フリーモデル・ツナマヨ「ブラック職場⇒セクシー女優⇒引きこもり」人生を変えたのはコミケだった
「職業:ビジネス痴女、趣味:興奮」という強烈なプロフィールで知られる、モデル・コスプレイヤーのツナマヨ。その奔放なキャラクターからは想像しづらいが、現在に至るまでの道のりは決して平坦ではなかった。母子家庭で育ち、過酷な労働環境の飲食店勤務を経て、夢のために飛び込んだセクシー女優の世界では思わぬ形で人生が一変。半年間の引きこもり生活の末、コミケでの一日が新たな転機となった。前編では、“ツナマヨ”誕生までの波乱に満ちた半生をたどる。(前中後編の前編)
――まずはツナマヨさんのルーツからお伺いしたいです。出身は愛知県の豊橋市なんですよね。
ツナマヨ 実は、出身は九州なんです。でも、自我が芽生えたときには大阪にいて、小学校3年生ぐらいまで過ごしました。当時は母子家庭で、母が再婚したのを機に父の転勤先である愛知県豊橋市に移ったんです。なので、高校を卒業するまでいた豊橋が、地元の同級生が多いという意味での「地元」になります。
――物心ついたときから母子家庭だった。
ツナマヨ そうなんです。だから、1人の人間にはお父さんかお母さんかどっちか片方だけがつくものだと思っていて(笑)。めっちゃ遅かったですが、保育園ぐらいのときに「あれ、もしかしてお父さんお母さんはセット?」って気づきました。
――昔からご自身のことを“さらけ出す”活動をされていますが、もともとそういう性格だったんでしょうか。
ツナマヨ 昔から何をやっても悪目立ちしちゃうところはありましたね。自分では普通にしているつもりなんですけど、あとから考えると「変だったかな」って思うことはあります。いまだに高校の同級生に会うと「学校でピザ頼んでたね、タクシー呼んでたよね」って言われたりするんですが、私としては「え、そんなことしたかな?」って感じです。
――学校にピザを。目立ちたがり屋だったんですか?
ツナマヨ そういう気はしないんですけどね。でも、何をしてもバレてしまう。AVに出たときも、バイトみたいな感覚で名前もつかないような感じでやりたいと思っていたんですけど、爆速でバレました。
――性に奔放というか、興味があったのはいつ頃からですか?
ツナマヨ 興味は昔からあったと思います。でも、直接のきっかけは16歳のときに始めたビアガーデンのバイトです。母が「慎ましく生きてほしい」という考え方の人だったので、すごくボーイッシュな格好をさせられていたんです。子どもらしくいてほしかったみたいで、眉毛を整えるのも、髪を染めるのも、剃るのもダメ。だから、自分が女性として世間にまあまあ通用するってことに気づくのがすごく遅かったです。
――ビアガーデンで何かが変わったと。
ツナマヨ ビアガーデンだからちょっと肌見せのある格好をしていたら、酔っ払ったお客さんたちにすごく褒められたんです。そこで「接客って楽しい」と思うようになって、高校卒業後はそのままそこに就職しました。19歳から21歳ぐらいまで、私の顔がでっかく看板になったお店の店長をしていました。
――19歳で店長はすごいですね。
ツナマヨ でも、その当時の飲食業界ってブラックなところもあって、14時間勤務14連勤とかしていました。家には寝に帰るだけ。しかも、すごく精神論を重んじる会社で、思考停止状態でしたね。一生懸命仕事をしてるのに、給料を「ごめん、払い忘れちゃった」って言われたり、バイトの子から「給料の額が違う」って言われたり……。
――それはひどい。
ツナマヨ 業者さんへの支払いも滞っていたので、ビールやキッチンペーパーの納品が止まったりもしました。そのたびに近隣のお店に借りに行ったりして。そんな状態でしたが、私の店だけはちゃんと黒字だったんですよ。なのに、会社の業績が悪いからって「社員一律で給料1割引」にされて。当時30万円もらっていたので、引かれる額が一番大きかったんです。だから「意味わかんないんですけど!」って泣きながら抗議したら、「じゃあ辞めれば?」って言われて。
――頑張りが全く報われない環境です。
ツナマヨ 毎日、お客さんやバイトの子一人ひとりと一生懸命向き合っても、「嫌なら辞めれば」で終わっちゃうんだと、社会の厳しさを知りました。そのとき、いつか自分の店を持ちたいって夢があったんですけど、こんな会社にいたら使い潰されるだけだと思って「今すぐ自分の店がほしい!」「そのためにはお金がいる!」「ってことはセクシー女優だ!」って。
――思考の飛躍がすごいですね(笑)。
ツナマヨ 脳みそが赤ちゃんだったんで(笑)。年齢でいうと22歳のときですね。ネットで探したんですけど、当時は週6で働いていたので、撮影に何日もかけられない。AVは数日かけて撮影するものなので「1日で撮りきれない」って何件か断られて、3、4件目に電話したところでようやく面接にこぎつけました。
――出演にあたって、何か条件は出したんですか?
