アクセス良好だから女子旅にも♡癒しと非日常を満喫できる4大スポット

2024.09.09 19:05

生命の宝庫である熱帯雨林には、マレーグマやミュラーテナガザルといった珍しい動物も暮らしています。そんな希少種を保護する施設や、キナバタン川流域のリバークルーズなど、動物と地球の神秘に触れられ、新しい気づきを与えてくれる場所をご紹介します。

1.コタキナバルで動物と対面!「ロッカウィ・ワイルド・ライフ・パーク」

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一つ目はコタキナバルの中心部から南東へ車を30分ほど走らせた森の中にある「ロッカウィ・ワイルド・ライフ・パーク」。東京ドーム24個分に相当するスペースにおよそ100種が暮らしています。ふとした表情まで読み取れる距離の近さも魅力
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長い腕を器用に動かして樹上を移動するミューラーテナガザル。朝方に歌を口ずさんでは、縄張りを主張するそう。園内にある柵のほとんどが低く作られているため、間近で観察ができるようになっています。マレータイガーとも目を合わせられる
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さすがは密林の王者!風格漂う佇まいに見入ってしまいます。15歳(人間の年齢で45歳程度)のチャチャは、1頭で住んでいます。ちなみにマレータイガーはマレーシア国内でも8頭ほどしかいないそうです。ボルネオ島のみに生息するテングザル
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天狗のように長い鼻を持つテングザル。1頭のオスが複数のメスと子どもを引き連れて、川や海辺のマングローブ林といった湿地帯で暮らします。ちなみに写真はオスになります。熱帯雨林の中でボスの姿を目にできるのは稀なので、近くで観察できる重要なポイントです。木登り上手のマレーグマ
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クマの中で最も小柄で、ヤシの木の上にひょいっと登ってやわらかい芽を食べます。基本的には夜行性ですが、人との接触が少ない空間では昼間に活動することも。この日は起きて歩く貴重なシーンが見られました。密猟や開発の影響で森を追われた動物を保護
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奥に進むとアジアゾウの子どもが笛の音に合わせて柵に足を差し出す訓練を受けていました。これは獣医師の検診で必要な動作のためです。

実は「ロッカウィ・ワイルド・ライフ・パーク」は動物園ではありません。サバ州の野生生物局が管轄する保護施設です。同時に大学と共同で生態の研究を進めてもいます。
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違法で連れ去られたマレータイガーやマレーグマ、土地を拓くために森を伐採し住処を奪われたテングザルといったように、人間の事情に振り回されてここに来ています。

できるだけ本来の姿で生きられるよう配慮がなされてはいますが、一度、人との交流を覚えてしまうと野生には戻れないそう。そういう背景をオープンにし、悲劇を繰り返さないよう発信をしています。

2.1964年設立の「セロピック・オラウータン ・リハビリテーション・センター」

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サバ州にはおよそ13,000頭のオラウータンが生息すると推測されています。ただ、警戒心が強いため人前には姿をめったに現しません。サンダカンにはそんな彼らを間近で眺められる施設「セロピック・オラウータン ・リハビリテーション・センター」があります。入口の先には木々が鬱蒼と茂る森が広がる
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見学者向けのゲートをくぐると、すぐにジャングルが出現。葉で覆われているため日光が届かず、昼間でも薄暗いので少しだけ涼しいです。

木の狭間に架けられた橋を歩いて森の奥へと入っていきます。ちなみにこの空間には1200種の木が自生しています。これは日本全国の木の種類に匹敵するそう。熱帯雨林の豊かさがうかがえますね。トレーニング用のロープを伝って素早く移動
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密林を10分ほど進んでオラウータンを観察できるエリアに到着すると、幸運にも赤ちゃんを抱えた若い母親に遭遇しました。

「セロピック・オラウータン・リハビリテーション・センター」という名が表すように、救済のために用意されたスポットです。こちらもサバ州の野生生物局が管理しています。
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森林伐採の影響で行き場を失ったり、違法と知らずにペットとして飼われていたり、さらには母と生き別れになった子どもなど事情を抱えたオラウータンを保護しています。

ちなみにセンター内と外の森に境界はなく、野生も往来できます。写真の新米ママはエサを求めてやってきたオスと恋に落ち、子宝に恵まれたのだとか。この日もその彼とごはんのあるコーナーで待ち合わせていました。好物のフルーツを仲良く頬張る姿も目撃!
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飼育員が毎日決まった時間にバナナ、スイカ、パイナップルを配置するとそこかしこの樹上からオラウータンが降りてきます。お腹の空くタイミングが一致した者同士でもぐもぐタイム。いつも単独で行動するので、複数を同時に観察できるのは珍しい瞬間でもあります。オラウータンがいつまでも住める環境を確保しよう
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現在、「セロピック・オラウータン・リハビリテーション・センター」には100〜200頭が暮らしています。救出されるとまずはメディカルチェックを受けて、90日間の隔離をします。
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大人はこの期間中に健康状態が回復したら森へと戻ります。メスの取り合いの喧嘩でケガしたボスザルが運ばれることもありますが、リカバリー力が高く、すぐに帰っていくのだとか。

