あの、初の書籍で哲学書を選んだ理由 執筆時の葛藤も明らかに
2025.12.24 19:02
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歌手のあのが24日、都内で行われた書籍『哲学なんていらない哲学』(KADOKAWA)の囲み取材に出席。哲学書発売の心境を明かした。
あの、哲学書発売の心境
自身初となる著書が発売された心境と、書き上げた時と発売を迎えた今で気持ちに変化はあるか尋ねられたあのは「ようやくファンの方やいろいろな方に読んでもらえることはうれしいですが、本を書いている時と今の変化で言うと、『読んでほしくないな』って(笑)。『読まれていいのかな』というような気持ちになっています」と胸の内を明かし、構想から完成までどれくらいかかったか尋ねられると「半年とか。ちゃんと書き始めてからは4か月とかで書き上げました」と告白。改めて、著書を出してみた感想を聞かれると「自伝とかエッセイとか小説ではなく、全部が混ざっちゃっている感じで、詩っぽいところもあれば、自分の経験に基づいた思考もあって、しかも全部を出すと言うよりは、今の僕の考えに必要だった経験だけを書いているので、使う脳みそが違って、書いている時に『なんてことを始めちゃったんだ』という気持ちで書いていましたが、今はやり遂げた達成感があります」と晴れやかな表情を浮かべた。哲学書を出そうと思ったきっかけについては「もともと“いつか本を書くなら哲学書だな”と思っていました。でも、ずっと書こうとは思っていなくて、2025年に『今、書きたい!』と思って、自分の性格上、今を逃したら書きたくなくなるだろうなとわかっていたので、本を書くことにしました」とコメント。もし、今回を逃したら本は書いていなかったと断言したあのは「本だけじゃないですけど、今やりたいと思ったものを今やりたいですし、逆に今求められていることでも、やりたくないと思ったことはやってなかったことが多いので、本にも書いたんですけど、感情は流動的でどんどん変わっていくもの。でも、それが未来に行って、今の感情が嘘というわけでもないし、書き終わった今はもう次に進みたいというか、本は僕の中では当たり前のことを書いただけでもあるので、初期値というか、ただただ僕の誰にも邪魔されない言葉を置いておきたかったのが、2025年の“今”という感覚でした」と語った。
あの、自身の哲学書を読んでもらいたい人は?
どんな人に読んでもらいたいか質問されると「僕は本をいっぱい読んできた人間でもないですし、難しいこともあまりわからないけど、自分なりに書いてみた本なので、タイトルが『難しい』と言われちゃうんですけど、本を読んだことがない人や、哲学なんて意味がわからないとか、難しいことはわからないという人にこそ、気軽に読める本になっていると思いますので、ぜひ読んでほしいなと思いました」とアピールし、本書の出来栄えを点数で表現するようお願いされると「自分にとっての当たり前を書いたので、それを特別なものとは思っていないので採点はできませんが、それが誰かの思考につながる可能性があるなら100点かなという感覚です」と答えた。本書を出したことで、作家という肩書きが加わったのではないかと声をかけられると「全然そんなつもりはなくて、単純に書きたかっただけで、読んでほしくて書いたけど、今は“読まれなくてもいい”とも思っちゃってますし。でも、自分のために書けたなということでもあるので満足しちゃっていますが、「著者」としては存在していないです」と吐露した。
そして、本書がクリスマスイブに発売されたことについては「大好きなクリスマス・イブに(本が)出るのは、(ファンへの)プレゼントとしてはいい感じだなと。サンタさんとして1日を始められました」と笑顔を見せ、「本当は(あの自身が)プレゼントがほしいんですけど、たまたま本の発売とイブが重なったので、ファンの方にはお金は払ってもらうんですけど(笑)、プレゼントとしてあげたいです」と声を弾ませた。
今年も多方面で大活躍だったあのは、2025年の感想を聞かれると「あまり忙しいという感覚はなくて、ドラマやテレビやライブをやりながらこの本も書いていたので、そう言われるとそうかもしれませんが、自分が本当にやりたいことを探しながらやれた1年でした」と充実した表情を浮かべ、来年もライブツアーやドラマ主演などが決まっているが「来年は1つのことにガッと濃く集中してやれるといいなって。今まではいろいろなものを必死にやってきましたが、もっと精神を研ぎ澄ましながら一個一個やっていきたいです」と目を輝かせた。
あの「哲学なんていらない哲学」
本書は、ミュージシャン、タレント、俳優と多彩な顔を持ち、常にエンターテインメントの最前線を走り続けるあのが書き下ろした“あの流哲学書”。デビュー5周年を迎えた今、これまで歩んできた道のりや過去と対峙しつつ、さらなる飛躍への決意をも刻んだまさにあのの「現在」を映し出す一冊。綴られる言葉には「みんなちがってみんなつらい」といったフレーズをはじめ、あの流の哲学が凝縮されている。前例やルールに縛られず、自由な表現で構成された、これまでに見たことのない哲学書となっている。(modelpress編集部)
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