

「マウントを取る人」への対応策4つ
人間関係の悩みは尽きないものですが、「マウントを取る人が苦手」という声をちらほら耳にします。マウントを取られると、良い気持ちにはなりませんよね。
今回はマウントを取られてもストレスを溜めないよう、対処法を身に付けましょう。マウントを取る人の性格や言動の特徴・心理、そして対処法を詳しく解説します。
■「マウントを取る」とは?
「マウントを取る」というのは、自分の優位性を周囲に示そうとする行為を指し「マウンティング」とも呼ばれます。
具体的には「おまえって本当ダメだよな」と相手を下に見た発言をしたり、「私はこういうこともすぐにできちゃうから」と自分の有能さをアピールしたりするなど、自分が相手より優位に立っているとアピールする行動全般が、マウントを取る状態だといわれます。
■マウントを取る人の特徴
では、そんな「マウントを取る人」にはどのような特徴があるのでしょうか? 性格と言動それぞれをご紹介します。
◇マウントを取る人の性格の特徴
☆(1)傲慢
自尊感情や自己評価が高い人の中には、他人を尊重できない傲慢な人がいます。「自分が上に立つべき存在だ」「周りは自分についてきて当然」と思う傾向があるので、他人が自分より評価されると許せません。
その傲慢な性格ゆえに、自己中心的な態度をとったり、人を見下したりしてマウントを取るのです。
☆(2)完璧主義
マウントを取る人は、完璧主義で柔軟性が低い傾向があります。
「~でなければならない」という強迫観念があり、こうしなきゃ、ああしなきゃと義務感に突き動かされて行動するので、常に高い理想を追い求めてストレスフルな状態になりがちです。
☆(3)負けず嫌い
完璧主義ゆえに負けず嫌いでもあり、自分より相手が優れていてもそれを素直に認められません。「自分は優秀だから人より評価されて当然」と考え、常に一番になりたがり、結果としてマウントを取るのです。
☆(4)嫉妬深い
大なり小なり嫉妬心は生まれるものですが、嫉妬深いと自分が成長しようとするのではなく、他人を低く貶めようとする人もいます。
あたかも自分の方が上だと言わんばかりに、相手の能力や行動を否定して悪口を言ったり、自分の有能さをアピールしたりすることで、周囲の興味関心を自分に引き付けようとするのです。
◇マウントを取る人の言動の特徴
☆(1)自慢話が多い
やたらと自分の成功体験ばかり話すなど自慢話が多いです。自分の有能さを多くの人にアピールするために、わざわざ過去の武勇伝を聞かせ、優位に立とうとします。
☆(2)ブランド物を持ちたがる
マウントを取る人は、自分の権威や財力を見せつけようとブランド物で身を固めることがあります。
ハイブランドのバッグや時計などをいつも身に着けている人は、外見から「自分は人より優れている」と伝えようとしているのです。
☆(3)上から目線で話す
自信がないのにプライドが高い人の中には、他人を見下すことで自分の優位性を保とうとする人もいます。上から目線の話し方をする人は、相手をさげすむことで「自分の方が上だ」と暗に主張し、マウントを取っているのです。
☆(4)思い通りにならないと怒る
いつも自己中心的で「自分が偉いんだ」といった態度で過ごしている傲慢な人は、思い通りにいかないとすぐに怒り、人のせいにします。
他人を理不尽に攻撃してでも自分のポジションを守ろうとするので、周囲に責任転嫁する形でマウントを取ることも珍しくありません。
☆(5)「ありがとう」と「ごめんなさい」が言えない
マウントを取る人は横柄な言動を見せるケースが多く、分かりやすい特徴の一つに「ありがとう」と「ごめんなさい」が言えないというものがあります。
素直に自分の非を認めたり相手を尊重したりできないので、感謝の気持ちや謝罪の気持ちを示せないのです。
■マウントを取られやすい人の特徴
反対に、マウントを取られやすい人にも特徴があります。
◇(1)注目されるのが苦手
マウントを取られやすい人は、マウントを取る人の正反対の性格であることが多く、周りから注目されるのが苦手です。
マウントを取る人が自分を大きく見せたがるのに対して、マウントを取られる人は小さく見せたがるので、マウントを取る相手として選ばれやすいのです。
☆(2)人から嫌われるのを怖がる
