仕事も家庭も諦めない! 地元で叶える「沖縄キャリ」。オリオンビール・宮城恵梨奈さんの働き方

仕事も家庭も諦めない! 地元で叶える「沖縄キャリ」。オリオンビール・宮城恵梨奈さんの働き方

2024.06.05 08:00

取材・文:ミクニシオリ

撮影:大嶋千尋

編集:中納俊/マイナビウーマン編集部

都会か、地元か……アラサー女子にとってだけでなく、働く人全員にとって「永遠のテーマ」ともいえる、究極の二択です。

都会は企業の数が多く、働き方や希望職種を選びやすい一方で、高い家賃や人混み、満員電車など、ストレスの溜まる生活を強いられやすいもの。一方田舎は混雑が少なく、憧れるスローライフは送りやすいものの、土地で見つけられる仕事は、都会と比べるとかなり限られてしまいます。

沖縄県に本社を構えるオリオンビール株式会社で働く宮城さんは、ライフステージの変化によって、住む場所を変えざるを得なくなったと言います。就活の軸にもなった「地元である沖縄を支えたい」という思いを胸に、関東×沖縄の2拠点で「ほぼフルリモート生活」をしています。

■地元でのUターン就職。花形部署への異動には驚きもあった

オリオンビールと聞くと、沖縄の海をイメージしちゃいます。宮城さんはなぜ、沖縄の企業に就職しようと思ったんですか?

実は私、沖縄生まれ沖縄育ちなんです。大学時代に留学で一度沖縄を出たのですが、就職活動を進めていくうちに「地元・沖縄に貢献したい」と強く感じるようになりました。語学を専攻していたので、グローバル展開している会社に絞っていて、第一志望だったオリオンビールから内定をいただくことができました。

オリオンビールって、海外でも展開されているんですね。

そうなんです。最初の配属は海外事業部だったので、カナダやアメリカに流通している弊社の製品の出荷や通関、物流調整などの業務を行っていました。

そこからマーケティングの部署に異動されたんですね。

辞令を頂いた時は、とても驚きました。海外事業部での業務も楽しんでいましたし、マーケティングは花形部署というイメージもあって、自分に務まるのかという不安もありました。

飲料メーカーのマーケティングといえば、花形の中の花形ですよね。

いざ部署異動してみると、日々の業務は地味で堅実な作業が多いんです。私の場合、異動してすぐから担当製品を持たせていただいて、右も左も分からない状態からスタートしましたが、今もその時と変わらずデータとにらめっこしている時間と、会議が大半を占めています。

作業自体は堅実なのかもしれませんが、仕事のやりがいを感じる時もありますか?

一つの案件が終わるまでに数年以上かかることもあるので、やり終えた時はひとしおです。自身がメインで担当した製品がリニューアルして、店頭に並んでいる様子を初めて見た時のことは、今でも忘れられないです。新製品を作る時や製品をリニューアルする時は、お客様の声を反映することが多いので、製品を手に取ってくださった方から嬉しい感想が届いた時も、やりがいを感じますね。

現在はどんな製品を担当されているんですか?

今年の春にリニューアルされたうちの看板製品でもある『オリオン ザ・ドラフト』は、私がマーケティングを担当させていただきました。オリオンビールの代名詞とも言える定番製品で、大規模なリニューアルだったので、私のキャリアの中でもかなり思い入れの深い案件になりました。

私たちがオリオンビールと聞いた時にイメージする製品そのものですね。

今回はかなり大掛かりで、パッケージも製品の味も、全てを変えるリニューアルだったんです。今までになかったほど大規模な調査を何度も行い、皆さんに求められる『オリオン・ザ・ドラフト』の姿を追求しました。

具体的にはどんな風に変わったのですか?

