“ミスターリスク回避”がまさかの公私混同!?  なぜか憎めない「ヤバ男」も動き出す【未恋~かくれぼっちたち~#8】

“ミスターリスク回避”がまさかの公私混同!? なぜか憎めない「ヤバ男」も動き出す【未恋~かくれぼっちたち~#8】

2025.03.06 11:10

※本コラムは『未恋〜かくれぼっちたち〜』第8話までのネタバレを含みます。

■星くんって、確実にヤバ男なのになぜか憎めない

「気持ちが固まりました! 星たける、本物の星になります! 漫画、今すぐ描きたいんです! いま描かなきゃ、僕じゃなくなるんです! なので、辞めます!」と、会社に辞表を提出した星くん(鈴木大河)。

こういう言い方はあまりしたくないけれど、彼って典型的な“今の子”なんですよね。こんなことを言ったら、星くんに「なんか、Z世代への偏見ありありでウザいんですけど」って睨まれちゃうかもしれないけど……。

「突然辞めるのって、みなさんにそこそこ迷惑かけますね〜」と飄々と言う感じとか、当たり前のように先輩に重い荷物を持たせるあたりとか。「こいつ、ヤバいなぁ」と思わせるような行動を連発しているのに、なぜか憎めない!

あと、編集長に「もう少しだけ続けてみようか?」と引き止められた時、「そうやって先延ばしにしたとして、僕の人生に責任を取るのは自分しかいません」と返したのも、かなり刺さりました。

たしかに、もしここで星くんが「分かりました。じゃあ、もう少しだけ続けてみます」となっていたら、嫌なことが起きた時に編集長のせいにしてしまうかもしれません。「あの時、辞めていたらこんなことにはならなかった」とか、「もしかしたら、漫画家になれていたかもしれないのに」とか。それって、どっちも不幸ですよね。星くんの言葉を聞いて、自分で選択をするというのは、自分の人生に責任を取ることにもつながるんだなと思いました。

ただ、星くんが後輩の漫画家・本島りん(外原寧々)にやってきた数々の悪事がヤバすぎて、だいぶ引いちゃった! りんをディスるアンケートを送ったり、SNSにアンチコメントを書き込んだりしただけでなく(それだけでも、かなりヤバいんだけど)、無言電話をしたり、呪いの荷物を送ったり……。「小学生かよっ!」とツッコミを入れたくなるような幼稚な嫌がらせの数々。

しかし、星くんは意外とあっさりした性格なので、なぜか憎めないんですよね。りんからも「もう言わなくていいです」と言われているのに、「あっ、あと呪いの荷物とかも届いただろ? あれも、実は僕が送ったもので」と自ら墓穴を掘っていくんだもん。やっていることはねちっこいのに、口調があっけらかんとしているから、よく分からん!

それにしても、「正直、誹謗中傷とか嫌がらせとか、絶対に許せないです。けど、星先輩がまた漫画描くのうれしいです。これからも、ライバルですね」と言ってあげたりん、大人すぎやしませんか? 彼女は、漫画家としても人間的にも星くんより一歩(どころか何歩も)リードしています。

でも、「大好きな漫画に人生を賭けて戦っている人たちのそばにいると、お前はそっち側なんだって、お前にはこっち側の世界は手が届かないんだって。そんな拷問を受け続けているようで、本当に苦しいんです。関わるから、見えるからこそ辛いんです」と言うほど、漫画を愛している星くん。すぐにりんに追いつくことはできないかもしれないけれど、いつか2人がコミックブーンの看板作家になる日が来たらいいなぁと思います。

■“ミスターリスク回避”の健斗が、公私混同……?

ゆず(弓木奈於)が競合他社で新連載をスタートさせるだけでもモヤモヤしちゃうのに、担当編集が男性だと知っちゃったものだから、健斗(伊藤健太郎)のモヤモヤは止まらない!

結局、ゆずの担当編集・桔川(松下優也)にアポなし訪問をして、「どうしてですか? どういう経緯で、深田ゆず先生が?」「深田先生には、『ちりがみくん』に没頭してもらうつもりだったんです! スピンオフ的な企画も考えているところですし、弊社としても困るんです!」とイライラをぶつけてしまいました。社内で“ミスターリスク回避”と呼ばれている彼が、こんなにハイリスクなことをしでかすって、どんだけゆずのこと好きなんだよぉおお!

しかし、桔川は一枚上手なので、「何か問題あるんですか? 御社は深田ゆず先生と、専属契約を結んでいるんですか? 『ちりがみくん』の連載中は、他社との契約をしてはいけないなんて、契約書に書いてます?」と淡々と諭してきます。

わたしには分かる。この男は、めちゃくちゃ仕事ができる。怖いくらいに仕事ができる。だから、ゆずを上手いこと言いくるめるのなんて、ちょちょいのちょいなんですよね。おそらく、桔川はゆずのことを商品としてしか見ていないんですよ。だから、健斗が「連載2つって、体力的にも精神的にもしんどいはずですし」と言っても、「そもそも、何を描くかなんて、深田先生自身が決めることじゃないですか。それも、深田先生が決めることです」と悪魔の微笑みを浮かべるだけ。

さらに、「編集者のエゴなんか、作家にすぐバレますよ」と煽ってくるものだから、健斗は「実は俺、ゆずと付き合ってるんですよ。だから、エゴなんかじゃないです!」と思わず言い返しちゃった(“ミスターリスク回避”の称号剥奪です)。

こんなことを聞いちゃったら、桔川も「だから、エゴなんじゃないの」と、ど正論をかますことしかできません。ってか、健斗とゆずってたしか別れたはずでしたよね……? 「それは、別れるって捉えていいの?」(健斗)「えっ、いいよ」(ゆず)「そっか、分かった」(健斗)というやり取りは、何処に……?

第8話は、健斗の周辺が騒がしかったですが、ゆずとの関係性は一歩前進している感じがしてホッ。ゆずが桔川に関する愚痴を言った時、「要するに、信用できない奴。マウント取りたがり。私生活、うまく言ってないんじゃない?」と健斗が全力で乗っかっていたのが面白かった(笑)。最近は、彼の人間らしい部分が出ることが多くて、ちょっぴり安心しております。

では、また次回の放送でお会いしましょう。

(菜本かな)

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