《私のビジネス日記帳》ジョンマン・デニムプロジェクト 中津徹
2023.02.01 06:25
提供:繊研plus
ジョン万こと土佐清水出身の中浜万次郎は、14歳の時に漁に出て遭難し、アメリカの捕鯨船に助けられ渡米。ホイットフィールド船長の養子となり、マサチューセッツ州フェアヘイブンに過ごし、日本人留学生第一号として高い教育を受けました。帰国後は英語教育の先駆者、日米の架け橋となり活躍しました。
帰国前、資金稼ぎのため、折しもゴールドラッシュのカリフォルニアの金鉱で働いていたようです。その頃、金鉱労働者の服としてデニムの原型ができ、リーバイ・ストラウスがサンフランシスコでツーホースマークのリーバイスジーンズを完成させました。
おそらくジョン万も「リーバイス」をはいていただろうと想定し、4年前に誕生させたのが「ジョンマン・デニム」です。高知県出身で人気ビンテージショップ「ベルベルジン」の藤原裕さん、「ウエアハウス」の藤木さんと塩谷さん、土佐清水市役所ジョン万次郎資料館、当社「ジーンズファクトリー」の協業で実現。23年のジーンズファクトリー40周年に向け、22年9月にジョンマン・デニム第3弾改訂版を数量限定で予約販売、数日で完売しました。
ジョン万次郎はリーバイ・ストラウスより2歳上。8歳下で同じ郷土出身の英雄、坂本龍馬と少し接点があったようで、NHK大河ドラマ「龍馬伝」にも出てきました。日本の夜明け前、明治元年(1868年)前後に生きておられた英雄、偉人の組み合わせや接点を考えると、いろいろな想像を呼びおこし、心の記憶に共鳴し合い、楽しい夢を見せてくれます。
(インターナカツ社長)
◇
「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。関連記事
「その他」カテゴリーの最新記事
-
《学生のいま》早稲田大学「リシンク・ファッション・ワセダ」 ファッションと持続可能性を発信繊研plus
-
ビスポークランジェリー「チヨノ・アン」 10周年機にアトリエブティックをオープン繊研plus
-
ミスコンシャス「結婚式お呼ばれのマナー」意識調査 「ゲストの赤いドレス」に賛否分かれる繊研plus
-
スイス発「フライターグ」 循環するバックパックを販売開始繊研plus
-
《めてみみ》服とアート繊研plus
-
宇野昌磨引退表明にロシアファンから悲しみと称賛の声「恐れていたことが」「私は泣いている」東スポWeb
-
【スターダム】岩谷麻優が横浜決戦に意外反応 〝ベストフレンズ〟と対決も「それどころじゃありません!」東スポWeb
-
日本で過去最多の金属窃盗 世界レベルでは「電波塔、線路、鉄橋消失」のケタ違い被害も東スポWeb
-
【ソフトバンク】首位独走の鷹に死角はあるか 小久保監督とフロントの一致した〝見解〟とは東スポWeb