男も女も、生まれつき浮気性「恋愛ハイになる化学物質は3年で無くなる」
2013.10.06 16:49
提供:マイナビウーマン
片思いが成就し、晴れてお付き合いを始めた男女は、自分が世界一だと思い込むほど幸せを感じる。他人など目に入らず、ずっとこの幸せが続くことを願うだろうが、残念なことにいつしかときめきは薄れ、男性は新しい刺激を求め、女性はもっと自分に見合った人がいないかと考え、浮気の二文字がちらつく。
これはフェニルエチルアミンの増減による現象で、男女どちらも避けようがない。男性は目新しいものを、女性はよりよい遺伝子に出会うために次の出会いを考え始める。つまり、男も女も、人間は生まれつき浮気性なのだ。
■フェニルエチルアミンの罠
恋に落ちると得られる幸せな気持ちは、神経伝達物質の1つであるフェニルエチルアミン(PEA)という物質が大量に分泌されるためである。恋愛初期によくある、気持ちが高揚して、相手と目が合うだけでもドキドキしてしまうのはこれが原因だ。
しかし、あまりにもハイな状態が続くのは、脳にとって良くない。その証拠にフェニルエチルアミンは、長くても3~4年ほどで自然に分泌されなくなってしまう。減少に伴い、恋人たちのつながりは、ずっと穏やかなものに変化してゆく。悪く言えば「飽き」が生じるのだ。
このフェニルエチルアミンには、ドーパミンの濃度を上げる効果もある。以前ご紹介したように、報酬系・ドーパミンには快楽に向かって猪突猛進させる働きがある。そのため、減りゆくフェニルエチルアミンをきっかけに、再び強烈な興奮を味わいたいと、ドーパミンが新たな恋愛を求めるように浮気にいざなうのだ。
男女を比べると、男性の方が圧倒的に浮気話は多い。とにかく男性は、新しいものに目を奪われ、好きになるスピードが速い。つまり根っからの一目ぼれ体質なのだ。そのうえタブーが大好きで、危ないこと、いけないことに惹かれてしまうのだから、ある意味で浮気を防ぐ方法はない。
男性の浮気を、最終的に許せる女性が多いは、この構造を理解し「そういう生き物だからしかたない」割り切っているからなのかもしれない。
■女性の浮気は秘密厳守?
対して女性の浮気は、強い遺伝子を求めることから始まる。動物界においても、群れのボスが争いに負け、新しいボスが現れると、どんなに以前のボスが好きだったとしても、新しいボスを受け入れなければならない。
パートナーの交代=浮気と解釈するなら、メスは自分の生存を確保し、自分の気持ちを捨てて、眼前の事実を「運命」として受け止めているのだ。以前のボスに勝ったのは、新たなボスが遺伝子的に優れているに他ならない。こちらを選んだ方が、将来的に生まれる子どもに強い遺伝子を残せると思う本能が、運命を受け入れさせるのである。
そんな太古の記憶をたどると、女性の浮気を許容できない男が多いのは、彼女がほかの男性の遺伝子を求めている=自分が劣っている、と格付けされるのを認めたくないからだ。
それゆえに(もちろん道徳的には大問題なのだが)男性は自分の遺伝子を持たない子どもに対し、無意識のうちに非情に接してしまう。自分の知識や経験を、他の遺伝子の育成に使いたがらないのは、了見の狭い本能の所業なのだ。
自分の浮気は許してもらっても、キミの浮気は絶対イヤだ。そんな子どもっぽさも魅力と思えるなら、伴侶は永遠のパートナーになるだろう。
「事柄に対するよろこび」と人はいう、しかし本当はそれは事柄を介しての自己に対するよろこびである。(ニーチェ・「人間的、あまりに人間的」より)
■まとめ
シングルマザーが当たり前のなか、男性が本能的に、他人の子どもを育てることに抵抗を感じるケースは、確かに多い。だが人生はパンのみにあらず。誰の遺伝子かにこだわらない男もいるので、そう悲観することはない。
