

篠原ともえのドレスも登場! 大阪で開催、最新デジタルでよみがえる正倉院の宝物

奈良・正倉院が1300年ものあいだ守り伝えてきた約9,000点の宝物。その物語を、最新のデジタル技術と現代アートの力で“感じる”“楽しむ”新感覚の特別展「正倉院 THE SHOW —感じる。いま、ここにある奇跡—」が、2025年6月14日(土)から大阪歴史博物館で開催されています。
まるで宝物の世界に入り込んだかのような没入体験ができるこの展覧会。今回は特別内覧会の様子や、見どころをたっぷりレポートします。
( Index )
いつもの正倉院展と違う、冒険的な鑑賞体験 篠原ともえさんも登場! 漆胡瓶ドレスに込めた想いとは? 12K映像×幅20mの巨大スクリーン! 宝物の細部に没入する圧巻体験 光や音が引き立てる、「再現模造」の宝物たち 織田信長も魅せられた伝説の香り「蘭奢待」を再現 お土産もかわいい! 限定グッズに注目いつもの正倉院展と違う、冒険的な鑑賞体験

正倉院と言えば、毎年奈良で開催される「正倉院展」が有名ですが、今回の「正倉院 THE SHOW —感じる。いま、ここにある奇跡—」は一味違います。実物をずらりと並べるのではなく、宝物を360度スキャンした高精細3Dデータや、音・光・映像を駆使した演出で、1300年の時を超える物語を体験できる展示。
テーマは「愛」「美」「紡ぐ」。これまで見落としていた細部まで鮮やかに浮かび上がり、まるで宝物たちが語りかけてくるようです。しかもフォトスポット以外でも撮影OK! SNS映えする写真をたくさん撮りながら、宝物の世界を旅できます。

篠原ともえさんも登場! 漆胡瓶ドレスに込めた想いとは?



内覧会には、デザイナーとしても活躍する篠原ともえさんが来場。正倉院の国際色豊かな宝物「漆胡瓶(しっこへい)」からインスパイアされたドレスを披露しました。
「漆胡瓶の独特な存在感に魅了され、そのシルエット、オリエンタルな魅力を形にしたいと感じたことが着想になりました。構想から約1年かけ“まとうアートピース”の象徴として、宝物をファッションへと昇華させたのがこのドレスです。動物や昆虫、植物の文様を手作業でトレース、加工し、400以上のパーツをドレス本体に装飾しました」と、篠原さん。

さらに会場を体験して「20m超のスクリーンは圧巻の迫力です! 『蘭奢待』を再現した香りにも感動しました。五感で感じるのがこの展覧会の魅力です」と語り、未来への期待を込めて「大阪を皮切りに、国内各地、また海外へと展開されることを期待しています」とメッセージを送ってくれました。
12K映像×幅20mの巨大スクリーン! 宝物の細部に没入する圧巻体験

会場でまず目を奪われるのが、高さ4m×幅20mの超大型スクリーン。宝物を12Kという超高精細映像で映し出し、肉眼では見えない細部までくっきり。特殊塗料を使ったスクリーンのおかげで、色彩の鮮やかさが段違いです。
スクリーンにぐっと近づくと、細やかな彫金や螺鈿(らでん)のきらめきまで全身で浴びるように感じられ、まるで宝物の世界に包まれるような没入体験が楽しめます。
光や音が引き立てる、「再現模造」の宝物たち



宮内庁正倉院事務所が、素材や技法に至るまで徹底的に調べて作り上げた再現模造も約11点が並びます。
聖武天皇が愛用した琵琶や肘つきが、光や映像、音楽に包まれていっそう華やかに。単なる復元品としてではなく、時を超え、命を吹き込まれたかのように感じられるのが今回の展示の醍醐味です。



個人的に心を奪われたのは、衣服に香をたきしめるための「銀薫炉(ぎんくんろ)」。その優美な佇まいはもちろん、内部が常に水平を保つという複雑な構造に、当時の高度な技術力を感じて思わず息をのみました。
また、腰帯から下げる魚の飾り「瑠璃魚形(るりのうおがた)」のガラスの輝き、国家珍宝帳にも記された「金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんかざりのからたち)」の豪華さも必見です。
織田信長も魅せられた伝説の香り「蘭奢待」を再現

“天下第一の名香”と謳われた香木「蘭奢待(らんじゃたい)」も本展の目玉。足利義政、織田信長、明治天皇が香りを求めて切り取ったという逸話の香木を、残された幅1ミリ、長さ数ミリの欠片から成分分析し、世界で初めて香りを再現しました。

会場には再現香を閉じ込めたガラス容器が置かれ、カバーを外してそっと香りを楽しめます。甘い杏仁のように感じる人もいれば、篠原さんは「ピースフルな香り」と表現。人によって印象が違うのも不思議です。ぜひ会場で香りを楽しんで、時の為政者たちに思いをはせてみてください。
お土産もかわいい! 限定グッズに注目



篠原さんデザインのドレスをあしらったポストカード、螺鈿紫檀五絃琵琶をモチーフにしたぬいぐるみ、豪華な螺鈿箱柄のトートバッグやティッシュカバーなど、ショップには美しい宝物のエッセンスを日常に持ち帰れるグッズがいっぱい。
特別展「正倉院 THE SHOW ー感じる。いま、ここにある奇跡ー」は、2025年8月24日(日)まで大阪歴史博物館にて開催中です。最新技術で紡ぎなおされた宝物の物語は、これまで正倉院に興味がなかった人の心にも、きっと深く届くはず。長い時を超えて守られてきた宝物に触れ、その物語を次の世代へ紡ぐ……、そんな特別な体験を、ぜひこの夏楽しんでみてくださいね。
特別展「正倉院 THE SHOW ー感じる。いま、ここにある奇跡ー」
大阪府大阪市中央区大手前4-1-32 大阪歴史博物館
会期:2025年6月14日(土)~8月24日(日)
時間:9:30~17:00(最終入館16:30)
休館日:火曜 ※2025年8月12日(火)は開館
料金:【大人】2,000円、【高校生・大学生】1,500円、【中学生・小学生】1,000円
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
写真・文/日高ケータ
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