ツナマヨ 当時は今よりもっと閉鎖的な時代だったので、絶対にバレたくなかったんです。だから「パブリックなものには出たくない」と伝えていました。でも、気づいたら所属レーベルのホームページにドーンと載っていて、「え?聞いてない!」って感じでした。
――話が違ったと。
ツナマヨ 当時は「騙してOK」みたいな感じだったし、22歳の女の子が読む契約書なんて、リーガルチェックも入れられないですから。バリバリ雑誌にも載っていましたね。某有名女優さんと同じレーベルで、その次に私の顔が載ってるんですよ。「どういうこと?」ってなりましたね(笑)。
――バレるのも早かったですか?
ツナマヨ 超早かったです。当時、お店では利き酒師として働いていたので、ブログで「今日はこういうお酒が入っていて、こういうおつまみと合わせるといいですよ」って書いていたんですけど、そのコメント欄に「咲夜由愛(当時の芸名)さんですか?」って書き込みが連続して、「ちょ、早い!」ってなりました。間もなく会社にもバレて、普通にクビになりましたね。
――夢のための手段だったはずが、職も失ってしまった。ちなみに、目的だったお金は稼げたんですか?
ツナマヨ いえ。驚きの1本30万円です。
――それは相場として安い?
ツナマヨ 一般人の女の子が、全てを全世界に晒すには安すぎると思います。でも、22歳の私にとっては途方もない大金に思えちゃったんですよね。
――その後、セクシー女優を続けようとは?
ツナマヨ 会社をクビになったし専念しようかとも思ったんですけど、親が泣いたりして……。それで気持ちが塞いじゃって、半年間ぐらい家の外に出られなくなりました。道行く人全員が、もしかしたら私のことを知ってるかもしれないって怯えながら暮らしていましたね。
――半年間の引きこもりから、どうやって抜け出したんですか?
ツナマヨ 友人が「コミケに行こう」って誘ってくれたんです。コミケが何かも知らなかったんですけど、行ってみたら、こんなに広い会場に大勢の人がいるのに「誰も私のことを知らない」っていうのが、そのときの私にはすごくうれしいことでした。
――そのときのコスプレが『週刊FRIDAY』に掲載されたと。
ツナマヨ 初めてのコスプレで大はしゃぎしていたので、週刊FRIDAYさんに「写真撮っていいですか?」って声をかけられたときも、「いいですよー!」って感じでしたね。そのとき、コスネームを聞かれたので、朝に食べたツナマヨおにぎりからとって「じゃあ、ツナマヨで!」って。その1回しか使わないと思っていたから、どうでもよかったんです。そしたらもう11年も使っています(笑)。
――その記事は大きな反響を呼びましたね。
ツナマヨ 当時、私はSNSをやっていなかったんですけど、連れていってくれた友人が「『この人誰?』ってすごいことになってるよ」って教えてくれたんです。それを機にTwitter(現X)を始めたら、翌日にはフォロワー500人、すぐに3000人って増えていきました。
――すごい勢いです。
ツナマヨ 当時は、コスプレイヤーがセクシーなコスプレをする時代じゃなかったみたいで。ズブの素人だったので、そういう暗黙のルールみたいなのを知らなかったのが逆によかったのかもしれません。
▽ツナマヨ(つなまよ)1989年7月31日生まれ、愛知県豊橋市出身。 フリーモデル、コスプレイヤーとして活動し、2014年にコミケでのコスプレが週刊誌で大きく取り上げられ注目を集めた。2017年に上京後、自身初の写真展「24人展」を開催し、笠井爾示氏の写真集『東京の恋人』では表紙モデルを担当。近年は写真展開催や海外イベント、ファンミーティングなど国内外で活動の幅を広げるほか、週刊ポストデジタル写真集『極上のオカズ』もリリースしている。
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