

「ザ・チノ・リヴァイブド」 雑誌『LEON』のECでパンツ部門売上数量1位に

メンズパンツ専門ブランド「ザ・チノ・リヴァイブド」(運営はボーディング)は、海外販路を拡大しながら、ECを軸に日本国内の売り上げも伸ばしている。メンズファッション誌『LEON』(レオン)のECサイト「買えるレオン」のパンツ部門で24年の売上数量が1位となった。
(大竹清臣)
同ブランドは13年秋冬からスタート。大人の男性に向けた上品なカジュアルパンツで、オフシーンからビジカジまで対応する。素材から仕様、ディテールまでこだわった日本製のチノパンが定番品。最近ではイージーパンツ仕様のきれいめパンツが人気を集めている。
買えるレオンでは、著名なインポートブランドから大手メーカーの有力ブランドなどがずらりと並ぶなか、一般には無名に近い同ブランドのファンが増えている。好調の要因は、取り組みが3年前からと比較的早く、誌面との連動企画の効果が大きかったこと。リピート客もじわじわと増え、24年は販売数約500本、前年比60%増と売り上げを大きく伸ばした。
インポートブランドが極端なスリムテーパードだったり、若い世代向けブランドがワイドシルエットすぎたりとエッジの利いたパンツが多い中、同ブランドは中間的なシルエットを提案することで、トレンドに左右されない30~50代のエグゼクティブ層に支持された。インポートブランドに比べてリーズナブルな価格設定(3万円台)も好評を得ている。

特に人気なのは、仕事にもゴルフにも使えるストレッチ性の高いジャージーを使ったイージーパンツ仕様のパンツ。夏は接触冷感素材、冬は内側に起毛フリースにしたタイプが売れている。

伊フィレンツェのメンズ総合展示会ピッティ・イマージネ・ウオモには10年以上継続出展し、毎回新規卸先を獲得している。海外の売り上げ比率は6割以上と高く、イタリアをはじめとした欧州や、中国などのアジアにもファンが広がっている。海外ではスタンダードなチノパンやクラシックなスラックスへの評価が高い。こうした海外での実績もブランディングになり、国内販売の成長を後押ししている。
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