＜Re:ゼロ＞「反撃編」初回から見応えある混戦に反響、レグルスの攻撃から蘇るラインハルトも話題に

TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』(毎週水曜夜23:30ほか、TOKYO MX・AT-Xほかで放送／ABEMA・dアニメストア・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)の3rd season「反撃編」が2月5日に放送開始となった。水門都市プリステラを舞台にした大罪司教へのスバルたちの『反撃』がついに開幕。初回の第59話では、特にチート級の能力でレグルスを翻弄するラインハルトに視線が注がれた。(※以下、ネタバレを含みます)

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「Re:ゼロから始める異世界生活」

「Re:ゼロから始める異世界生活」は、2012年4月からWeb小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が始まり、2014年1月からMF文庫J(KADOKAWA)で刊行されている長月達平による小説を原作としたアニメ。突如異世界に召喚された主人公のナツキ・スバルが、死ぬと時間が巻き戻る“死に戻り”の力を駆使して、大切な人々を守るために過酷な運命に立ち向かっていくダークファンタジーだ。

これまでに、1st season(全25話)が2016年4月から9月、2nd seasonの前半(全13話)が2020年7月から9月、後半(全12話)が2021年1月から3月にかけて放送されたほか、OVA2作品が劇場公開された。

2024年10月2日から始まった3rd seasonは、「聖域」の解放から1年が過ぎ、平穏な日々を送るスバルたちのもとに王選候補者の一人アナスタシアから水門都市プリステラへの招待状が届くところから始まる。アニメーション制作はWHITE FOXが担当。監督を「トラペジウム」などの篠原正寛、シリーズ構成を「Free！」「はたらく魔王様！」などの横谷昌宏が務める。

圧倒的パワーで頼りになりすぎるラインハルトに大注目！

アナスタシア(CV:植田佳奈)の招待をきっかけに、王選候補全陣営が集結した水門都市プリステラに魔女教の大罪司教たちが来襲。魔女教に占拠された都市の平和を取り戻すため、スバル(CV:小林裕介)たちは制御塔四ヶ所同時攻略を決意するのだった。

スバルはエミリアを取り戻すため、ラインハルトとともに『強欲』の大罪司教レグルスの元へ。プリシラとリリアナは四番街の『憤怒』、ガーフィールとヴィルヘルムは一番街の『色欲』、ユリウスとリカードは二番街の『暴食』の元へとそれぞれ向かう。

ついに制御塔四ヶ所同時攻略の火蓋が切られた第59話。この回で最も視線を集めたのは、『剣聖』ラインハルト(CV:中村悠一)の常人離れした強さではないだろうか。

エミリア(CV:高橋李依)との結婚式の途中に乱入され、レグルス(CV:石田彰)から「なんだっけ、『剣聖』？聞いたことはあるよ。剣を振るしか能のない奴の呼び名じゃなかった？」と不敵な態度を取られるも、ラインハルトは帯刀している『龍剣』レイドを示す。歴代『剣聖』が受け継いできたこの宝剣は『相応しい相手でない限り、鞘から引き抜くことができない』という特徴を持ち、そして「どうやら君では相手が務まらないというのが剣の結論らしい」という事実をレグルスに突き付けるラインハルト。

滅多に見ることのないラインハルトの煽りにレグルスはブチ切れ。一方、スバルは笑いを堪えきれない様子で、視聴者からも「ラインハルトの煽りセンス高くて草」「意外といい性格してるな」「スバルが奥でめちゃくちゃツボってるの好き」「まんまと乗せられてひとりでブチギレてるレグルスさんも面白すぎた」と好評だった。

ところがレグルスがエミリアや花嫁たちを人質にとることで、ラインハルトは彼の攻撃を受けざるを得ない状況に。わずか一撃で、大量に血を流して倒れるラインハルト――まさかの展開に一瞬血の気が引いたが、実はこれはラインハルトの作戦だった。

死亡しても蘇ることのできる一度きりの加護『不死鳥の加護』で復活し、レグルスが動揺している一瞬の隙をつき、エミリアから受け取った氷の剣を振りかぶる。青い光とともに聖堂もろともレグルスは吹き飛んだ。

心配して声をかけるスバルとエミリアに、ラインハルトは「実際ちょっと死んでたからね」と苦笑まじりに告げる。さらにその後、無傷で姿を現したレグルスとの戦闘が再開されると、『伝心の加護』でテレパシーのようにスバルと会話しながら、大迫力の肉弾戦を繰り広げるラインハルト。チートすぎるその能力に、視聴者からは「ラインハルトかっこよすぎる！」「やっぱり最強だわ」「ラインハルトがいる安心感すごい」という声が上がった。

見応え十分な混戦に高まる初回放送

ガーフィール(CV:岡本信彦)とヴィルヘルム(CV:堀内賢雄)は、『色欲』のカペラ(CV:悠木碧)がいるはずの制御塔で待ち構えていた二人の屍兵と対峙。片刃の剣を持った女剣士の正体は、やはりヴィルヘルムの予想通り、白鯨討伐戦で亡くなった妻テレシアだった。ヴィルヘルムの前でフードに覆われたテレシアの顔が明らかになる場面では、視聴者から「やっぱりテレシアさんだったのね…」「ヴィルヘルムさん…察していたとはいえ辛いよな」「こんなに見たいのに見たくない戦いある？」という悲痛な叫びが。

一方、ガーフィールは屍兵となったヴォラキア帝国の元英雄、『八つ腕』のクルガンを相手に苦戦。それでもミミ(CV:藤井ゆきよ)の仇を討とうと立ち上がるガーフィールだったが、突如上から禍々しいヘドロ状の物体が降ってくる。カペラの残した肉塊にガーフィールはクルガンもろとも潰されてしまうのだった。

プリシラがドレスに着替えるのを見届け、制御塔にたどり着いたプリシラとリリアナの前に、赤黒い炎を散らしながら出現したのは『暴食』のシリウス(CV:安済知佳)。敵を前にプリシラは不敵な笑みを浮かべていた。

また、オットー(CV:天崎滉平)は『叡智の書』を回収に向かう途中で、フェルト(CV:赤崎千夏)やキリタカの私兵『白竜の鱗』が『暴食』の大罪司教と睨み合っている場面に遭遇。『暴食』は自身の名をライ・バテンカイトス(CV:河西健吾)と名乗る。しかし、スバルたちが都市庁舎で遭遇した『暴食』はロイ・アルファルドと名乗っていた。オットーも『暴食』が最低でも二人以上存在することを確信。

そしてユリウス(CV:江口拓也)とリカード(CV:乃村健次)が、もう一人の『暴食』ロイと対面。初手から全開の精霊術を放つユリウスだが、ロイはそんなユリウスを見て「兄様は想像通りで素敵だね」と怪しいセリフをこぼし……。

そして制御塔四ヶ所での戦闘が幕を開ける最中、カペラがクルシュ(CV:井口裕香)を看病するフェリス(CV:堀江由衣)の前に現れる。現状だけでも6か所で始動した戦い。まさしく「混戦都市」のサブタイトルに相応しい混迷の中、59話は幕を閉じた。

主役級のキャラクターたちの戦いが同時並行で描かれる「反撃編」は初回から大迫力。シリアスな展開が続く中でも、リリアナがたじろいだプリシラの生着替えなど、明るいトーンで描かれるシーンもあり、見応え十分だった。

※天崎滉平、赤崎千夏の“崎”は、正しくは「タツサキ」。

■文／苫とり子