神社のお焚き上げに「可燃ごみ」無断投棄する参拝客が続出、火災のリスクも 神社は「強い憤り感じる」
「お焚き上げ」のルールを守らず、納められない物品を不法投棄していくケースが増加。東京都・大田区の新田神社は「正月飾りは燃えやすく、火災の危険性もある」と、注意を喚起する。
1月も中旬を迎え、正月の後片付けを済ませた家庭も多いだろう。
現在X上では、心無い人々による正月の後片付けの余波が「神社を苦しませている」と、話題になっているのだ。
神社が「納められないもの」を案内するも...

今回注目したいのは、東京都大田区にある「新田神社」Xアカウントが投稿したポスト。
当該のポストには「お焚き上げ」と記された立て看板の写真が添えられており、「納められるもの」と「納められないもの」の種類を、イラスト付きで分かりやすく説明している。
https://twitter.com/nittajinja/status/2009498697437221315
また、納められないものに関しては「スーパーやホームセンターで購入した正月飾り、正月関連のものはご自宅でのご処分をお願いいたします。『可燃ごみ』にお出しください」と、処分方法を案内していた。

しかし、そうした努力にも関わらず、ポスト本文には「お焚き上げ納める前に注意書きをお読みくださいとお伝えしたら、見てもよく分からないと言われ、無断で置いてかれてしまいました。今以上に分かりやすくお伝えできる方法や工夫がありましたらご教授いただきたいです」と、現場の実情が綴られていたのだった。
「お焚き上げは焼却場ではない」と怒りの声
近年、様々な場所で問題視される不法投棄だが、恐れ多くも神社にまでこうした影響が及んでいるのだ。
当該のポストは瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「ここまで分かりやすく表示されても分からないなら、最初から買うなというレベル。お焚き上げは焼却場ではない」「これに限らずですけど、『書いてあっても読まない』層がいるんですよ」「ゴミに出すのに気が引けたから、神社に押し付けたんでしょうね」など、怒りと疑問の声が多数寄せられていた。
また、他神社のアカウントからも「今各地の神社で、この手の看板が増えてきています」という声が寄せられており、社会問題となりつつあるようだ。
そこで今回は、話題のポストを投稿した新田神社に、被害の詳しい状況を尋ねてみることに。
ごねた挙句、無断投棄する人物も...
毎年お焚き上げ神事を行い、年末年始には24時間いつでも古い授与品を納められるよう専用の箱を境内に設置していた新田神社。
しかし預かれないものや陶器、ゴミを入れられるケースが非常に多かったそうで、担当者は「神様の力が込められた授与品と不純なものを一緒に燃やすことに憤りを感じ、3年前から無人での箱の設置を止め、必ず対面で預かる対応を始めた次第です」と、昨今の実情を振り返る。
こうした取り組みに理解を示す人物が大半だが、なかには「前は何でも預かってくれたのに」「昔は外に箱があったのに」とごねる人や、人目のないタイミングや夜間に無断で置いていく不法投棄が毎年後を絶たないと言う。酷い時には「毎日置かれている」というケースもあるそうだ。

今回のポスト投稿の経緯について、担当者は「先日、授与所で他の参拝者の対応をしている中、『お焚き上げしてほしい』と両手にどっさり正月飾り等をお持ちになられた方がいたので、お待ちいただく間に注意書きを読んでほしいという旨を伝えたところ、『見てもよく分からない』と言われ、無断で全て置いていかれました」「神聖な境内に不当なものを大量に置き去りにされた光景を目の当たりにし、強い憤りとどう工夫しても伝わらないもどかしさや悔しさ、より伝わりやすい方法があれば知りたいというモヤモヤした感情が溢れ、ポストした次第です」と、説明している。
そしてこの不法投棄、場所と時期を考えると、じつはとんでもなく危険な行為であることをご存知だろうか...。
燃えやすい正月飾り、神社で火災の恐れも
多くの神社がお焚き上げのマナーや規定を守ってもらえず、頭を抱えている昨今。「今年はこんなものが入っていた」と、耳を疑うような報告が飛び交い、なかには止む無くお焚き上げ神事をやめた神社もあるそうだ。

新田神社の担当者はそうした実情に触れ、「私自身も、臨時で設営された焼納場所に不法投棄されねじ込まれたものを見る度、『お焚き上げをやめたい』と考えてしまいます」「不法投棄による火災の危険性があるためです」と、心境を吐露する。

続けて、「社殿は木造建築で、冬は空気が乾燥し引火しやすくなりますし、藁で作られた正月飾りは非常に燃えやすい性質があります。万が一のことを考えると本当に恐ろしく、認識や想定の相違により理解に苦しみます。受付時間外や夜間の持ち込みは、固くお断りいたします」と、改めて注意を喚起していた。
お焚き上げを単なる「焼却処分」と認識している人もいるかもしれない。しかしそれは明確な誤りで、お焚き上げは「神事」である。

新田神社の担当者も「預かれるものは御霊(神様のお力)が込められたお守りやおふだ等の授与品が対象であり、祝詞を奏上し祓い清めた場で忌火にて燃やし、1年間お守りいただいた事に感謝する神事がお焚き上げの定義だと考えます」「ただ燃やすだけなら、焼却処分と変わりません。燃やせるものなら何でも入れて良い、というお考えも今一度改めていただきたいです」と、強く呼びかけていた。

ポストに対する反響が予想以上に大きく、神社側も動揺しているという。しかしそれは裏を返せば、当該の行為を問題視できる人物の数がそれほど多い証左であり、その点に関しては希望が持てる。
新田神社のポストが、お焚き上げのマナーやルールについて改めて考える布石となることを、改めて願いたい。
執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
神社仏閣における、マナー違反行為などの社会問題に関する取材記事を多数手がける。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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