和久田麻由子の新番組は厳しい船出 それでもNHK出身アナが民放で重宝される理由
元NHKアナウンサーの和久田麻由子がメインキャスターを務める日本テレビの新報道番組「追跡取材 news LOG」が4月25日にスタート。NHKのエースとして「紅白歌合戦」の司会や、「おはよう日本」「ニュースウオッチ9」など看板番組を担当してきた彼女が、フリー転身後、初の大仕事として土曜夜の報道枠に座った。
初回放送で、和久田アナは白いブラウスにロングスカート姿で登場。「生放送でお伝えしています」と第一声を放ち、記者の情熱や葛藤とともに真相に迫る番組コンセプトを説明した。その知的な語り口には、ネット上で「さすがの安定感」「昔から日テレにいたかのよう」との声が上がった一方で、「和久田さんが出なさすぎる」「ほぼVTRだね」といったガッカリ意見も…。
「初回視聴率は世帯3.8%で、安住紳一郎さんがMCを務める『情報7days ニュースキャスター』(TBS系)の10.4%には水をあけられましたが、和久田さんの持つブランド力や華やかさは別格で、局内の評価は揺るぎません。番組は速報性よりも、取材の記録(LOG)をたどる調査報道で深く掘り下げるスタイル。視聴者にニュースの真相を多角的に届けるという新しい試みでもあります。一部の視聴者はVTR主体の構成に戸惑ったかもしれませんが、この硬派なコンセプトが浸透していけば、必ずコアな層をつかんでいけると見ています。土曜の夜という激戦区において、実力派の彼女を起用できた意義が、放送を重ねるごとに数字にもはっきりと表れてくるのでは」(日本テレビ関係者)
自局のアナウンサーもいる中で、なぜこれほどまでにNHK出身のアナウンサーが民放の看板番組に抜擢されるのか。その背景には、NHKが誇る手厚い育成システムが存在する。
「アナウンサーだけで500人規模を抱えるNHKにおいて、看板キャスターの座に就くのは、厳しい選抜競争を勝ち抜いたエリートのみ。どんなアナウンサーも全国の地方局勤務からキャリアをスタートさせるのが鉄則で、予算も人員も限られる地方局では、ニュースから情報番組、災害対応まで若手が"何でも屋"として現場の基礎を徹底的に叩き込まれます。報道番組のナレーション一つとっても先輩たちが集中して指導を行うなど、育成にかける労力の蓄積が桁違い。地方は若手の修行場であると同時に東京へ戻るための重要な選抜の場であり、この競争を勝ち抜いてきた人材だからこそ、民放各局は高額なギャラを払ってでも欲しがるのです。地方の現場経験で研ぎ澄ませた感覚と技術を東京で発揮するこのサイクルこそが、民放では到底実現できない高水準のスキルを育んでいると言えます」(テレビ関係者)
和久田アナは、土曜の夜にどのようなニュースの「記録」を刻んでいくのだろうか。
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