

「コードギアス」シリーズが熱狂を集める理由とは?ルルーシュらキャラの魅力、頭脳戦、ロボットアクション…多彩な要素の融合に成功

「コードギアス」シリーズの“正当な続編”「コードギアス 奪還のロゼ」が6月21日(金)より配信。同作は全4幕形式で劇場上映されている作品(第1幕は5月10日、第2幕は6月7日、第3幕の上映が7月5日[金]、第4幕が8月2日[金]から公開)だが、配信では全12話のシリーズ作品として毎週1話ずつ公開。この配信開始のタイミングで、これまでの「コードギアス」シリーズを振り返り、その人気の理由をピックアップしてみよう。
18年前に放送開始!一大ムーブメントに
「コードギアス」シリーズは、2006年に「コードギアス 反逆のルルーシュ」(全25話)が放送されて人気を博し、2008年には「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」(全25話)も放送された。個性的で魅力的なキャラクターたちが登場し、さまざまな思いや過去を持つ人たちが織りなす人間ドラマ、そして迫力のあるロボットアクション、先の読めない頭脳戦など、いろんな要素が融合し、広い層に支持された。スピンオフをはじめ、コミカライズや舞台化といったメディアミックスも展開するなどし熱狂を集め一大ムーブメントを築き上げた作品である。
2012年には、新たな主人公アキトの活躍を描いたOVA「コードギアス 亡国のアキト」も制作され、“コードギアス”の世界観を拡張した。
さらに2017年から2018年にかけて、「コードギアス 反逆のルルーシュ」「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」全50話を、全編新規アフレコ収録し、新作カットを追加して3本の映画「コードギアス 反逆のルルーシュI 興道」「コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道」「コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道」として劇場公開。2019年には完全新作映画「コードギアス 復活のルルーシュ」が公開され、興行収入10億円を超える大ヒットとなり、「コードギアス」の人気の高さをあらためて感じさせた。
「コードギアス」というタイトルにも含まれる“ギアス”という不思議な力が物語のキーとなっている。主人公のルルーシュ(CV:福山潤)は、偶然助けた緑色の髪の少女C.C.(CV:ゆかな)から超常の力「ギアス」を手に入れた。ルルーシュの“ギアス”は、相手の目を通して命令を下すことができる能力で、一人に対して1回のみ使用可能。その“ギアス”を与えることができる者を「コード保持者」という。C.C.もその一人で、コード保持者は不老不死となるため、はるか昔から生きていることになる。
物語の背景、そして主要人物の個性もこのシリーズの大きな魅力。神聖ブリタニア帝国は世界の1/3を支配する超大国で、日本はブリタニアに占領され、“エリア11”と呼ばれている。ルルーシュはエリア11のアッシュフォード学園に通う高校生だが、その正体は神聖ブリタニア帝国の元第11皇子。C.C.からギアスの力をもらったことで、ルルーシュは黒い仮面とマントをまとい、“ゼロ”と名乗って「黒の騎士団」を作ったのだ。なぜ“元”なのかというと、幼い頃に母が暗殺されるという事件が起こり、主人公のルルーシュは心と体に傷を負った妹ナナリーのために優しい世界を作るという思いを持ち、それが彼の中の“正義”となっていてブリタニア帝国を相手に戦いを挑んでいる。
もう一人の重要人物が枢木スザク(CV:櫻井孝宏)。ブリタニアから人質としてやってきた幼いルルーシュとナナリーと出会い、初めての友達となる。スザクは日本の元首相・枢木ゲンブの一人息子だが、名誉ブリタニア人となり、ブリタニアの中から世界を変えるためにブリタニア軍の兵士に志願した。
身分を偽り、日本(エリア11)での生活に溶け込んでいるルルーシュ。日本人でありながら名誉ブリタニア人として軍に従事するスザク。ねじれた環境の中、親友でありながら宿敵になってしまう2人の関係性が物語を面白くしてくれている。
他にも母親の暗殺事件の時に視力を失い、足を負傷して車椅子で生活しているルルーシュの妹・ナナリー。日本人の母とブリタニア人の父の間に生まれ、「黒の騎士団」のメンバーとなった紅月カレン。ブリタニアの皇女でありながらどの立場の人間にも分け隔てなく接する心優しいユーフェミア。ルルーシュに恋心を抱く、明るく活発な同級生のシャーリーなど、魅力的なキャラが続々と登場している。
予測できない展開×ロボットアクション
予想できない展開というのも「コードギアス」シリーズの特徴。スザクは身体能力が高く、戦闘ロボット「ナイトメアフレーム」の操縦にも長けているが、彼も自分の中の正義に従い、平和な世界を目指している。勧善懲悪ではなく、それぞれが信じる“正義”のために動いているので、どちらから見るかで正義と悪が簡単に逆転してしまう。
もちろん洗練されたデザインのロボット同士の対戦にも注目。ゼロとC.C.が騎乗し、圧倒的な火力を誇るガウェイン、スザクが操るランスロットをはじめ、ブリタニア製のロボット、日本製のロボットが多数登場。その迫力は見応えあり。
“ゼロ”はダークヒーロー的存在なので、彼が勝利したとしても完全なハッピーエンドというわけにはいかない。かといって、ゼロらが負けたとしても、ブリタニア帝国にも隠された部分がいろいろあるので、何かしら煮え切らないものが残ってしまう。
振り子のように状況が変化するところが「コードギアス」の魅力となっていて、50話に及ぶ長いテレビシリーズ、さらには映画「コードギアス 復活のルルーシュ」に至るまで、全く飽きさせず、逆により深くハマってしまう状況に陥る。今回あらためて見直したが、その面白さは初めて見た時と変わっておらず、新しく発見することも多かった。
6月21日(金)にディズニープラスで世界独占配信の「コードギアス 奪還のロゼ」もきっとそういう展開で楽しませてくれるはず。“ナナシの傭兵”こと、ロゼとアッシュの2人が新たな主人公となっているが、どんな戦闘、どんな展開を見せてくれるのか楽しみだ。
◆文=田中隆信
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