＜ヴィジランテ＞おしゃれしたポップ“過去一かわいい”と話題に、コーイチの新たな能力に「覚醒の兆し」と期待の声も

2025.06.06 18:10

「僕のヒーローアカデミア」の公式スピンオフ作品「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」(毎週月曜夜11:00-11:30、TOKYO MXほか／ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第9話が6月2日に放送された。コーイチにとって最恐の母・掌子が来襲。観光中に敵＜ヴィラン＞騒ぎに巻き込まれたコーイチの知られざる能力が明らかとなり、視聴者の間で話題となった。(以下、ネタバレを含みます)

「ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」

「ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」は、古橋秀之の脚本、別天荒人の作画で2016年から2022年までマンガアプリ「少年ジャンプ+」(集英社)にて連載された、「僕のヒーローアカデミア」(通称、“ヒロアカ”)の正史に連なる公式スピンオフ作品。

“ヒロアカ”本編で描かれた物語から数年前の日本を舞台に、人々に認められ活躍する＜ヒーロー＞の裏側で、誰にも認められずとも誰かを救わずにはいられない非合法(イリーガル)ヒーロー＜ヴィジランテ＞たちのドラマが展開される。

今回のアニメ化にあたっては、監督を鈴木健一、シリーズ構成・脚本を黒田洋介、キャラクターデザインを吉田隆彦、音楽を林ゆうき、山城ショウゴ、古橋勇紀が担当。アニメーション制作は「僕のヒーローアカデミア」同様ボンズフィルムが務める。

コーイチのためにオシャレしたポップが「過去一かわいい」と話題に

灰廻航一(以下、コーイチ/CV:梅田修一朗)にとっての最恐の母・掌子(CV:岡田恵)が襲来。コーイチは充実した生活をアピールするため、塚内真(以下、マコト／CV:瀬戸麻沙美)に彼女の振りをしてもらうが、あっさりと掌子にバレてしまう。しかし、マコトのハツラツとした性格を気に入り、「本気でうちに嫁に来ない？」と誘う掌子。

そこへ、彼女役を頼まれると思っていたポップ☆ステップ(以下、ポップ/CV.長谷川育美)がオシャレをしてやってくる。コーイチが紹介の仕方に迷っていると、さらにはナックルダスター(以下、ナックル/間宮康弘)がやってきてカオスな状況に…。

だが、よそゆきの格好をしたナックルが機転を利かせてコーイチたちとの関係を掌子とマコトに説明。ナックルは自治体や町内会のはたらきが行き届きにくい地域のサポートを行うNPO法人の鳴羽田エリア代表、コーイチとポップがその組織の下で街の清掃や夜回りを行うボランティアということになった。

すると、昔から人助けをしては危ない目に遭ってきたコーイチを「昔から頼りないというか、危なっかしいというか…」と貶す掌子に、ポップは咄嗟に「そんなことないし！」と反論。しかし、それ以上は何も言えず、「言いたいことははっきりと！」と掌子に怒鳴りつけられ、家を飛び出してしまう。

そんなポップを追いかけ、マコトにアドバイスされた通り、服装を褒めようとするコーイチ。いつもとは雰囲気が違うことを指摘され、ポップは頬を真っ赤にさせる。ところが、次の「なんか、ゾロッとしてるよね！」というコーイチの言葉でポップは激怒。一発ビンタを食わせて去っていく。

そんなこんなで良いムードは台無しになってしまったが、「過去一かわいいポップちゃん」「先輩に嫉妬する姿やおしゃれしてるポップちゃんにグッときたな」「ポップがヒロイン力高すぎる」「乙女感堪らないわぁ」とポップの可愛らしい一面が見れて視聴者は満足げだった。

インゲニウムとコーイチが共闘！コーイチの知られざる能力も明らかに

翌日、コーイチは掌子たっての希望でマコトと3人で観光へ。しかし、運悪く乗っていたバスが蜂須賀九印(CV:千本木彩花)の“トリガー”によって敵＜ヴィラン＞化した猫に乗っ取られてしまった。暴走するバスを追いかけるのは、ターボヒーロー・インゲニウム(CV:北田理道)。爆速でバスに追いつき、扉を蹴破って乗客の救出に向かうインゲニウムだが、ブレーキもハンドルも効かない。このままでは繁華街に突っ込み、大惨事になってしまう。

そんなピンチを救ったのは、ナックルとポップだ。ナックルはポップが持ってきたハタキとガムテープ、さらには看板のポールで猫じゃらしを作ると、バスを高架道路へ誘導する。だが、前回の怪獣騒ぎの影響で5分後に到着する道路が破断していた。インゲニウムのサイドキックが急いで乗客をトレーラーに移動させるが、蜂須賀に“トリガー”を追加された猫ヴィランはさらに暴走。最後の乗客であるマコトを残し、バスは破断部に突っ込んでいく。

インゲニウムが全速力でバスを追いかけるが、途中でガス欠となってしまった。すると、コーイチは観光中に購入したオールマイトのご当地パーカーで“ザ・クロウラー”に変身。掌子の制止を振り切って、インゲニウムに燃料となるジュースを届ける。そのまま、インゲニウムをサポートすることになったコーイチ。コーイチが囮役となって猫ヴィランを引きつけ、その隙にインゲニウムがマコトを救出する作戦に出るが、バスはさらに加速し、オーバーヒート寸前に。インゲニウムが次の一手を考えている隙に、コーイチは自らバスに乗り込むのだった。

しかし、そうこうしているうちにバスがついに破断部へ到達。インゲニウムはエンジン変形・ロケットチャージで超加速し、落下するバスからコーイチとマコトを救おうとする。コーイチはマコトをおぶり、“個性”「滑走」で車体を駆け上ってインゲニウムが伸ばした手を取ろうとするが、一歩届かず。それでもコーイチは諦めなかった。気合いで加速し、なんと空を飛ぶのだ。実は赤ちゃんの頃、コーイチは歩くよりも先に浮遊したが、心配した掌子がその度に引っ叩いて止めていたという。

だが、もう引っ叩いたくらいでは止められないとコーイチの成長をどこか寂しく思う掌子に、ナックルがかけた「親がどれだけ心配しようが、子供はいつか勝手に飛んでいくものです。こちらにできるのはせいぜい、上手い落ち方を教えることぐらいですよ」という言葉に痺れた。子供はいつの間にか成長し、親の元から羽ばたいていくもの。掌子が頼りないと思っていたコーイチも困っている人を見たら危険も厭わず助けようとする正義感の強い青年に成長を遂げていた。

マコトに正体は知られてしまったものの、無事に彼女を救うことができたコーイチ。その姿をかっこいいと思ったのか、実家に帰ることになった掌子から再度嫁入りを持ちかけられ、まんざらでもない様子で「前向きに検討します！」と答えるマコトにポップは焦りを覚える。彼らの三角関係はさらに複雑になっていきそうだ。

また、気になるのはコーイチの“個性”。マコトを助けた時は空高くとべたコーイチだが、その後はいくら試しても床から数十センチほどしか浮くことができなかった。コーイチが言う通り、一度きりの奇跡だったのか。視聴者からは「コーイチ、覚醒の兆し」「抑制されてただけで他にも能力の拡大ありそうだな！」「コーイチの“個性”が一番わくわくする」と期待の声も上がっている。

■文／苫とり子