子どもの場合はミルクの飲み方や枝を登る練習をし、サバイバル能力を養います。

ただし、こちらでも人に親しみ過ぎるとジャングルでの生活は難しくなるよう。彼らが住みやすい密林を保つためのアクションが求められていると教えてくれます。

3.「レインフォレスト ディスカバリー センター (RDC)」の樹上吊り橋を渡る

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「セロピック・オラウータン・リハビリテーション・センター」から車で5分くらいの距離にある「レインフォレスト ディスカバリー センター (RDC)」は圧巻です。
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地上からの高さは25m、全長は347mにも及ぶ樹上吊り橋があり、背の高い木々に少しだけ近づくことができます。普段はあまり目にできない幹や葉の様子をじっくりと眺められます。視点を変えて木を眺められるのが楽しい
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鳥との距離も近く、バードウォッチングにも最適です。さえずりという贅沢なBGMに合わせて森の奥へと進んでいきます。

ちなみにこちらはサバ州森林局が管理をしています。1996年に鉄橋が完成し、2007年からは一般公開を始めました。熱帯雨林は巨木が多く、その状態をチェックするためには地上と中間地点の2ヶ所からの観察が必要だったのです。鉄橋の床下に広がる絶景も要チェック
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30m級の高い木の足元には低木が茂り、天を見上げても足下に目をやっても緑が広がっています。
けもの道の先にはボルネオの人に愛される巨木が
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鉄橋のゴールにたどり着くと地面が現れます。未整備の小道を10分ほど歩いていくと、ひときわ立派な1本が飛び込んできました。
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ショレアもしくはサラヤと呼ばれる木で、樹高50〜80mを誇ります。土の養分が少ないエリアで立派に育つタフな性質が特徴です。プロペラを彷彿とさせる種子
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ショレアの木を眺めているとくるくると回転しながら真っ赤な種子が舞ってきました。南国らしい色合いと愛らしい姿は乙女心をくすぐります。

森の息吹に触れるうちに、この豊かな空間を次の世代へとつなぐためにできることを探りたくなります。

4.野生動物の聖域をリバークルーズ

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ボルネオ島の東海岸エリアには、東西560kmに渡ってキナバタン川が流れています。その下流域であるスカウ村ではリバークルーズが楽しめ、国内外から観光客がやってきます。川沿いの森ではさまざまな植物と生きものが命を紡いでいます。樹上でくつろぐカニクイザルを発見
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まず出会えたはカニクイザルです。名前が表すように、カニを食べます。獲物がマングローブに棲んでいるため、川沿いで群れをなしています。そのため時間帯を問わず見かける確率が高いです。ちなみにカニだけではなく昆虫や魚と果実も口にします。人間をじっと見つめるメスのテングザル
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木の陰からそろりと顔を出す姿がなんとも言えないかわいらしさ。警戒心の強いテングザルはボートが過ぎ去るまで、目を離しません。水辺を好むため遭遇率は高いのですが、絶滅危惧種でもあります。悠然と羽ばたくツノサイチョウ
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大きな口ばしとその上に乗ったカブトのような膨らみが特徴のツノサイチョウはマレーシアの国鳥でもあります。その凛々しい姿はvol.4でお披露目いたします。水面浮かぶ草の正体は
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キナバタン川をクルーズしていると、たびたび目にする水草はホテイアオイです。大河に美しい花を咲かせ、見どころも提供してくれます。

でも、実は外来種なのです。繁殖力が強く水面を覆いボートの通行の妨げになることもしょっちゅう。さらにはプランクトンなどの光合成の抑制も危惧されています。運が良ければ水浴びするボルネオゾウにも出会える!
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30分くらいの川下りでも複数の野生動物を確認できました。姿はなくともいろんな鳴き声が聞こえ、あらゆる種が共生する様子がうかがえます。

ただ、残念ながら森林伐採によって野生動物の住処は奪われており、農地への転用が禁止されている川沿いに近づかざるえないという現実もあります。
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スカウ村周辺の川沿いにあるロッジでは宿泊プランにリバークルーズが組み込まれているので、大河とジャングルが織りなす世界に触れてみましょう。ボートを降りた後は違った景色が見えてくるはずです。

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writer / Sheage編集部 photo / 黒川ひろみ

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