シングルマザーは、子のことをフランクに打ち明けた方が得策のようだ。自分のすべてを受け止める相手こそ、生涯の伴侶と呼べるだろう。
(関口 寿/ガリレオワークス)
これはフェニルエチルアミンの増減による現象で、男女どちらも避けようがない。男性は目新しいものを、女性はよりよい遺伝子に出会うために次の出会いを考え始める。つまり、男も女も、人間は生まれつき浮気性なのだ。
■フェニルエチルアミンの罠
恋に落ちると得られる幸せな気持ちは、神経伝達物質の1つであるフェニルエチルアミン(PEA)という物質が大量に分泌されるためである。恋愛初期によくある、気持ちが高揚して、相手と目が合うだけでもドキドキしてしまうのはこれが原因だ。
しかし、あまりにもハイな状態が続くのは、脳にとって良くない。その証拠にフェニルエチルアミンは、長くても3~4年ほどで自然に分泌されなくなってしまう。減少に伴い、恋人たちのつながりは、ずっと穏やかなものに変化してゆく。悪く言えば「飽き」が生じるのだ。
このフェニルエチルアミンには、ドーパミンの濃度を上げる効果もある。以前ご紹介したように、報酬系・ドーパミンには快楽に向かって猪突猛進させる働きがある。そのため、減りゆくフェニルエチルアミンをきっかけに、再び強烈な興奮を味わいたいと、ドーパミンが新たな恋愛を求めるように浮気にいざなうのだ。
男女を比べると、男性の方が圧倒的に浮気話は多い。とにかく男性は、新しいものに目を奪われ、好きになるスピードが速い。つまり根っからの一目ぼれ体質なのだ。そのうえタブーが大好きで、危ないこと、いけないことに惹かれてしまうのだから、ある意味で浮気を防ぐ方法はない。
男性の浮気を、最終的に許せる女性が多いは、この構造を理解し「そういう生き物だからしかたない」割り切っているからなのかもしれない。
■女性の浮気は秘密厳守?
対して女性の浮気は、強い遺伝子を求めることから始まる。動物界においても、群れのボスが争いに負け、新しいボスが現れると、どんなに以前のボスが好きだったとしても、新しいボスを受け入れなければならない。
パートナーの交代=浮気と解釈するなら、メスは自分の生存を確保し、自分の気持ちを捨てて、眼前の事実を「運命」として受け止めているのだ。以前のボスに勝ったのは、新たなボスが遺伝子的に優れているに他ならない。こちらを選んだ方が、将来的に生まれる子どもに強い遺伝子を残せると思う本能が、運命を受け入れさせるのである。
そんな太古の記憶をたどると、女性の浮気を許容できない男が多いのは、彼女がほかの男性の遺伝子を求めている=自分が劣っている、と格付けされるのを認めたくないからだ。
それゆえに(もちろん道徳的には大問題なのだが)男性は自分の遺伝子を持たない子どもに対し、無意識のうちに非情に接してしまう。自分の知識や経験を、他の遺伝子の育成に使いたがらないのは、了見の狭い本能の所業なのだ。
自分の浮気は許してもらっても、キミの浮気は絶対イヤだ。そんな子どもっぽさも魅力と思えるなら、伴侶は永遠のパートナーになるだろう。
「事柄に対するよろこび」と人はいう、しかし本当はそれは事柄を介しての自己に対するよろこびである。(ニーチェ・「人間的、あまりに人間的」より)
■まとめ
シングルマザーが当たり前のなか、男性が本能的に、他人の子どもを育てることに抵抗を感じるケースは、確かに多い。だが人生はパンのみにあらず。誰の遺伝子かにこだわらない男もいるので、そう悲観することはない。
シングルマザーは、子のことをフランクに打ち明けた方が得策のようだ。自分のすべてを受け止める相手こそ、生涯の伴侶と呼べるだろう。
(関口 寿/ガリレオワークス)
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