米関税、EUと合意も懸念 ラグジュアリーは対応分かれる
2025.07.29 18:00
提供:繊研plus
【パリ=松井孝予通信員】EU(欧州連合)と米国の通商交渉の合意により、欧州製品の関税は15%に決まった。フランスのバイル首相は「自由な民が結束して築いた同盟が、ついに屈した」と述べ、超党派で反発が噴出。政府は経済産業省に関係団体を招集させ、影響の把握を進めている。
欧州のファッション産業では、既に実質的な影響が出ている。「プーマ」は、5月初めに発効した対EU関税により北米売上高が9%超減少。アジア製品にも関税が課されており、二重の打撃を受けた。同社は25年通期で約8000万ユーロの損失を見込んでいる。
フランスのファッション・ラグジュアリー、コスメティック産業への波及はこれからと見られている。化粧品業界団体FEBEAは、「これまで関税の適用外だった化粧品が初めて課税対象となる」ことに危機感を示し、年3億ユーロの損失と最大5000人の雇用喪失の可能性があると警鐘を鳴らす。特に中堅・中小企業の価格転嫁能力を懸念する声が強い。
ラグジュアリー産業では、LVMHが関税合意に先立ち、27年にテキサス州で「ルイ・ヴィトン」のアトリエを新設する計画を発表した。通商リスクへの備えとして現地化を進めている。
一方、ケリングのフランソワアンリ・ピノー会長兼CEO(最高経営責任者)は5月、「グッチを米国で作る意味はない」と発言した。「エルメス」も仏国内での生産強化を進めており、国外生産には背を向けている。各企業の対応は、メゾンの哲学や市場認識の違いを映し出しており、今後、通商環境の変化にどう影響していくのか注視される。
関連記事
「その他」カテゴリーの最新記事
-
「可愛すぎる」人気女子ゴルファーの海辺オフショットに反響 砂浜で職業病!?「イメトレですね」デイリースポーツ
-
堺正章 「虎に翼」で話題の女優娘と雑誌で共演 01年離婚の美人タレント妻も反応「いい記念に」デイリースポーツ芸能
-
「ごぶごぶ」浜田雅功 久々に超大物俳優の頭を「ビシャーーン!」突然まさかのドツキ炸裂、衝撃音が響くデイリースポーツ芸能
-
維新・吉村洋文代表「経営管理ビザ厳しくすべき。条件緩すぎ」俺らが言ってた外国人政策「石破さんが選挙途中で…」デイリースポーツ芸能
-
「リュックが大きいのか、寺本さんがスリムなのか」 アジア大会スタッフユニ公開の元体操選手 「可愛くて、お似合い」「リュックに入れそう」の声もデイリースポーツ
-
泉房穂参院議員「『今の議員会館の部屋』は面積にして2.5倍」 20年ぶりの国政復帰で違い実感デイリースポーツ芸能
-
石原伸晃氏「安倍総理に対する裏切り」と指摘する自民党大物議員 衆参選挙大敗の「根本的な原因を作った人たち」デイリースポーツ芸能
-
菊池日菜子 福山雅治のビデオメッセージに感激「言葉の強さに今、感銘を受けている」デイリースポーツ芸能
-
リーグワン静岡が声明 長谷川慎コーチのXが乗っ取り被害「事実と異なる情報が発信されました」「対策、措置を検討」デイリースポーツ