言えません。

また、百々子の存在も愛実にとって本当にいいものなのか分からない瞬間があります。正論で正してくれることはあるのですが、愛実のためにホストクラブまで行って、カヲルに気持ちを確認しにいくなど、少々やり過ぎにも見えます。

誠治と、百々子。彼らが愛実の人生に深く関わりコントロールしすぎていることも、もしかすると愛美が幸せになりきれていない一要因なのかもしれません。

■誠治に派遣されてホストクラブに来た早苗の過去⁉︎

そんなクソ野郎・誠治に派遣され、ホストクラブにやってきたのが愛実の母・早苗(筒井真理子)。カヲルに手切れ金を渡して、愛実に関わらないように言いに来たのです。「昔はよく飲みました。だからあなた方がどういう人か娘よりは知ってます」と、真面目そうに見えるオカンが昔はそこそこ遊んでた発言にも痺れます。

その中でも、早苗の感情が爆発したこの発言「娘とはどういうつもり? 当然遊びですよね? 娘みたいな堅物からかうと面白いでしょう! 合わないものが近づくと不幸になります」これは早苗の過去と愛実を重ねて、心が抑えきれなくなってのシャウトだったのではないでしょうか? あまりにも感情がこもりすぎていたように思います。

過去に忘れられない人がいるような発言や、ホストが初めてではなさそうな様子など、過去にホストにガチ恋して、堅物だった自分の気持ちをもて遊ばれた思い出や、住む世界の違いから結ばれなかった過去があるとか……?

泥酔して帰宅すると、普段誠治に対して飲み込んでいたセリフをするすると言えていたのでいつも酔って暮らしてるくらいの方がバランス取れてていいのかも。

■カヲルの「大っ嫌い」の意味

早苗の突撃にいてもたってもいられなくなったカヲルは、愛実のいる学校へ。人に反対されるとより気持ちが盛り上がるものですが、カヲルもそうだったよう。会話をする2人の間にそびえる学校の門は、まるで2人の世界を分つ高い壁のようです。

「俺、先生のことが嫌い。大っ嫌い」というカヲル。この言葉には、今まで文字が書けないことを受け入れ、諦めてきたけれど、愛実という存在がその世界を変えてしまった。さらには芽生えた恋愛感情が心を乱すのに、周囲の反対や、自分のポリシーから飛び込むことができない、そんな自分の人生を一変させてしまった愛実が好きだけど嫌い、ということなのでしょうか。

しかも、カヲルと愛実が出会うきっかけとなった、カヲルの顧客だった夏希(早坂美海)に2人でいるところを見られてしまいました。せっかく愛実と夏希との信頼関係が築けてきた中で、これは非常にまずい。自分の好きだった男と、それを止めた先生が関係を持っているとなれば、心穏やかではありません。

カヲルだけでなく、愛実と夏希との関係もどうなってしまうのか。また次回。

(やまとなでし子)

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