「人から嫌われたくない」という思いが強い人は、嫉妬されたり敵視されたりしないように、控えめに振る舞います。こうしたおとなしい性格ゆえに、安心してマウントを取れる相手として認識されやすいでしょう。
☆(3)劣等感が強い
劣等感が強い人は自信がなく、都合が悪い状況を避けるために相手に合わせて行動したり、取り繕ったりします。攻撃的にマウントを取る人にはとりあえず従うため、よくマウントを取られがちです。
■マウントを取る人の心理
では、なぜマウントを取ってしまうのか、その心理に迫ります。
◇(1)常に一番でいたい
誰しも「人より優れた存在でありたい」と思うもので、多くの人は幼少期に大きな夢を持ち「自分は頑張れば何でもできる」という万能感を抱いています。
そして青年期に現実を知り、他人の努力や能力を知り、成功と失敗を繰り返しながら自己と他人を客観視し受け入れて大人になるのです。
しかし、根拠のない万能感だけを抱えたまま大人になる人もいます。こうした人は「常に一番でいたい」というナンバーワン思想が強く、強引にマウントを取ろうとしがちです。
◇(2)理想が高く、現実の自分を受け入れていない
理想の自分と現実の自分にギャップがあり、それを受け入れられていない人は、マウントを取ることで無理やり理想の自分になろうとします。
ただ、実力では理想の状態になれないため、マウンティングで他者を下に落とすことで自分の優位性を保とうとするのです。ありのままの自分を認め、受け入れない限りなかなか改善できないでしょう。
◇(3)威厳を守るために虚勢を張っている
自分の尊厳を守りたいがために、マウントを取って虚勢を張る人もいます。
「ダメなやつだと思われたくない」「有能なイメージを崩したくない」とネガティブな評価を恐れ、周りの非難から身を守ろうとしてあえて自分を強く見せているのです。他者からの評価を極端に気にする人によく見られる傾向です。
◇(4)自己顕示欲が強く褒められたい
周りから尊敬されたがる自己顕示欲が強い人も、マウントを取ることが多いです。
自己顕示欲とは、「自分のことをたくさんの人や社会にアピールしたいという欲求」で、自己顕示欲が強くなりすぎると、他人から褒められ、尊敬されたいという気持ちが強くなります。
それが努力につながればプラスに働きますが、褒められたり尊敬されたりするために誇張表現をして嘘をついたり、武勇伝ばかり話してマウントを取る人も中にはいます。
■マウントを取ってくる人への対処法
最後に、マウントを取ってくる人への対処法をお伝えします。
◇(1)「自信がないんだな」と客観視する
相手に合わせてしまい、ストレスを溜め込むのは良くありません。
相手がマウントを取ってきた時に「自信がないからマウントを取るんだ」と考えると、あまり怒りの感情が湧きません。なぜマウントを取ってくるのか考え、子どもを見守る気持ちで対応し、受け流すことを心掛けましょう。
◇(2)距離を置く
マウンティングする人と距離を置きましょう。なるべく会わないようにすればマウントを取られることが自然と減り、ストレスも感じなくなります。
どうしたら距離を置けるか考え、実行に移しましょう。
◇(3)ドライに割り切る
仕事のパートナーなど、どうしても距離を置けない相手がマウントを取ってくる場合は「これも一つの社会経験だ」と割り切るのも大切です。
「これでお給料をもらっているようなもの」「これも円満な人間関係を維持する方法」というように、あくまで目的のための手段としてドライに考えると楽になります。
◇(4)あえて褒めてみる
「ただでさえマウントトークに疲れているのに、褒めたらもっと調子に乗るのでは?」と思うかもしれませんが、相手を褒めると好意が返ってきやすくなり、相手があなたに対してマウントを取りにくくなることも。ダメ元で試してみてください。
マウントを取る相手とは、適切な距離を保とう
マウントを取る人は自己中心的な性格であることが多く、無自覚にマウンティングしている可能性もあります。親しい相手なら、あえて「マウント取ってきてるの?」と指摘して、自覚させてもいいかもしれません。
何にせよ無理に相手に合わせず、距離を置いたりうまく受け流したりして、上手に対処しましょう。
(秋カヲリ)
※画像はイメージです
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