撮影:荻原大志

友近が明かす2時間サスペンスの魅力「お決まりのパターンもラストのおちゃらけも好き」

2026.02.06 17:40
提供:ENTAME next

昭和から平成にかけて日本のテレビドラマ文化を支えてきた“2時間サスペンス”を、令和の時代に映画として復活させるプロジェクト「2時間サスペンスTHE MOVIEシリーズ」。その記念すべき第一弾を飾る『テレビショッピングの女王 青池春香の事件チャンネル』で、名取裕子とともにダブル主演を務める芸人の友近。YouTubeで配信中の「友近サスペンス劇場」と「友近ワイド劇場」で2時間サスペンスにオマージュを捧げた彼女に、2時間サスペンスや大好きな五社英雄作品の魅力を存分に語ってもらった。(前後編の後編)

――いつ頃から、2時間サスペンスに興味を持たれたんですか。

友近 小学校の時ですかね。昼間も夜もテレビをつけたら2時間サスペンスをやっていた時代だったので、当たり前のように観ていました。もちろん子どもの頃は、ちゃんと内容を把握していなかったと思うんですけど、今回の映画のようにバディもので二人の主役がいて、警察じゃないのに、いろんな事件を解決するみたいなお決まりのパターンを面白がっていました。事件が起こって人が殺されているのに、ずっとツアーが続くみたいな違和感も面白かったですし、ラストのおちゃらけもいいですし。自分で推理しながら観ることもあれば、2時間ドラマあるあるを堪能するなど、いろんな楽しみ方をしていました。

――同じ2時間サスペンスでも放送局やドラマ枠によって特徴がありました。

友近 2時間サスペンスは各局でやっていましたが、その中でも土曜ワイド劇場は淫靡で、怖さもあって、「子供は見ちゃいけないのかな……」という罪悪感もありました。だから家族と一緒にいるリアルタイムではなくて、昼間の再放送を一人でこっそり観ていました。特に「江戸川乱歩の美女シリーズ」なんかは、フィルム撮影ならではの映像が怖さを醸し出していましたよね。それと比べると火曜サスペンス劇場は明るいイメージがあったんですけど、どちらも好きで観ていました。私がやっているYouTube楽演チャンネルでは⼟曜ワイド劇場のオマージュ「友近ワイド劇場」と、フィルムエストTVのYouTubeでは⽕曜サスペンスのオマージュ「友近サスペンス劇場」を配信しています。今も2時間サスペンスは大好きで、BSでやっている再放送ばかり観ています。

――当時、気になっていた俳優さんはどなたですか。

友近 女優さんでは何といっても松尾嘉代さんが色っぽいなぁと思っていて。叶和貴子さんも素敵でしたし、色白のしっとりした雰囲気の方に注目していました。「江戸川乱歩の美女シリーズ」にも「白い素肌の美女」なんてタイトルもありましたしね。男性で言うと、天地茂さんはもちろん、加納竜さんも気になる存在でした。2時間サスペンスによく出てくる俳優さんのキャスティングをチェックするのも楽しみ方の一つでしたね。

――2時間サスペンスに関して、学校で話の合う友達はいなかったんじゃないですか。

友近 2時間サスペンスの話題を出しても、共感してくれない同級生が大半でしたね。ただ、2、3人はそういうのが好きな子もいて盛り上がりましたし、すごく仲良くなりました。総じて2時間サスペンスを好きな子って、派手なタイプではないんですよね(笑)。

――友近さんが学生だった頃に全盛だったトレンディドラマに興味はなかったんですか。

友近 それはそれで観ていました。ドラマはもちろん歌番組もバラエティも観ていましたし、典型的なテレビっ子でしたね。

――友近さんがリスペクトを捧げる五社英雄監督の映画も、よくテレビで放映されていましたよね。

友近 小中学生の頃から意味も分からず観ていましたし、やはり子どもは観ちゃいけないものとして捉えていたと思います。だから五社監督の作品を、じっくり観るようになったのは大人になってからです。みんな苦労してきたんやなとか、覚悟を決めた女性は強いなとか、登場人物に共感できるようになってからハマっていって。だから、『吉原炎上』で主演を務めて、そのほかの五社作品にも出演されている名取裕子さんと、『テレビショッピングの女王 青池春香の事件チャンネル』で共演させてもらっているのは信じられないことです。

――なぜ五社作品に惹かれたのでしょうか。

友近 私の祖母が国の重要文化財に指定されて、『千と千尋の神隠し』(2001年)のモデルにもなった建物と言われている愛媛の道後温泉本館で働いていて、小さい頃から馴染みがあったんです。とても妖艶な建物で、上に赤い光が灯っていて。過去には遊郭(松ヶ枝遊郭)があって、その名残で立ちんぼのおばちゃんが立っていて。子供の頃は恐怖感もありつつ、興味もあって、ませていたんでしょうね。あの時に感じた雰囲気が五社作品にあって、それが惹かれた理由の一つかもしれません。

――『吉原炎上』以外で好きな五社作品は何ですか。

友近 一つに絞るのは難しいですけど、ストーリー的に大好きなのは『薄化粧』(1985年)です。もちろん『鬼龍院花子の生涯』(1982年)も大好きですね。

――名取さんとの交友が始まったきっかけを教えてください。

友近 2012年に『ボクらの時代』(フジテレビ)で、2時間サスペンスみたいな括りで、名取さん、山村紅葉さん、私の3人で出演したんです。そこからお二人と仲良くさせていただいて、何度かお仕事もさせていただいています。名取さんには水谷千重子の舞台にゲストで出てもらいましたし、紅葉さんは私が主役の『トラベルライター青木亜木子』(テレビ東京)でご一緒させていただきました。

――名取さんを始め、五社作品に出演している女優さんとの共演も多いですよね。

友近 私には五社監督の映画に出ている女優さん全員と共演したいという思いがあって、自分の働きかけでどうにかなるのであればとラブコールを送るようにしているんです。かたせ梨乃さんとはドラマで、仁支川峰子さんとはラジオで共演させていただきましたし、藤真利子さんとはバラエティで五社監督の話をさせていただきました。2019年にお亡くなりになった佐々木すみ江さんともバラエティでご一緒して、メール交換までさせてもらって、お食事にも行きました。それは私にとって大きな財産ですね。

『テレビショッピングの女王 青池春香の事件チャンネル』2026年2月6日(金)より公開

名取裕子 友近風間トオル 加藤諒 / 国広富之 / 中山忍 東ちづる 水野真紀

監督:白川士脚本:渡辺典子主題歌:「シングルアゲイン」竹内まりや(ワーナーミュージック・ジャパン)

テレビショッピングで歴代最高売上を誇るレジェンドナビゲーターにしてカリスマバイヤー・青池春香(名取裕子)と、紹介する商品が飛ぶように売れてしまう“実演販売の女王”・長野吉江(友近)。生放送の売上対決中、思いがけない殺人事件に巻き込まれることに。当初はライバルとして対立していた二人だったが、真相究明という共通の目的のもと、互いの知恵と洞察力を駆使して事件の核心へと迫っていく。果たして、二人が辿り着いた真実とは──!

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