ユリの「ちょっと怖い花言葉」

ユリの「ちょっと怖い花言葉」

2020.10.30 17:10

純白、巨大輪、芳香の三拍子そろった花として人気の高いユリ。

大きな花や蕾は存在感があり、独特の香りも印象深く、花束になっても迫力ある花です。

そんな美しく贈り物としても人気の高いユリですが、実は赤やピンク、クロユリなどはちょっと注意が必要な花言葉もあります。

今回は、色ごとで違うユリの花言葉をまとめたので参考にしてみてください。

■ユリってどんな花?

日本に多く自生もしているユリの原産地は、日本や中国、台湾など種類によって異なります。

江戸時代に長崎に滞在したオランダの陸軍軍医・シーボルトがヨーロッパに持ち帰ったことからヨーロッパでも人気に火がつき、古くから紋章や装飾や芸術作品のモチーフとしてもよく取り上げられているそう。

ギリシャ神話ではゼウスの妻ヘラの地上に落ちた乳がユリとなったという伝説もあり、聖なる母と結び付きの強い特別な花です。

ユリ自体には「純粋」や「無垢」、「威厳」などのイメージにぴったりの花言葉が付いています。

ユリの中でも花屋などで扱われることの多いカサブランカは、ヨーロッパで配合されたオリエンタル・ハイブリットと呼ばれる種類で、通年買い求めることができます。

野生で咲くユリの開花期は、5月~8月頃です。

■色別にひも解くユリの花言葉

人気の高いユリの花ですが、色によってネガティブなものや怖い花言葉を持つことも。

ここからは色ごとの花言葉を紹介していきます。

◇白いユリは「純潔」「威厳」

キリスト教では白ユリを「マドンナ・リリー」と呼び、聖母マリアを象徴する花としています。花言葉もこの聖母のイメージから来たものです。

美しく凛とした白いユリは、お祝いしたい人に贈るのにもぴったり。ユリの花束だけでも十分存在感が出ます。

花束を贈るなら、「純潔」や「相思相愛」、「尊敬」の花言葉を持つ白の薔薇、「知的な魅力」の花言葉を持つブバリアを組み合せてもすてきですね。

◇赤とピンクのユリは「虚栄心」

この花言葉は、キリストが十字架に架けられる時に他の花が首をもたげたのに対し、ユリだけが頭を上げていたところ、キリストに見つめられ、自分が思い上がっていたことに気付き、赤くなったという逸話から来ています。

そんな少しネガティブな背景がある花言葉の赤やピンクのユリですが、花自体はとてもきれいです。

その場を華やかにしたい時などは、花束にして、ユリ本来が持つ花言葉「純粋」や「威厳」などの言葉を伝えて渡してもいいですね。

「栄光」や「勇敢」の花言葉を持つグロリオサ、「情熱」の花言葉を持つオレンジのカーネーションや「感謝の心」の花言葉を持つピンクのカーネーションをあしらっても、とても温かく華やかな花束になりそうです。

◇黄色のユリ「偽り」「陽気」

「陽気」の花言葉はイメージ通りですが、「偽り」の花言葉もあります。

ローマ帝国時代、キリスト教を弾圧してきた皇帝のカラーであった黄色い花にはネガティブな花言葉が付けられる傾向にありました。

ユリも、聖母マリアと結び付きが強い点から、この花言葉があるのかもしれません。

「前向き」や「希望」の花言葉を持ち、どの色もポジティブな意味を持つガーベラをあしらって、陽気で明るい花束にしてみてはどうでしょう。

◇オレンジ色のユリ「華麗」「軽率」

大きく迫力のあるオレンジのユリにぴったりの花言葉ですね。こちらも黄色と色味が近いからか、ネガティブな花言葉もあります。

ただ、優しいオレンジ色は花束にしても映えます。

「優美」や「気品」の花言葉を持つモカラや「永遠の幸福」の花言葉をもつクラスペディアなどと合わせて、敬愛を込めた花束を贈ってみてはどうでしょうか。

◇クロユリ「呪い」

クロユリとは、上記で紹介してきたユリ科リリウム属のユリとは異なり、ユリ科バイモ属という別の種類の高山植物です。

「呪い」の他にも「恋の呪い」など、ちょっと怖さを感じさせる花言葉のあるクロユリ。

その由来は、武将・佐々成政に殺された愛人が絶命する際に言った「立山にクロユリが咲く頃に、佐々家は滅ぶ」という言葉からきているそう。

その後、実際に佐々家が滅んだという、まさに花言葉通りの伝説があります。

北海道ではよく見かける花で、アイヌでは好きな人のそばにクロユリを置き、相手が気付いいてその花を取ると二人は必ず結ばれるといわれるなど、ポジティブなジンクスもあるそう。

ユリを贈る際には心配りも大切

その場が一気に華やぐ、存在感のあるユリは、お祝いや贈り物にぴったりです。

ただ、同時に花の香りが強く、花粉は一度付くとなかなか取れないなどの特徴もあります。

香りが強いので、お見舞いで病院に行く時は避ける、花粉はお花屋さんで取ってもらっておくなど、贈る時にちょっとした配慮ができるとより喜んでもらえるはずですよ。

(さかもとみき)

※画像はイメージです

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