海外ロケ前は3日間徹夜! 華やかなファッション誌編集者の舞台裏は?

海外ロケ前は3日間徹夜! 華やかなファッション誌編集者の舞台裏は?

2013.10.21 13:09
海外での撮影やファッションショー、パーティーなど、ファッション雑誌エディターという仕事は華やかなイメージがありますよね。しかし、実際の仕事はそんなことばかりではないはず! あまり知られていないハードな裏側を、有名ファッション雑誌エディターのKさんにうかがいました。

■海外ロケ前は3日間徹夜!?

――海外ロケと聞くと、「楽しそう」「1日はオフが取れるのかな」などと思ってしまいますが、実際はいかがでしょうか?

「海外ロケに行く前は、現地取材先のアポ取りや撮影用の洋服のスタイリング、現地スタッフとのギャラ交渉など、普段以上にやることが多くバタバタです。

その準備に加え、編集作業も進めなくてはいけません。1人で集中して作業できるのはたいてい夜なので、徹夜が続いてしまいます。そのため、3日間ろくに寝ないまま飛行機に乗り込む……なんていう状況が結構あります。もう、体力勝負ですね」

――現地で起きた、トラブルがあれば教えてください。

「1つ目は、現地で合流するはずだったスタイリストが『パスポートを盗まれて』しまい、急きょ来られなくなってしまったことですね。アシスタントを日本から呼び、なんとか無事に撮影はできましたが、来られないと聞いたときはヒヤっとしました。

海外ロケには膨大な経費がかかっているので、『撮影できなかった』なんてことは許されませんからね。

2つ目は、サンセットを背景にした撮影のため、ビーチに向かっていたときのこと。予期せぬ渋滞にハマってしまい、肝心の『夕日が沈みかかってしまった』のです。

ギリギリ沈む前に到着できましたが、2時間撮影予定のところを30分で済ませなくてはいけない状況に……。海外ロケは、日程がびっしり詰まっているので、1つでも予定が狂ってしまうと大変です。

その緊張感からか、見事に30分で撮影を完了させることができ、そのときのロケの中で一番良い写真が撮れました。結果的にスタッフ全員の集中力を高めるきっかけになったのかもしれません」

■海外ロケに行くと、その国が嫌いになる!?

――ずばり、海外ロケは好きですか? 嫌いですか?

「私個人としては、好きです。もちろん、いろいろとハードな面は多いですが……。取材や撮影を通して、多くの現地の方と触れ合えるので、その土地のことを深く知ることがきます。

しかし、エディターの先輩や同僚の多くは、海外ロケに行くとその国が嫌いになってしまう、と言います。

フライトの出発時間ギリギリまで仕事をして、現地に着いてからも撮影でバタバタ。撮影が終わっても、ホテルの部屋でパソコンを開いて仕事……という具合なので、大変さだけが印象に残ってしまうのでしょう」

■招待状は月に20通以上!?

――パーティーや展示会の招待状はどのくらい届きますか?

「ファッション・ビューティー合わせて、1カ月に20通以上届きます。特に、春夏や秋冬ファッションの立ち上がり時期は、とても多いですね。

次のトレンドを見ることで、次号の特集内容やテーマも決まります。忙しくても足を運ぶようにしていますが、そうすると1カ月のうち1週間くらい、編集部に戻れないことも」

――パーティーや展示会で、失敗したことがあれば教えてください。

「ハイブランドのパーティーに、ジーンズとスニーカーを履いて、顔はボロボロ、髪はボサボサという状態で出席したことですね。締め切り前で忙しく、オシャレをする余裕がなかったのですが……。

周りのオシャレでキレイな関係者たちを見て、一刻も早くその場を立ち去りたい気持ちでいっぱいでした。やはり、どんなに忙しくても身だしなみは大事だなと痛感しましたね」

■つねに華やかな生活をしているわけではない!?

――普段は、どんな服装で出勤されますか?

「やはりファッション雑誌を作る者として、服装やメイクには気を遣っています。うちの雑誌は海外セレブをお手本にしているので、カラフルなファッションや高いヒールを履いて来る人も多いですね。

しかし、締め切りが近づくとそんなことも言っていられません。ノーメイクにTシャツ、短パンなんていう格好のときも。時期によって、服装のギャップが激しいですよ」

――ランチはやはり、オシャレなカフェを利用することが多いのでしょうか?

「ランチは基本的に、コンビニ弁当か近場のパン屋さんなどで調達します。イメージとは真逆で、とても地味ですよね。出先でランチをするときは、オシャレなカフェを見つけて入ることもあります」

「憧れ」の裏側にある、ハードで地道な作業の数々。華やかなファッション雑誌には、そんなエディターたちの想いが詰まっているのかもしれません。

(OFFICE-SANGA Ai Kageyama)

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