

「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」の間違った使い方
「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」は、体調を崩しやすい時期に相手の健康を気遣う表現として使います。
特に手紙やビジネスメールの締めに使われることが多いものの、どのような相手に使うべきなのか悩む人もいるのではないでしょうか?
この記事では「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」を使う上で知っておきたい、正しい意味や例文をご紹介します。併せて、言い換え表現も紹介します。
■「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」の意味
「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」は、体調を崩さないように健康に過ごしてほしいという気持ちを伝える言葉です。
特に秋から冬にかけて気温が下がってくる季節、真冬など寒い季節に相手が風邪をひかないように祈っているという気遣いが込められています。
気をつけるの意味
1 注意を払う。「失礼のないように―・ける」
2 元気をつけさせる。
3 気づかせる。思い出させる。
出典:(『デジタル大辞泉』小学館)
気をつけるは注意を払うという意味の言葉で、体を大切にするように気をつけてほしいとの希望を伝える言葉です。
「寒い日が続きますが」と最初に添えることで、寒い季節に適した表現になります。夏場などの季節の変わり目に使いたい場合は「お体に気をつけてお過ごしください」だけでも使用できますよ。
参考記事はこちら▼
「お体に気をつけて」は正しい敬語? 意味や使い方を解説
語彙解説が得意なライターの律さんが、「お体に気をつけて」の意味と使い方を解説します。
◇「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」は敬語?
「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」は、敬語として使えるフレーズです。ビジネスメールや手紙の締めとしての定番である他、年賀状などでも使われています。
同僚などの親しい間柄の人はもちろん、上司や取引先など目上の人に使っても問題ない表現だと言えるでしょう。
◇「ご自愛ください」の違い
「気をつけて」とよく似た意味を持つ言葉、「ご自愛」。どちらもほぼ同じ意味を持つので、使い分けを意識する必要はありません。
しかし「ご自愛」よりも「気をつけて」の方がシンプルでストレートな表現です。敬語に自信がない場合は「気をつけてお過ごしください」の方が使いやすいかもしれませんね。
参考記事はこちら▼
「ご自愛ください」の意味と使い方。目上の人にも使える?正しい使い方
「ご自愛」について正しい意味や使い方、使う上での注意点を解説します。
▶次のページでは、「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」の使い方を例文と共にご紹介します。
■「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」の使い方
「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」は、相手との別れのシーンや年賀状などで使います。
特に年賀状をはじめ、冬場に送る手紙やメールでの締めの一言としては定番のフレーズです。ただ「さようなら」と伝えるよりも、相手への気遣いの気持ちが伝わりやすい、スマートな言い回しです。
◇例文
*
・「春にお会いできる日を楽しみにしています。寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」
・「ご多忙の毎日、寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」
・「皆様のご多幸をお祈りしております。まだまだ寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」
*
このように、締めのあいさつとして使う機会が多いフレーズです。
実際に対面している時にも使用できますが、基本的には手紙やメールなどの文書で使うパターンが多いだと言えるでしょう。
▶次のページでは、「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」を使う時の注意点を解説します。
■「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」の注意点
「寒い日が続きますが、お体に気をつけてお過ごしください」を使う時に、気をつけたいポイントをまとめました。
実際に使う時に失礼のないよう、十分に注意しましょう。
◇(1)体調を崩している人には使わない
「お体に気をつけてお過ごしください」は、基本的に現在健康な人に使うフレーズです。既に体調を崩している人や闘病中の人に対して使うと、かえって失礼な印象になってしまいます。
体調を崩している人ではなく、健康に問題がない人に対して、寒い季節も引き続き元気でいられるように祈っている気持ちを込めて使いましょう。
◇(2)「お体」を「お身体」と表記しない
「お体」を「お身体」と表記するのは誤りではありません。読みに関しても、どちらも「おからだ」でほぼ同じ意味を指します。
ただし、身体は通常「しんたい」と読むことが多いため「お体」と表記した方が読みやすいと言えるでしょう。また、常用漢字でも「体」という漢字が使われています。
◇(3)寒い時期以外には使わない
「寒い日が続きますが」と文頭に使っているため、秋から冬にかけて使うのが正しい表現です。春や夏場には適した表現ではないと覚えておきましょう。
他の季節に使う時は、「季節の変わり目のため」や「残暑がまだ厳しいですが」など、その季節に合ったフレーズに言い換えることが大切です。
「お体に気をつけてお過ごしください」は通年使える言い回しのため、季節に合った言葉と組み合わせることでさまざまな表現ができます。
▶次のページでは、「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」の言い換え表現を紹介します。
■「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」の言い換え表現
「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」と似た意味を持っている表現がいくつかあります。
Check!
体調を気遣う言葉の例文集。ビジネスメールで目上の人に使う方法
◇(1)「寒い日が続きますがどうかご自愛ください」
「ご自愛ください」は、「自分のことを大事にしてください」という意味の言葉です。体調を崩さないように、休める時は休んでほしいという気遣いのフレーズとして使えます。
既に体調を崩している人や、けがをしている人に使うと、かえって失礼な印象になってしまうため注意しましょう。
「ご自愛ください」だと命令しているような印象になってしまうようで不安な時は、「ご自愛くださいませ」や「ご自愛のほどお願いいたします」のようにすると使いやすいかもしれません。
◇(2)「寒い日が続きますがお風邪など召されませんようお気をつけください」
「風邪を召す」は、「風邪をひく」と同じ意味を持った言葉。つまりこれは、風邪をひかないように気をつけてほしいという気持ちを伝えられる表現です。
比較的関わりが深い親戚や知人、取引先の相手などに使いやすく、「寒い日が続きますがお体にお気をつけてお過ごしください」よりもさらに丁寧な印象の表現になります。
◇(3)「寒い日が続きますのでくれぐれもご無理をなさいませんよう」
「寒い日が続きますのでくれぐれもご無理をなさいませんよう」は、普段から忙しくしている相手や、体調を気遣ってほしい年上の相手に対して使うことが多いフレーズです。
「お体に気をつけて」という表現よりも、やや指示をしているような印象を受ける人がいるかもしれないので、格上の相手には使わないように気をつけてください。
□相手の体調を気遣う言葉で良好な関係作りを
「寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしください」は、ビジネスメールや手紙、電話など、さまざまなシーンで締めのあいさつとして使われています。
特に秋から冬にかけてのシーズンで使いますが、暖かい季節に間違って使わないように注意が必要です。また、目上の人に使っても問題ないフレーズだと言えます。
相手の状況を想像する「体調を気遣う言葉」のバリエーションを増やし、寄り添う気持ちを伝えて良好な関係を築いていきましょう。
(にほんご倶楽部)
※画像はイメージです
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