新生活はシンプルライフでいこう! マキさんに聞く“時産”のアイデア
お気に入りだけに囲まれるシンプルライフを、新生活シーズンからはじめてみませんか。子どもと一緒に取り組めること、家族で実践できることなど、シンプルライフ研究家のマキさんがハウツーを伝授してくれました!
( Index )
新生活シーズンは、シンプルライフをはじめるチャンス! “念のため買い”をやめてみる 子どもと一緒に、暮らしの「余白」を作る 家族との予定をシェアする新生活シーズンは、シンプルライフをはじめるチャンス!
編集部
マキさんが提案する、“お気に入りのものにだけに囲まれる”シンプルライフは、働きながら子育てをする女性たちから多くの共感を得ています。秋に刊行された著書『これからの人生を豊かにする 時産』では、シンプルライフを実践することでもたらされる時間を「時産」と表現してし、とてもポジティブな印象をうけました。
マキさん
「時産」とは、忙しい毎日のなかで「しないこと」を増やして少しずつ余白の時間を作り、その時間を休息や「本当にやりたかったこと」に使うという考えです。
編集部
「時産」するための3つの視点といった概念的なところから、5分で作る朝ごはんといったテクニック的なこと、「時産」がもたらす心地よい変化まで、心構えから具体的なノウハウまでがぎゅっとつまった充実の内容で、まさにシンプルライフの集大成!
マキさん
シンプルライフは、ストイックになることを提唱しているのではなく、幸せを感じる時間を増やす考え方。紹介しているヒントは暮らしの延長線上にあるものも多いので、新生活がはじまるタイミングで取り入れやすいと思いますよ。
“念のため買い”をやめてみる
編集部
新生活に活用したい、シンプルライフを送るためのヒントを教えてください。
マキさん
新しい生活が始まると、欲しいものがたくさん増えますよね。買意欲がも高まりやすい時期ですし、入学準備など新しい環境に向けての備えとしての出費もあります。
マキさん愛用の食器。「お気に入りのものだけ」を持つようにしているのだとか。マキさん
シンプルライフでは本当に欲しいもの、本当に今すぐ必要なものだけを買うように心がけるのが大事になってきます。不安から生じる“念のため買い”をやめてみるのがおすすめです。何かを買うとき、今必要か、一度立ち止まって考える。迷う場合は一旦見送り、必要になったときに買うようにするなど、買い物のハードルを意識的にあげるといいですよ。
編集部
本当に必要になったら、ネットで注文できますし!
マキさん
一方、 新しい習い事に関するものなど、期待から生じる買い物はOKとするメリハリをつけるのも大切ですね。
子どもと一緒に、暮らしの「余白」を作る
編集部
子どもと一緒に実践できるアクションはありますか?
マキさん
リビングや食卓など家族全員が集う共有スペースを、くつろげるようにしておくと、家族の“自律神経”が整いやすくなる気がします。
物が整理されていて環境がをすっきりしていると人はより落ち着けるんだ!といった体感できれば、大人がキッチンを、子どもが学校の机やおもちゃのスペースを整えるなど、自分の持ち場を整理することにつながります。子どもたちも成長と共に、このお片付けを自分たちでできるようになるはずですよ。
マキさんの家の食器棚。本当に必要なものだけが、コンパクトにすっきりと収納されている。編集部
進学や新しい習い事など、環境に慣れるまでは、子どもも見えないストレスを抱えがちになります。
マキさん
そんなときこそ、家のなかに休息できる、落ちつける場所があることで、時間と心に「余白」を作るためにどうすればいいのかを自ずと考えるようになるような気がします。もちろん、声をかけたり、手を差し伸べて一緒に片付けをしたりとサポートしてあげましょう!
家族との予定をシェアする
編集部
家族の環境が変わることで、自分の環境が変わることもありますね。共働き、子育て中でも、新しい環境下でそれぞれにやりたいこと、予定があり……。新生活シーズンは気がつくとすれ違いが生じやすいです。
マキさん
シンプルだけど効果的だなと思うのが、家族みんながそれぞれのスケジュールを書き出し、互いに把握しあうことです。
例えば、水曜日の夜ごはんだったらみんなで食べられそうだから、外食の日にしよう!など、家族のイベントを最初に入れておくとスケジュール調整がしやすくなります。予定が定まっていることで、平日すれ違いがあったとしても、先の共同イベントが決まっていると、モヤモヤが減りますよ。
マキMAKI
シンプルライフ研究家/時産アドバイザーとして活動。無駄なものは持たない、無駄な家事はしないライフスタイルを提唱する。YouTubeチャンネル「エコナセイカツ」やオンラインサロン「シンプルライフ研究会」を主宰。『笑う家事には福来る(主婦の友社)』ほか、著書多数。最新刊は『これからの人生を豊かにする 時産(文藝春秋)』。
写真/マキ 取材・文/吉村セイラ
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