

《めてみみ》シニアならでは
2024.05.01 06:24
提供:繊研plus

カタログハウスが発行する『通販生活』に「老いるショック」というコーナーがある。イラストレーターのみうらじゅん氏や安齋肇氏が、老いに関する読者のユニークな体験を選んだものだ。24年の早春号には「タイマーがなぜ鳴っているのか思い出せない」などのエピソードが掲載されている。
一読者として楽しむ一方、還暦を過ぎた記者自身、確かにあれっと思うことが増えてきた気がする。体力的な老いはともかく、記憶力に関することも多い。顔はよく知っているが名前が出てこないなどである。
当初は、うーんと考え込んでしまう時もあったが、慣れてしまうとそう悪いものではない。先日も同年代の経営者と雑談している時、互いの老いの体験談で盛り上がった。こうした話は、年齢の離れた相手ではもちろん通じない。老い体験だけでなく、同世代だからこそ共有できる話題や価値観もある。若い人が同席していたなら、意味の薄い会話と思われるのかも知れないが、相手先との距離感が縮まることは確かである。
定年制の延長などを背景に、繊維・ファッション業界もシニア世代の活用がポイントの一つになってきた。デジタル化・効率化が加速する中で、若い人に頼る場面も増えてくるだろうが、シニア世代ならではの強みもあるはず。何を生かせるのか、しっかり考えなくてはならない。
関連記事
「その他」カテゴリーの最新記事
-
猪瀬直樹氏が指摘する医療費膨張の危険性 「令和7年の敗戦」回避への緊急提言東スポWeb
-
【春場所】朝乃山「最短関取復帰」なるか 照ノ富士もハマった〝格差対決〟の罠を秀ノ山親方が指摘東スポWeb
-
【東京女子】荒井優希 里村明衣子戦で固まった覚悟…SKE48卒業後は「全部、プロレスに費やしたい」東スポWeb
-
【西武】源田壮亮とセデーニョの離脱で不安材料噴出 OBから新体制に対する期待と不安の声東スポWeb
-
【ソフトバンク】新庄監督にまんまと攻略された上沢直之の〝穴〟 小久保監督は「修正しないと」東スポWeb
-
【日本代表】帰国の堂安律 異例対応&ビッグマウスの意図東スポWeb
-
ロシアは米提案「30日間停戦」拒絶ムード トランプ大統領がウクライナへの圧力強化すると読む根拠東スポWeb
-
【広島】オープン戦防御率2.13と上々も…〝昨季の悪夢〟払拭へ投手陣に課せられる「ノルマ」東スポWeb
-
【エキスポ駅伝】夢の対決実現「勝ち負けはもちろんあるけど…」 実業団と大学側の〝温度差〟クッキリ東スポWeb