人気ゲームのOVA「ヴァンパイアハンター THE ANIMATED SERIES」が衛星劇場で放送

人気ゲームソフトの映像化でヒットした「ヴァンパイアハンター THE ANIMATED SERIES」も…原作付きOVAがテレビに帰還

2025.05.15 18:00
人気ゲームのOVA「ヴァンパイアハンター THE ANIMATED SERIES」が衛星劇場で放送

ビデオ全盛期の1980年代に誕生した「OVA」(オリジナルビデオアニメ)作品にフィーチャーする企画「VHSを巻き戻せ!俺たちのOVA特集 vol.7」が、4月から衛星劇場にて放送中。5月は「ゲーム関連OVA特集」をテーマに、「ヴァンパイアハンター THE ANIMATED SERIES」(1997年)をはじめ、人気ゲームを映像化したOVA作品が登場する。そこで今回は、OVA文化が定着した1980年代後半から1990年代の背景に触れながら、それぞれの作品を紹介していく。

人気ゲームがアニメとして登場

“OVA黎明期”と呼ばれた1980年代前半、鳥海永行監督(原作・脚本)と押井守監督(脚本・監督)の師弟コンビによる共同作品であり、世界初のOVA作品「ダロス」が1983年に発売され、日本のアニメーションは世界へと羽ばたき始めた。1980年代後半から90年代初頭になると、OVAは急成長を遂げ、革新的な作品が次々と制作されていく。

「ダロス」が発売開始した1983年からOVAのリリースタイトル数は右肩上がりに増えていき、やがて年間数百タイトル以上の作品が制作されるまでに。当時のテレビアニメブームやレンタルビデオの普及など、OVA発展に不可欠な要素が重なり、短期間ですさまじい勢いを見せた。

1980年代後半からはテレビアニメのように数話構成のシリーズものや、「原作付き」といういわゆる完全オリジナルではない作品も多くリリースされていく。

そんな中、1997年には今もゲームファンを熱狂させるゲームメーカー「CAPCOM」制作のセガサターンの人気ソフトをアニメ化した「ヴァンパイアハンター THE ANIMATED SERIES」が登場。

全4話で構成されている同作は、魔界からやってきた“闇の住人”ダークストーカーによって、100年もの間人間界に闇がもたらされていたが、ある夜、魔界と人間界を隔てていた扉が突然開くことから物語は始まる。“魔界の支配者”となるべく闘いを挑むヴァンパイア・デミトリ、迎え撃つサキュバス・モリガン、そして、闇の住人を全て消し去ろうとするダークハンター・ドノヴァンの終わりなき闘いを描いたストーリー。

テレビアニメ「新機動戦記ガンダムW」(1995-1996年、テレビ朝日系)などの池田成監督とキャラクターデザイン・村瀬修功氏がタッグを組み、ボイスキャストとして今も第一線で活躍する人気声優の大塚明夫、山寺宏一らが名を連ねており、ゲームファンのみならずアニメファンもうならせる作品となった。

人気ゲームソフト原作のOVA作品が続々と放送!

1990年代後半からは深夜帯のテレビアニメが人気を博し、OVA初期で見られたような作風も“深夜アニメ”としてジャンルを確立していく。“OVAブーム”と呼ばれるだけに一過性の人気であったかもしれないが、ほんの数年で多くの人の脳裏にインパクトを残し、日本のアニメーションの歴史を語る上で切っても離せない存在として今もなお語り継がれている。

そんな貴重なOVA作品が衛星劇場では定期的にオンエアされており、5月は「VHSを巻き戻せ!俺たちのOVA特集 vol.7」と題し、ゲーム関連のOVA作品がオンエアされる予定だ。

「ヴァンパイアハンター THE ANIMATED SERIES」が5月17日(土)夜8:00から放送されるほか、5月17日(土)夕方6:00からは超人気RPGをアニメ化し、父親の敵を討ち、国を取り戻すために戦うセリオス王子の戦いを描いた「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」(1992年)、5月17日(土)昼5:00からは“メガテン”の愛称で熱狂的なファンを獲得している「女神転生」シリーズの原点となる「デジタル・デビル物語 女神転生」(1987年)、 5月17日(土)夜7:00からは宇宙を舞台に銀河の平和を守るため宇宙海賊と戦う少年ユウと美少女サヤの活躍を描いた「コズミック・ファンタジー ~銀河女豹の罠~」(1994年)がそれぞれ放送される。

レンタルビデオ店も減少し、自宅からはほぼビデオデッキも消えつつある時代。貴重なVHS作品を堪能できるこの機会にOVAの魅力に触れてみては。

◆文=suzuki

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