<Re:ゼロ>「最高に主人公してるじゃない!」スバルの覚悟に賞賛の声&プリシラの戦闘シーンにも大興奮
TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season』(毎週水曜夜23:30ほか、TOKYO MX・AT-Xほか全国21局で放送/ABEMA・dアニメストア・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)の第56話が11月6日に放送された。意識を取り戻したスバル(CV:小林裕介)は魔女教から新たな要求があったことを知る。絶望的な状況の中、魔女教の脅威からエミリアはもちろん、水門都市プリステラの住民を救おうとするスバルの覚悟に賞賛が集まった。(※以下、ネタバレを含みます)
「Re:ゼロから始める異世界生活」
「Re:ゼロから始める異世界生活」は、2012年4月からWeb小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が始まり、2014年1月からMF文庫J(KADOKAWA)で刊行されている長月達平による小説を原作としたアニメ。突如異世界に召喚された主人公のナツキ・スバルが、死ぬと時間が巻き戻る“死に戻り”の力を駆使して、大切な人々を守るために過酷な運命に立ち向かっていくダークファンタジーだ。
これまでに、第1期(全25話)が2016年4月から9月、第2期の前半(全13話)が2020年7月から9月、後半(全12話)が2021年1月から3月にかけて放送されたほか、OVA2作品が劇場公開された。
2024年10月2日から始まった第3期は、「聖域」の解放から1年が過ぎ、平穏な日々を送るスバルたちのもとに王選候補者の一人アナスタシアから水門都市プリステラへの招待状が届くところから始まる。アニメーション制作はWHITE FOXが担当。監督を「トラペジウム」などの篠原正寛、シリーズ構成を「Free!」「はたらく魔王様!」などの横谷昌宏が務める。
アニメ初! プリシラの戦闘シーンに視聴者大興奮
プリステラの大水門が何者かによって開放され、濁流が都市に流れ込んできた。水は建物や人を押し流し、魔女教大罪司教『色欲』担当カペラ・エメラダ・ルグニカ(CV:悠木碧)に蹂躙されていたスバルも飲み込まれてしまう。次に目を覚ましたとき、スバルの前にいたのはプリシラ(CV:田村ゆかり)とリリアナ(CV:山根綺)だった。
プリシラはスバルが気を失っている間に、放送用のミーティアを通じてカペラから新たに3つの要求があったことを伝える。その要求とはプリステラに眠る「魔女の遺骨」に加え、「叡智の書」と「人工精霊」の引渡しと、「銀髪の乙女との結婚式」だ。最後の一つは、おそらくカペラではなく魔女教大罪司教『強欲』担当レグルス・コルニアス(CV:石田彰)からの要求で、銀髪の乙女とは彼が連れ去ったエミリア(CV:高橋李依)のことだろう。
スバルは怒りに震え、形勢を立て直して大罪司教たちを都市から追い出すと宣言する。その気概に感心したプリシラがスバルに褒美をとらせると告げた瞬間、3人の前に醜悪な亜獣が出現。プリシラはスバルを投げ飛ばすと、「その在り様、実に哀れでならぬ。故に、慈悲深い妾が引導を渡してやる!」と空から引き抜いた陽剣を亜獣に向ける。
アニメでプリシラの戦闘シーンが描かれるのは今回が初。作画にも気合いが感じられ、陽剣を巧みに操って亜獣を一掃するプリシラの勇ましい戦いぶりに視聴者は「プリシラの戦闘シーンかっこよすぎる」「すごい綺麗だった」「王としての風格がヤバい」と大興奮だった。
その後、スバルたちは避難所へ。魔女教大罪司教『憤怒』担当シリウス・ロマネコンティ(CV:安済知佳)の権能で負の感情に支配されていた住民たちをリリアナが圧倒的な歌で虜にし、正気を取り戻させる。プリシラがリリアナを連れ回している目的のように思えるが、しかし「妾はシュルトを探しているだけじゃ」と白を切るプリシラに対する視聴者の好感度は急上昇し、「プリシラ&リリアナの活動に感動」「優しい人ってバレバレだよ」「印象が変わった」という声が上がっている。
騎士としての成長が垣間見えるスバルの演説
一方その頃、エミリアはレグルスが大罪司教であることを彼の184番目の妻(CV:古賀葵)から聞かされる。着せられるのはレグルスが指定した衣装。
一方的に結婚式の話を進めるレグルスに対して「休んでもいい?」とエミリアが問いかけると、快く受け入れられる。しかしレグルスは「花嫁の疲れに気づかなかったのは僕の不手際でもあるけど、一番そばにいてあげた誰かが気づくべきだった」と184番に攻撃を放った。
エミリアの咄嗟の行動で184番に怪我はなかったが、もしも攻撃が当たっていたら死んでいたのは確実。この行動には視聴者から「レグルス最低!!」「妻にもこの仕打ちって…」「ひでぇ男だ」の声も。だが、184番はエミリアに礼を告げると、何事もなかったかのように片付けを始める。
レグルスには291人の妻がいたが、その大半がすでに亡くなり、今は53人が残っていると言っていた。184番に対する行動を見るに、もしかしたら妻が亡くなったのはレグルスが原因なのかもしれない。聖堂で結婚式の準備を進めている妻たちもみな、無表情でとても幸せそうには見えなかった。冷酷無慈悲に、妻たちを恐怖で支配するレグルス。エミリアはこんな結婚はおかしいと訴えるが、184番には聞き入れてもらえなかった。
その後、隙をついて部屋を抜け出したエミリアは、『対話鏡』でカペラと話しているレグルスを発見。どの制御塔にどの大罪司教がいるのか、そんな貴重な情報を得てスバルに伝える手段を探し始める。
一方、ユリウスと合流し、もぬけの殻になった都市庁舎に帰還したスバルは、カペラに浴びせられた龍の血にクルシュ(CV:井口裕香)が苦しめられていること、キリタカ(CV:西山宏太朗)が行方不明になっていることを知る。そのキリタカからプリステラを託されたアナスタシア(CV:植田佳奈)は都市を大きく救うためなら、白鯨戦の時のように小さな犠牲が出ることは防げないと覚悟を決めていた。
しかし、スバルは白鯨戦の時に犠牲になった人たちは覚悟の上で参加していたが、突如街を荒らされた何の罪もない人たちにその覚悟を問うのは間違っていると反論。「俺は誰も犠牲にはしねぇ。一個も手放せねぇ。騎士だから譲れねぇ、譲っちゃいけねぇ」と思いの丈を打ち明ける。絶望的な状況に立たされても、一人残らず救うことを諦めないスバル。そんなスバルだからこそ、エミリアも「私の騎士様」と胸を張って言えるのだろう。視聴者からも「スバルかっこいいよ!」「騎士としての成長に胸熱」「最高に主人公してるじゃない!」とスバルの覚悟に対する賞賛の声が上がっている。
■文/苫とり子
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