<薬屋のひとりごと>大塚剛央×小西克幸が壬氏と高順の好きなところを語る「よそゆきの声になって愛想が良くなる瞬間がすごく好きです!」
後宮を舞台に「毒見役」の少女・猫猫がさまざまな難事件を解決する姿を描いた物語、TVアニメ『薬屋のひとりごと』(毎週金曜夜11:00-11:30ほか、日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)。その第2期が1月10日より放送開始となった。放送当日はXで関連ワードが次々にトレンド入りを果たすなど、第1期から続く大人気作だ。今回WEBザテレビジョンでは、本作で美形の宦官・壬氏を演じる大塚剛央、壬氏の補佐役・高順を演じる小西克幸にインタビューを実施。第2期の見どころに加え、それぞれキャラクターの好きなところや猫猫と壬氏の関係性についても語ってもらった。(※以下、第25話のネタバレを含みます。)
第2期の収録は“男性陣”が多く…「むさくるしくなります(笑)。」
――『薬屋のひとりごと』の第2期の放送が決まったときの気持ちを教えてください。
大塚剛央(以下、大塚) 第1期の収録中はまだ知らなくて、収録が終わってしばらくしてから聞きました。収録しているときから「続きはあるかな? でも第1期はすごくきれいな終わり方をしたしな……」と思っていたので、第2期があると聞いてすごくうれしかったのを覚えています。
小西克幸(以下、小西) 第1期の最終話のアフレコのときに、なんとなく「次もありますんで、また会えます」とスタッフさんに聞いていて。だから「まだあるんだ」と思ったことを覚えています。原作は続いているし、第1期では明かされていない謎もあって、皆さんも気になっていることがいっぱいあるじゃないですか。先が見たいという気持ちもあったので、正式に第2期が発表されたときはうれしかったですね。同業者以外の方からも「『薬屋』見てます」って言われることも結構あって。
――同業者以外の方からも!
小西 例えば髪の毛を切りに行ったときに美容師さんに言われたり、洋服を買いに行ったときに店員さんに言われたり。アニメが好きでいつも見ているという層だけでなく、本当にたくさんの方が見てくれているというのも、世界が広がっている感じがしてすごくうれしいです。
――大きな広がり方をしている『薬屋のひとりごと』ですが、お二人は本作に出演したことで得たものや生じた変化は何かありますか?
大塚 僕のことを知っていただく機会が増えました。日本はもちろん、海外に行ったときも「見ています」と言っていただくことがたくさんあって、本当にありがたいなと思いました。それと、『薬屋のひとりごと』の現場には素敵な役者さんが揃っていて。特に第2期ではキャストが揃って収録することも多いので、皆さんのお芝居から感じるものがすごく大きいです。本当にこの作品に参加させていただけて光栄だなと思っています。
小西 得るものや変化というのは作品ごとにあるので、この作品に限ったことではないですが、やっぱり人との掛け合いによって生まれるものがたくさんあって。熱量だったり、感じるものだったり。そこで生まれるものはそこでしか生まれない。『薬屋』に関しては、僕は皆さんと一緒に収録する機会は少ないのですが、皆さんと収録するときはその瞬間瞬間を大切にするようにしています。
――今、お話にもありましたが、第2期は皆さんで揃って収録する機会が多いということですが収録はいかがですか?
大塚 この『薬屋のひとりごと』の世界に登場する人物として成立しなきゃいけないので、皆さんのお芝居が素敵なのはもちろんなのですが、それぞれのキャラクターに合わせて……たとえば宦官だったら男らし過ぎても違うとか……そういう皆さんが練り込んでいるものを感じられてすごく刺激的です。印象的なのは、第2期では男性が増えたことです。この間、ひさしぶりに小西さんも一緒に収録できた日があったのですが、その日はほとんど男性でした。それは第1期と違って、面白かったです。
――現場の雰囲気も何か変わりますか?
小西 むさくるしくなります(笑)。
大塚 (笑)。でも実際はそこまで何かが変わるということはあまりなくて。猫猫役の悠木(碧)さんが中心になって現場作りをしてくださるのですが、たくさんお話をしてくださったりして、すごく朗らかな現場です。
小西 僕は2期ではまだ数回しか皆さんと一緒に収録できていないのですが、みんなと会うと「『薬屋のひとりごと』のアフレコに帰ってきたな〜」みたいな感覚が強いですね。猫猫が一人でバーっとしゃべっていたり、猫猫と壬氏が二人で掛け合っていたりするシーンを見ていると、「ああ、『薬屋』の現場だな」と感じます。皆さんのお芝居を聞くのも楽しいです。
壬氏、高順演じる二人がそれぞれの好きなところとは?「顔赤らめて、めちゃくちゃかわいいなと」
――それぞれご自身が演じるキャラクターをどのような人物だと思って演じていて、第2期ではどういう変化をさせようと思っているか教えてください。
大塚 第2期で演じ方が変わるということはないですけど、今期では壬氏の変化や成長が結構見えてくると思っているので、そこには寄り添って演じていきたいなと思っています。さっき小西さんがおっしゃっていたように、第1期では明らかになっていない謎な部分は壬氏にもあって。そのあたりの1期からの積み重ねは意識しながらやっていきたいです。あと、表情の変化にあわせて“ああいう感じになるんだったら、ここまでやってみてもいいかな”とか、いろいろチャレンジしたいと思っています。猫猫に振り回されたり、いろいろと苦労している人でもあるので、シリアス・コメディ含めてしっかりメリハリをつけて演じられたらいいなと思いながら演じています。
――大塚さんご自身としては、壬氏のどういったところが好きですか?
