お花見シーズンのテッパン手土産! 大阪の和菓子名人が作る「三色団子」【大阪・羽曳野】
本日の一品 > 和菓子工房 あん庵の「桃太郎の三色団子」
昔から花見に欠かせないのが、縁起がいい紅白に、邪気を払うとされる緑を合わせた三色団子(諸説あり)。編集部きっての甘いもん好きannaエディターMayuのテッパンは、大阪にある和菓子の名店「あん庵」の大人気商品、桃太郎の三色団子。和菓子の大会などで数々の受賞歴を誇る名職人、松田明さんが店主を務めるその店は、えっ、こんなところに!?という住宅街の一角にありました。
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「洋菓子派の私を虜にした、もちもちすぎる三色団子」(Mayu) 編集部の「これも食べたい!」【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。
「洋菓子派の私を虜にした、もちもちすぎる三色団子」(Mayu)
和菓子工房 あん庵「桃太郎の三色団子」
桜、柚子、よもぎと並ぶ「桃太郎の三色団子」は1本130円。味や食感はもちろん、自然な色合いも魅力です。5本入り648円もあり。「和菓子は、あんこより白玉やお団子に目がない、無類のもちもち好き。そんな私に、知人が持参してくれたのが最初です。真ん中の白いお団子にも柚子の風味がついていて、桜、よもぎと、一串で3つの味が楽しめる三色団子は、そのもっちもちの食感に心を奪われました。以来、お花見シーズンの手土産のテッパン。ワンハンドで、手を汚さずに食べられるので、喜ばれます」(エディターMayu)
実はこのお団子、店主の松田明さんがテレビ番組の全国和菓子職人選手権で優勝したときの作品のひとつ。桃太郎が春に桜を、夏によもぎを、冬に柚子を摘んで作ったという物語を思いついて考案したもので、秋がないのは、飽きがこないように。3つの素材がしっかり香る、ほんのり甘いお団子は、2002年のオープン時から続くベストセラーです。
大阪府内の和菓子店を経て、2002年に地元で自店を構えた松田さん。大阪二六会という和菓子の研究団体にも所属し、コンクールでの受賞歴も多数。お団子や大福といった朝生菓子をはじめ、季節の上生菓子から創作和菓子まで、幅広いアイテムをすべて店内奥の工房で一から作っているのが「あん庵」の素晴らしいところです。あんこは、北海道十勝産の低農薬有機栽培のエリモショウズを使い、小豆から炊いています。グラニュー糖など、国産では手に入りにくい材料も含め、できる限り国産素材を探し出し、生産者の元に足を運んで選んでいるというから、恐れ入ります。
編集部の「これも食べたい!」
ハート最中・想ひいろいろ
定番の最中種には北海道十勝産の低農薬有機栽培小豆で炊いた粒あん、白は大阪ミックスジュース味の白あん入り。その他、羽曳野ブドウあん(紫)、沖縄塩・ぬちまーすあん(水色)など。各216円。5個入り1,404円~は取り寄せ可。目指しているのは「子どもがおこづかいを握りしめて買いに来られる、敷居の低い和菓子屋さん」。「あん庵」という覚えやすい店名も、そうした思いから。ひと口サイズのカラフルなハート最中も、和菓子になじみの薄い人の目に留まるようにと誕生しました。最中種の色だけでなく、中のあんもすべて異なる全10種は、ローカル色を打ち出しているのも特徴。大阪/南河内セレクト”は地元産のイチジク、はちみつ、ブドウなどを使った5種類のセットです。
大阪ええYOKAN パビリオン
左)羽曳野市で造られた河内ワインを使った「ワインチーズかん」中)古墳をイメージした、ほうじ茶味の「古墳かん」。右)こしあんと、近くにある道明寺が発祥の干し飯・道明寺を使った「咲くやこの花かん」各378円。2023年5月には、3センチ角のキューブ形羊羹も新たに登場しました。層の美しさや味の組み合わせのみならず、食感がそれぞれ違うのも面白いところ。これは“大阪名物になるような和菓子を作ろう”と、大阪ゆかりの和菓子店など10団体がコラボして誕生したブランド「大阪ええYOKAN」のシグネチャー商品で、パッケージにも遊び心が満載。関西万博でも販売予定だそうです!
教えてくれた人Mayu
大阪生まれ、大阪育ちのannaエディター。旅とあまいもんが大好きで、ワールドワイドにあまいもんレーダーを張り巡らせています。最近、特にハマっているのは韓国料理で、現地に足を運んでは、カフェ巡りやスイーツのネタ探しに余念がありません。
DATA
和菓子工房 あん庵 羽曳が丘本店
大阪府羽曳野市羽曳が丘西1-4-53
072-950-1122
営業時間:9:00~18:00
定休日:水
\from Editor/
メディアにたびたび登場する有名店が、住宅街に突然現れたのには驚きました。新感覚の和菓子が取り上げられることが多いですが、この店の真骨頂はきっと昔ながらのお団子や季節の和菓子。取材終わりにごちそうになった道明寺の桜餅は、しみじみおいしかったです。ごちそうさまでした。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
写真/吉村規子 文/齋藤優子 企画・編集/吉村セイラ
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