駿河屋、メルカリで海賊版ゲームソフト販売か 購入者への対応が「企業としてどうなの?」と物議
ホビーショップ・駿河屋が海賊版ゲームソフトをメルカリに出品していた疑惑が浮上し、「企業としてどうなの?」と疑問の声が続出。取材に対し、駿河屋は「お答えできない」としている。

フリマアプリが流行した現代では、個人間での売買も珍しくなくなった。しかし、個人からの購入の方が安くなるケースもあるとは言え、「信頼できるショップで購入したい」という人も多いことだろう。
現在X上では、ホビーショップ「駿河屋」がメルカリShopsにて出品した商品、およびその対応について疑問の声が相次いでいる。
駿河屋、海賊版商品を販売か
ことの発端は、Xユーザー・katolineさんが投稿したポスト。
「駿河屋の件ですが、強めに言ったらようやく返事が来ました。結論、スペースファンタジーゾーンは海賊版でした。駿河屋が認めたので取り敢えずは満足です。ただ企業としての対応は最悪と言わざるを得ませんね」と、不穏なフレーズが並んだ投稿には、メルカリの「取引画面」スクリーンショットの写真が添えられており、katolineさんと「駿河屋メルカリ店」のやり取りが確認できる。
https://twitter.com/katoline20/status/2046566428799811829
そして駿河屋側は「ご指摘を受けまして、当該商品を改めて詳細に確認いたしましたところ、誠に申し訳ございませんが、ご懸念の通り非正規品であることが判明いたしました」と、説明し、謝罪をしていた。
果たして、購入者と駿河屋の間に何が起こっていたのだろうか...。過去のポスト内容、ならびにkatolineさんの証言を確認した。
『スペースファンタジーゾーン』って何だ?
9日、駿河屋のメルカリShopよりkatolineさんが出品商品「PCエンジンCDソフト スペースファンタジーゾーン」を購入。
同ゲームソフトは元々1991年前後に発売が予定されていたが、「発売延期」と「発売日未定」を繰り返し、事実上の発売中止となった曰くつきのソフトである。
言わば、正式発売には至らなかった幻のソフト。しかし後に、サンプル版を元にしたり、開発途中のROMが流出したことによって作成されたと思われる海賊版ソフトが流通する事態となったのだ。
先述のように「発売中止」となったソフトのため、流通しているのは全て海賊版(非正規品)ということになる。
ポスト投稿主・katolineさんもそうした背景を知っていたが、「大手リユースショップの駿河屋が正式に販売しているのだから、ひょっとして本物では...」という思いもあったため、同商品を購入したという。
購入後、駿河屋アカウントに「正規品であるか?」という旨をメッセージで確認して何度か催促するも、返事は一向に無し。最終的に、購入から11日後の20日に今回のポストにスクショが貼られたメッセージが送られ、キャンセル処理が行われたという。
「企業としてどうなの?」と疑問の声

一連の駿河屋の「企業として」の対応について、katolineさんは疑問を感じているという。
論点となるのは、『スペースファンタジーゾーン』が「発売中止となったソフト=出回っているのは海賊版」という事実を「知っていたか否か」という点である。
しかし今回の件では、たとえどちらの立場であったとしても、駿河屋に対して疑念が生まれてしまうのだ。
katolineさんは「駿河屋が海賊版の存在を認知していたいたならば、誰も騒がず買い手も気付かなければ、知らないまま海賊版を掴まされていた、という不信感があります」「また、駿河屋が海賊版の存在を認知していなかったならば、精巧な偽物ならばともかく『スペースファンタジーゾーン』のような有名タイトルですら見抜けないショップ側の問題が大きいと感じています」「しかし本当の論点は海賊版云々ではなく、何度も要求しないと返信ひとつ寄越さない対応だと思っています」と、心境を語っている。
一連の流れを受け、なかには「正規品が存在しないと知っていて買う方もおかしいのでは?」といった具合に、katolineさんの行動に対して疑問の声を上げるXユーザーも散見された。
しかし、大多数の人々が「こういう古物商が、海賊版を売ってはいけないのでは」「企業としてどうなの?」「駿河屋の通販でなく、メルカリの出品というのも、メルカリの規約違反になりそう」「店舗運営しているのに海賊版売るのはアウトだと思う」など、駿河屋に対する疑問の声を上げていたのだ。
駿河屋に事情を聞いたが...
今回の件で判断材料となるのは、katolineさんの言い分とメッセージ画面でのやり取りのみ。
そこで、駿河屋に本件に対する事実確認の取材を打診したが、残念ながら「お答えできない」とのことで、同社からの回答は得られなかった。
オンライン上での買い物は商品の現物確認ができないため、「どのような相手が出品しているのか」という情報から、相手を信頼するしかない。果たして駿河屋は、同商品を「海賊版」と認識していたのだろうか。
執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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