大塚 すごく真面目なところですね。仕事に対してしっかり向き合っていますし、自分の立場とか生い立ちみたいなものがあって、それがゆえに、特に猫猫に対しての気持ちのぶつけ方が全然うまくいっていないところがいいですよね。演じながら「もっと素直になればいいのに」と思うこともありますけど。
小西 あははは!(笑)
大塚 でもそこも含めていいところかなとは思います。
小西 僕が思う壬氏の好きなところは……! あ、聞かれてないですか?(笑)
大塚 (笑)。
――せっかくなので聞かせてください!
小西 よそゆきの声になって愛想が良くなる瞬間がすごく好きです! 見ていて楽しい。
大塚 (笑)、ありがとうございます。
小西 で、自分の演じるキャラクターについてですよね。高順は自分の仕事に誇りを持って一生懸命やるし、でも家庭もあって、人としてものすごくちゃんとしている人。ただの冷静でクールな人というだけではなくて、人間としての温かみもちゃんと持ち合わせている人なのかなという気がしています。時折見せるちょっと崩れた瞬間みたいなものが、第1期ではあまり出せていなくて。第1期の後半くらいから、高順が崩れるところも多くなってきて、音響監督さんからも「もっとやっていいですよ」とおっしゃっていただいたので、2期では崩れるところなど人間味の感じられる部分はさらに思いっきりやるようにしています。そのほうが僕も演じていて楽しいですし。
――大塚さんの、高順の好きなところも教えてください。
大塚 いっぱいありますけど、まず猫好きなんだって驚きました(笑)。あんな顔を赤らめてモジモジして……とてもかわいいなと思いました。あとは、猫猫が事件に向き合って壬氏と話をしているとき、壬氏が高順に向かって「高順」って一言言うだけで「はい」とすべてを理解している、その関係性がすごく好きです。本当に有能な人だなと思います。
猫猫と壬氏の関係に、小西が吠える「『早く付き合っちゃえよ!』って(笑)。」
――先ほど大塚さんが、ご自身としては壬氏の猫猫への態度について「もっと素直になればいいのに」と思っているとおっしゃっていましたが、小西さんは二人の関係をどうご覧になっていますか?
小西 「早く付き合っちゃえよ!」って(笑)。
大塚 (笑)。
小西 猫猫は「え、嫌です」って言うと思うんですけど。
大塚 そうですね(笑)。
小西 でもさっき大塚くんも言っていましたけど、壬氏様が素直に言えないところも僕は好きなので、もうちょっとあのピュアな感じを味わいたいなという気持ちもあります。あとは玉葉妃が二人のことをどう思っているのかも知りたい(笑)。
大塚 どうなんでしょうね。楽しんでいるのは間違いないですけど(笑)。
小西 楽しんでいるのはわかるんだけどね(笑)。本音はどう思っているんだろうね。
――猫猫と壬氏の関係性も引き続き楽しみにしています。そんな第2期の見どころや注目してほしいところを教えてください。
大塚 最初に小西さんもおっしゃっていましたが、第1期では明かされなかった謎がたくさんあるので、それがどう繋がっていくのかを楽しみにしていただきたいです。それに新たに出てくる登場人物もすごく刺激的。演じられる方々もすごく豪華で、とても素晴らしい作品になっているなと感じているのでぜひ楽しみにしていただきたいですね。完成した映像を僕も少し見させてもらったのですが、今期も引き続き仕掛けがたくさんあって、ワンカットワンカット見逃せないなと感じました。何度でも繰り返し見て楽しんでいただけたらうれしいです。
小西 大塚くんが言うように、「1期でやっていたことが2期でこんなに効いてくるんだ」と思うところが結構あって。もう一回1期を見返すのもいいんじゃないかなと思います。それを踏まえて第2期を見ると「あー、こんなことやってた!」とか「あー、この人いたいた!」とか気づくこともあると思うので。何度も見て覚えている方もいると思うのですが、それでも細かい仕掛けはいっぱいあるので。あとは「毛毛」のアクセントをしっかり覚えていただければ!(笑)。記事で文字にするのは難しいと思うのですが、「猫猫(マオマオ)」と「毛毛(マオマオ)」がいますので。僕もアクセントを覚えるのに時間がかかったので、皆さんも一緒に覚えてもらえたらと思います(笑)。
――第1期を見返してみるといいかもというお話が出たので、最後にお二人が第1期で特に好きだったシーンを教えてください。
大塚 いっぱいあるんですけど……僕は羅漢がすごく好きで。羅漢の過去が明らかになったり、鳳仙との過去が明らかになったりする後半の話数は特に好きです。最終話、羅漢と鳳仙がようやく顔を合わせるシーンは、音楽も全然入っていなくて。そういう演出も含めてすごく印象的でした。
小西 僕は具体的なシーンというわけじゃないんですけど……。『薬屋のひとりごと』で一番好きなのは、たぶん皆さんも好きだと思っているのですが、第19話で猫猫がいろんな謎を解いていって、それが全部一つに繋がる瞬間。そこから猫猫が何も考えずに突っ走っていくところと、助けた壬氏様が抱っこして出てきて挿入歌がかかるところがめっちゃ好きなんですよ! その一連すべてに無駄な話数も無駄なエピソードもなくて、完成されている話運びがすごく素敵だなと思います。
――そんな第1期が第2期にも効いてくるんですね。
大塚 はい。楽しみにしていただければと思います。
◆取材・文=小林千絵
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