大ヒットした昔の変なもの・5選「ようかいけむり」「水飲み鳥」「スライム」

大ヒットした昔の変なもの・5選「ようかいけむり」「水飲み鳥」「スライム」

2013.08.20 13:00
最近、映画『風立ちぬ』の大ヒットもあってか、“古きよき時代”のものを見直したり懐かしむ声が増えているようです。筆者が思い出すのは雑誌の裏の通販広告ですが、今考えると昔は「変なもの」がいろいろ売っていましたよね。8月5日に放送されたマツコ・デラックスと村上信五のMCでおなじみの『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系列)でも、「日本人は昔バカだった件」で「変なもの」が紹介されました。

まず番組で紹介されたのは、頭がよくなるバンド「エジソンバンド」。金属製の物体にゴムバンドがついているだけのバンドで、1933年ごろに2円で売り出されましたが、現在の価値で1,400円ほど。コレを頭に装着することで、ラジエーターの原理で頭が冷えて、頭がよくなる……とのこと。当時はこれが天下の大丸で売られていたそうです。

このほかにも、番組には自分で暗記したいものを録音し、寝ているうちにカセットの内容を覚えられるという「睡眠学習枕」や、覗くとキジの羽根が透けて骨のように見える「エックス光線人体透視メガネ」などが登場。

このように、昔ヒットした物(おもちゃ)には、奇想天外で興味深いものが多くあるよう。そこで今回は、昔ヒットした「変なもの」をさらに調べてみました。

●水飲み鳥(平和鳥/ハッピーバード)
昭和40年代に流行った、お水を飲むだけの鳥のおもちゃ。当時ブレイクし、お茶の間ではよく見かけたものだそう。熱力学的サイクルの繰り返しによって動き、一見不思議な物体に感じますが、実際は何の役にも立ちません。ただ、確かにこのすっとんきょうな顔の鳥がゆらゆらしているのを見たら「平和だな~♪」と思ってしまうこと受けあい。

●ようかいけむり
指先につけてこするとモヤモヤした煙が出てくる、インパクト大の商品(おもちゃ)。銀鳥産業株式会社が販売し、当時の子どもたちに大ブレイク。パッケージには呪われそうな妖怪の絵が描かれていて、ついついコワい物見たさで手に取ってしまうことも……。

●スライム
スライムといえば、ドラゴンクエストなど、ゲームのモンスターを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、ここでいうスライムは1978年にメガハウスから販売された大ヒット商品(おもちゃ)。触って遊ぶためだけのものですが、あのヒンヤリ・ぐにゃりとした感触だけで話題沸騰となり、みんなこぞってこのスライムをほしがったのはいい思い出です。
●電気ハサミ・電池消しゴム
昭和30年ごろにもてはやされた家電。当時は何でも電動にすれば珍しくて売れたのかも!? やっぱりいい時代です。

●テレビ型ラジオ
やはり昭和30年ごろヒットした商品。「なぜ、ラジオをわざわざテレビ型に……!?」とツッコミを入れたくなりますが、当時のテレビはすばらしく高価なもの。せめて気分だけでもテレビを味わいたい人が多かったのか、当時は立派なヒット商品だったそうです。

現在は生産中止になってしまったものも多い、昔の「変なもの」。しかしそれぞれに、心を満たしてくれる魅力がいっぱいでした。その時代の人にいちばん楽しみを与えてくれた物=ヒット商品なのかもしれませんね。

(齊藤かおり/サイドランチ)

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