納屋から見つかった55年前のカップヌードル自販機 日清食品が明かす「当時の給湯方法」に驚き…
納屋から50年以上前のカップヌードルの自販機が見つかり、話題に。日清食品は「昭和46年11月に設置された最初期のモデル」と説明する。
少し昔の自動販売機を見かけ、ノスタルジーを覚えた経験はないだろうか。X上ではなんと、50年以上前の自販機が発見され、大きな話題となっていたのだ。
納屋で見つかったとんでもない自販機
今回注目したいのは、昭和に作られた自販機の「レストア作業」を行うXユーザーのK·YOSHIKIさんが投稿したポスト。
https://twitter.com/AE86_GTS/status/1980974119014527219?s=20
「とある納屋でひっそり余生を過ごしていた初代カップヌードル自販機。当時、日清食品が発表した1971年頃の初期モデル。来年の春レストア完了予定」と綴られたポストには、本当に納屋の中に入った『カップヌードル』自販機の写真が添えられている。

かなり古びた状態で、大昔に製造されたモデルであることは間違いない。しかしなぜ、自販機が納屋の中で見つかったのだろうか...。
日清食品「1971年に作られたモデル」

こちらの光景は瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「めちゃくちゃ懐かしい」「昔、ボウリング場で見た」「フタを剥がさず、パイプが突き刺さってお湯を入れるタイプかな?」「子供の頃、この自販機でカップヌードルを食べた思い出」といった具合に驚き、そして昔を懐かしむ声が多数寄せられている。

ポスト投稿主・K·YOSHIKIさんに発見の経緯を聞くと、「以前から探していた自販機で、情報を頂き、熱意の交渉で持ち主の方から譲って頂きました。現在、国内に現存するのは極めて少なく、1971年に日清食品から発表されたお湯が出るタイプと物販のみのタイプの2機種を復活させたいという気持ちで長らく探してきました」と、熱意を感じるコメントが返ってきた。
さて1971年と言えば、今から55年以上も昔の話である。そこで今回は、当該の自販機の詳細について日清食品に話を聞いてみることに。
すると、今回話題となった『カップヌードル』のために考案された「湯の出る自動販売機」の第1号が設置されたのは1971年(昭和46年)11月。場所は東京都千代田区大手町の、日本経済新聞社東京本社内であることが分かった。
その人気は凄まじかったようで、日清食品の担当者は「食堂の脇に置かれた販売機は夜勤の記者を中心に、好奇心豊かな社員たちに歓迎され、当初から1日300食ほどのペースで売れました」と、当時の様子を説明している。
「フタを開けない」でお湯を入れる理由があった

当時の一般的な自販機と比べ、「ひと回り大きかった」という当該の自販機。他にも、現代の視点から見てもユニークな特徴があったようだ。
たとえば、日清食品の担当者は「コイン投入口にお金を入れると、受取口に『カップヌードル』が現われます。そしてフタを開けず、受取口の下方にある給湯口に置きます。スイッチを押すと熱湯を注ぐためのチューブがフタを突き破り、給湯が始まります。このチューブは二重になっており、外側のチューブがフタを破り、内側のチューブが給湯する仕組みです。これは、衛生面を考慮したアイデアでした」と、そのシステムを説明している。
また、自販機は一定温度の熱湯を供給できるため、『カップヌードル』との相性は抜群であった。日清食品の担当者は「自販機の設置数は、1年後には2万台に達しました」とも補足しており、その人気ぶりが窺えるというもの。
その後、『カップヌードル』の自販機は様々な改良を経て、令和の現代でも多くの人に愛されている。


ところで、普通にお湯を入れるより、自販機で買った『カップヌードル』のほうが味わい深く感じられるのは、記者だけだろうか?

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執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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