

黒沢ともよ、「ガンダム ジークアクス」「響け! ユーフォニアム」などの人気作に多数出演 声優としての実力と魅力に迫る

ガンダムシリーズ最新作「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」(日本テレビ系、2025年放送)や、7月2日より放送を開始したアニメ「地獄先生ぬ~べ~」(毎週水曜夜11:45-深夜0:15、テレビ朝日系、)など、話題作への出演が相次ぐ声優・黒沢ともよ。魅力的な声と安定した演技力で、これまで数多くのキャラクターを演じてきた。そんな黒沢の経歴を振り返りながら、彼女の持つ魅力に迫っていく。
舞台、声優、歌手…と多方面で活躍する黒沢ともよ
声優業や舞台演劇などさまざまな分野で活躍し、確かな演技力で評価されてきた黒沢。5歳の時に出演した初舞台をきっかけに芝居に夢中になっていった彼女だが、始めは“友達の家に遊びに行く感覚”だったそう。その後多くの役者やスタッフとともに一つの舞台を作り上げていく体験から、6、7歳の時には“お芝居で食べていきたい”と思うようになった彼女は、芸能活動一時休止を経て、高校生になりマウスプロモーションに再所属。すると黒沢の活動のフィールドは、声優業にも拡充されていった。
声優としての黒沢の活躍ぶりには既知の通り目を見張るものがある。テレビアニメ「アイカツ!」(テレビ東京系、2012年~2016年放送)の有栖川おとめ役や、「アイドルマスター シンデレラガールズ」(TOKYO MX、2015年放送)の赤城みりあ役を演じたことで、子どもから大人まで絶大な人気を集めた。その後、子役時代の演技の経験を活かし、演じるキャラクターの幅をより広げていった黒沢。代表作の一つ「響け! ユーフォニアム」シリーズ(TOKYO MXほか)の黄前久美子役や、「ゆるキャン△」シリーズ(AT-X・BS11ほか)の土岐綾乃役などで、彼女の知名度は全国区に。
2018年には黒沢の功績や演技力が評価され、“最も印象に残る”声優や作品の業績を称える「第十二回 声優アワード」にて主演女優賞にも輝いた。
また黒沢は、アニメ「ドキドキ!プリキュア」(テレビ朝日系、2013年放送)のオープニングテーマ「Happy Go Lucky! ドキドキ!プリキュア」で、本人名義で歌手デビューしていることでも知られている。
その後も透き通るような歌声と安定した歌唱力で、数々のキャラクターソングを歌ったり自身のバースデーライブでオリジナルソングを披露してきた黒沢。2021年には東宝芸能に移籍し、現在もテレビやラジオ、舞台などさまざまな方面でマルチな才能を発揮し続けている。
キャラクターに寄り添い演じ分ける確かな演技力
黒沢の魅力の一つとして、“キャラクターに寄り添い、演じ分ける力”が挙げられる。
2017年に放送されたアニメ「宝石の国」(TOKYO MXほか)は、黒沢の“出世作”とも言われる作品。遠い未来でかつて存在した生物が“宝石”になった世界を舞台に、月から飛来する謎の敵・月人と激しい戦いを繰り広げるストーリーとなっている。そんな本作で黒沢が演じた主人公・フォスフォフィライトは、美しい薄荷色の髪色と、硬度三半の脆い身体を持つ宝石。壊れやすいため戦闘には向かず、任された博物誌の編纂(へんさん)の仕事に後ろ向きな姿勢を見せるが、次第に大きな“うねり”に巻き込まれていく――。
いわゆる“落ちこぼれ”のフォスフォフィライトだが、黒沢は当時メディアインタビューにて「原作を初めて読んだときから、フォスが他人事に思えなくて」と語っており、キャラクターに親近感を覚えたという。黒沢は情けなくもどこか憎めない、愛すべきキャラクター像を作り上げ、フォスフォフィライトはたちまち人気キャラに。独特な物語の世界観はもちろん、フォスフォフィライト自身の成長も大きな見どころとなっている。
また黒沢は、2023年に第1期が放送され、すでに第2期の制作も決定しているアニメ「スキップとローファー」(TOKYO MXほか)にも出演。ゆるいテイストで高校生たちの等身大のスクールライフを描く“日常系アニメ”ながらも、人間関係などのリアルな悩みを映し出す人気作品だ。本作で黒沢が演じた主人公の美津未は、田舎育ちでマイペースな高校一年生。天然要素もある個性的なキャラとして、クラスメイトたちを柔らかく刺激していく役どころとなっている。
黒沢はそんな美津未としっかりと向き合い、“雑音が少なくて広い空間で育ったがゆえに、周りを気にせず喋り続けてきた子だから、キンキンした声じゃないけど声は大きいんじゃないかな”とバックグラウンドに着目し役作りに挑んだ。その結果、“低くて大きい声”にこだわったという黒沢。キャラに合わせた声は、ピュアでまっすぐな心の持ち主の美津未と非常にマッチしており、話し方からもそのキャラクター性が伝わってくる。
このように、演じるキャラクターへの理解を深め、それぞれの性格やイメージに合った声を演じ分ける黒沢。彼女のアフレコは、作品の魅力をより高める要因になっていると言えるだろう。
「響け! ユーフォニアム」シリーズでは主人公の感情の揺れ動きを丁寧に表現
黒沢のイメージとして、アニメ「響け! ユーフォニアム」の黄前久美子を挙げる人は多いだろう。同アニメは2015年4月よりテレビアニメの第1期が放送されて以来、数々の続編や劇場版などが制作されてきた。北宇治高校の吹奏楽部メンバーが、さまざまな困難を乗り越えながら成長する青春ストーリーで、日本を代表するアニメ制作会社・京都アニメーションが手掛けている。黒沢いわく、久美子は“自分の意見があまりないのに頑固という絶妙なキャラクター”だという。そんな彼女が指導者や部員たちとの関わりや挫折などを通して少しずつ前向きになっていく様子が描かれている。
テレビアニメシリーズや劇場版スピンオフ作品を通して、北宇治高校吹奏楽部は京都府大会から関西大会や全国大会…と駒を進めていきながら、久美子自身も新入生から部長へとポジションが変化していく。そんな中で久美子の内面の葛藤や成長する姿を黒沢はリアルに演じていた。特に久美子が「上手くなりたい!」と告げる場面では、かすれた声と息づかいも相まって、感動的なシーンに仕上がっている。
静かな語りから激情の爆発まで丁寧に演じ分けることで、久美子の成長や葛藤を見事に表現している黒沢。生々しさが滲むようなセリフや自然体の演技は、子役時代から培ってきた演技力が関係しているのではないだろうか。今後もキャラクターに“命”を吹き込む実力派声優として、黒沢の活躍に期待したい。
なお動画配信サービス・Huluでは、黒沢が出演する「響け! ユーフォニアム」シリーズや「スキップとローファー」「宝石の国」「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」などのアニメ作品を見放題配信中。
◆文=林ゆう
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