味はひと言でいうと、よりスッキリと飲みやすくなっていると思います。発売前には、沖縄県内で試飲イベントも開かせていただき、若い女性からも「前以上に飲みやすい」という声が多く上がって嬉しかったです。キンキンに冷やして、ゴクッといっちゃいたくなるような……。

■ライフステージの変化をきっかけに沖縄×関東の2拠点生活をスタート

うぅ……私も飲みたくなってきちゃいました。やっぱりオリオンビールを見ていると、沖縄に行きたくなっちゃいますね。

ほんと、そうですよね。実は最近、結婚を機に関東に移住したんです。月に一度は沖縄本社に出勤しているのですが、すぐに沖縄が恋しくなってしまいます……。

関東と沖縄だとかなり遠いですね。今はリモートワークが中心の生活ということでしょうか。

1ヶ月のうち、3週間はリモートワーク、残りの1週間は本社で、対面でないと難しい業務をこなしています。私は沖縄滞在中は実家に戻るのですが、費用面で会社から配慮してもらっているので安心です。

では、宮城さん以外にも沖縄以外の土地に住んで、本社に務めている方がいらっしゃるということですか?

はい。例えば他部署には、県外に住みながらリモート中心で働いている社員もいます。職種にもよりますが、個人に合った働き方を会社が一緒に考えてくれるので、今後どんなライフステージに到達しても、オリオンビールでなら働き続けることができるだろうと感じています。

沖縄と関東の2拠点生活なんて、憧れる人も多そうですね。

資料作成や会議の参加はリモートでも問題なくできますし、本社に出勤する機会もしっかりあるので、今のところは業務上困ったこともありません。関東圏は沖縄にはないおしゃれな飲食店なども多いですし、沖縄に帰れば豊かな自然を満喫しながら家族とも過ごせるので、生活も充実しています。

出社からリモートへと働き方が変わって、気をつけるようになったことはありますか?

コミュニケーションの形が変わっても、質は落ちないよう気をつけています。リモートワークになってからはチャットでのやり取りも増えましたが、隣にいたら伝えていたであろう小さなこともきちんと拾えるよう、通話で確認することも増えました。気になることがあった時に電話をかけやすい関係値を目指していますが、社内のメンバーは明るく朗らかな人ばかりなので、むしろ助けられてばかりです。

社内の風通しも良いんですね。

風通しもいいし、かなり働きやすい会社だと思います。部署柄、忙しい時期は残業も増えますが、その分休める時には休むよう、上司から声をかけていただくこともあります。私のキャリアは最初から「沖縄」が軸にあるので、これからも沖縄と関わり続けたいと思っています。

■商品を通して、沖縄の魅力を世界へ

宮城さんから見て、沖縄の魅力ってどんなところですか?

青い海、美味しい食べ物、暖かい気候……言い始めたらキリがないですが、なんといっても食べ物かなあ。沖縄料理って意外と脂っこいものも多いんですけど、キレのある『オリオン ザ・ドラフト』の味わいととってもマッチするんです!

環境が変わっても残り続けたいと思うほど愛せる場所があること、とてもステキです。

沖縄という土地に愛があることはもちろん、会社にも愛があったからこそ、今こうして自分らしい働き方ができていると思います。パートナーが関東に転勤することになった時、私も関東圏で転職すべきか悩んだのですが、結論を出す前にダメ元で上司に相談してみてよかったです。

人生における一つの山場を超えて、今もオリオンビールで働かれていると思うのですが、今後のキャリアのビジョンはありますか?

オリオンビールに入社した時、沖縄という小さな島から、世界にブランドを発信し続ける姿勢に魅力を感じました。その時の気持ちは今も胸にあります。これからもオリオンビールで働きながら、沖縄の文化、沖縄の人柄、沖縄という土地の魅力を広めていきたいと思っています。まずは世界中の人々が、どこにいてもオリオンビールを飲めるようにすることが目標です!

夢は大きく、ですね。宮城さんの沖縄愛とオリオンビール愛、伝わりました!

今は少し離れた場所に住んでいるけれど、沖縄に帰って来るたび、幸せを感じます。まずは、リニューアルした『オリオン・ザ・ドラフト』に、沖縄らしさを詰め込むことができました。これからも、手にとってくださった方が沖縄を感じ、沖縄に来たいと思っていただけるような飲料づくりに熱中していきたいです!

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