テレビアニメ「異修羅」第8話が放送

<異修羅>最強チートキャラ2名による挟み撃ち! 初の脱落者となった悲運な修羅とはいったい……

2024.02.25 08:00
テレビアニメ「異修羅」第8話が放送

修羅たちによる「最強」vs「最強」を描いた壮絶なバトルファンタジー「異修羅」(毎週水曜夜11:00-11:30ほか、TOKYO MXほか/ディズニープラスで見放題独占配信・YouTube・ABEMAで見逃し配信)。迫力のバトル描写はもちろんのこと、豪華キャスト陣が演じる個性溢れるキャラクターたちが織りなす重厚な人間ドラマも見どころの本作。2月21日に放送された「第八話」は、修羅同士の戦いで、ついに最初の脱落者を出した「新魔王戦争」。(以下、ネタバレを含みます)

ダカイを前に復讐を宣言するユノ

リチア新公国の奇襲開始から少し前、海たるヒグアレ(CV:杉田智和)によりリチアへと連れられてきた遠い鉤爪のユノ(CV:上田麗奈)は、鵲のダカイ(CV:保志総一朗)と対面。ユノは、故郷であるナガン迷宮都市が壊滅した件にダカイが関与していると疑っており、怒りのままに問い詰めるも、ダカイは興味を示さない。それでも一方的にダカイへの復讐を宣言するユノだったが、ダカイから「今やれ」と促されると、はるか格上の相手に対し一歩も動けず、その場にへたり込んでしまうのだった。

ユノとダカイの会話では、ナガン壊滅、つまりダンジョンゴーレム起動のトリガーとなったかもしれないダカイに対して復讐心をあらわにするユノと、それをまったく意に介さないダカイの、なんとも温度差のある掛け合いが見どころ。ダカイ自身は異世界から来た「客人(まろうど)」ということもあり、家族も故郷もまた新しく作ればいいという極めてドライな考え方で、大抵のことは興味がないという点でソウジロウにも重なるものがある。それだけに、ユノの怒りっぷりはかつてないほどで、死をも恐れぬ覚悟を決めたかにも思えたが、それでも圧倒的強者であるダカイに立ち向かってはいくことはできない。うずくまり、目に大粒の涙を浮かべながら「リュセウス」と、今は亡きかつての親友の名を呼ぶユノは、おそらく弱い自分に対する憤りも感じていたのだろう。弱者なりの“強きものへの抵抗”という目的は今回も果たされることはなかったが、仮にここでダカイに立ち向かったとしても、殺されていたか相当な深手を負ったであろうことは確実なだけに、実際には懸命な判断だったとも言える。生きてさえいれば、またいつか復讐の機会は訪れるのだから。

中二病心をくすぐるアルスの新魔具がお披露目

リチア内部では、警めのタレン(CV:朴ロ美)と幹部たちが卓を囲む。音斬りシャルク(CV:山寺宏一)はソウジロウと激しい戦いを繰り広げたが、決着は付かなかったことが判明する。一方、リチアから奇襲攻撃を受けたメイジ市では、静寂なるハルゲント(CV:大塚明夫)が混乱する市民をまとめ、被害を最小限に抑えるべく指示を出していた。さらには、ハルゲントの既知の友である星馳せアルス(CV:福山潤)も姿を見せ、ワイバーン軍を次々と葬っていく。

混乱するメイジ市民たちを取りまとめるハルゲントの勇姿は前話から引き続きかっこよく、SNSでも「ハルゲントが真っ当にかっこいい希少なシーン」と絶賛の声も多く聞かれた。さらにアルスの参戦には「アルス、どんだけハルゲントが好きなんだよ!」と、ハルゲントのピンチを救った登場シーンは大いに盛り上がっていた。その後のアルスVSワイバーン軍は作画もかなりの気合いが入っていて、間違いなく今週のハイライトだっただろう。とくにアルスが扱う多彩な魔具の描写はかなり映える。前回のドラゴン戦でも「マスケット銃」、「死者の巨盾」、「ヒレンジンゲンの光の魔剣」を披露してくれたが、今回は「キヲの手」、「慄き鳥」という新魔具が登場。どちらも中二病心をくすぐるチート武器で、クールなアルスのキャラクター性とも相性抜群。「やれやれ」といった雰囲気でワイバーンを相手に無双するアルスのアクションは最高に昂ぶる瞬間だっただろう。

「全能」と「必殺」に狙われた不運すぎるヒグアレ

一方、赤い紙箋のエレア(CV:能登麻美子)と世界詞のキア(CV:悠木碧)のふたりは、スパイとして連行された月嵐のラナ(CV:花守ゆみり)を奪還するため、リチアの軍施設へと侵入。世界詞の存在の秘密を守るため、エレアは隙を見てラナを暗殺しようとするが、ラナは鋭い洞察力でキアが世界詞の使い手であることを見抜くと、そこへヒグアレが登場して事態は一変する。キアたちを不審者とみなし攻撃するヒグアレだったが、キアの能力により無効化。続けて気化毒を散布するもキアたちに効果はなく、ヒグアレは「あなたは いったい……」という言葉を残して絶命してしまうのだった。

ついに修羅であるヒグアレが退場となった。キアの能力を目の当たりにしたヒグアレは、瞬時に言葉が引き金であることを察し、すぐに致死性の気化毒を散布するなど、その戦い方には抜け目ない。さすがは奴隷剣闘の王者とも言える素早い観察と判断を見せるのだが、いかにヒグアレであっても、今回はさすがに相手が悪かったと言わざるを得ない。ヒグアレも無数の武器と絶対死の毒を操る強者ではあるが、能力の全容を知らずに世界詞に挑むとあっては、誰であっても敗北は必至だろう。しかもヒグアレの命を奪ったのは、たまたまその場に居合わせた静かに歌うナスティーク(CV:堀江由衣)の「必殺」の能力によるものだったことも、ヒグアレにとっては運が悪いとしか言えない。現在のところ、この世界においてもっともチートな能力を有する2名の修羅と戦っていたわけで、これでは万に一つの勝ち目もない。これにはSNSでも「キアとナスティークによる死のサンドイッチ! あまりに運がない」、「登場した時から思ってたけど、天使と世界詞だけはやっぱ別格だな」と、同情の声が多く集まっていた。

ユノとダカイに因縁が生まれ、アルスとワイバーン軍、キアとヒグアレの戦いが描かれた「第八話」では、修羅として初の脱落者を出して終わった。さらには、すでに戦争状態にあるメイジ市に続きリチア内にも混乱が生じており、戦火は広がっていく一方。ここからさらに脱落者が増えていくのだろうか? さて次回「第九話」は、2月28日(水)放送予定。期待して待とう。

※朴ロ美のロは、王へんに路

■文/岡本大介

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