

スタイレム瀧定大阪 伊ジオリカと戦略的資本業務提携 欧州事業拡大

スタイレム瀧定大阪が5月10日、イタリアのテキスタイルメーカーのジオリカと戦略的資本業務提携をした。スタイレムの欧州事業拡大の一環で、出資比率は49%。互いにシナジーを発揮できるようにするため、スタイレム瀧定大阪の酒向正之副社長と米沢剛スタイレムイタリア社長がジオリカに取締役として入り、ジオリカのロレンツォ・マリーニ社長がスタイレムイタリアの取締役になる。スタイレムが海外企業に出資するのは初めて。
ジオリカは08年に設立した伊トスカーナ州プラートのテキスタイルメーカー。デザイン性が高いファンシー素材で定評がある。スタイレムは13年に伊法人、スタイレムイタリアを設立、プラート中心に伊の産地に根を張り、糸からこだわる独自性の強いイタリアコレクション「レティンテ」を製造、販売してきた。「ジオリカの協力があったからイタリア産地に入り込めた」(谷田修一スタイレム瀧定大阪専務)とジオリカがスタイレムイタリアに染工場を紹介するなど現地での生地作りを支えてきた。
今回の戦略的資本業務提携の狙いは大きく二つある。ジオリカはファンシー素材以外の事業を構築し、スタイレムの協力を得ることで成長を目指す。ホールディング会社の下に、梳毛生地の会社をすでに立ち上げており、今後事業の幅を広げる。
スタイレムは、「欧州での高級ブランドやメゾンとの取り組みが日本、中国での販売にも良い影響を与える」とスタイレムイタリアを活用し、欧州での生地販売を強化する。欧州事業拡大の方向性は、伊で独創性のある生地を作り、欧州で拡販することに加え、日本製生地の販売を拠点を活用し強める。これまでの日本本社主導ではなく、世界の他拠点と同様、「市場に入り込む」ことで販売を加速する戦略。そのためスタイレムイタリアに日本人2人を増員し、攻める。
「ジオリカは欧州、世界中に顧客を持ち、安定成長している。子会社化して支配するのではなく、クリエイション、早く作るノウハウ、世界への広げ方など学べる点が多く、ともにシナジーが期待できる」と谷田専務。ジオリカの社長がスタイレムイタリアの取締役になるのも、「日本人だけで経営するのではなく、彼らの手法を学び、レベルアップしたい」との思いからだ。
日本企業が欧州のテキスタイル企業に出資して欧州市場を攻める。成功例は少ないが、本気で国外市場を開拓するには今こそ必要な手かもしれない。
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