「経験人数900人超」YouTuberの原点――中学時代は成績オール5の陸上部部長、20歳の失恋で「吹っ切れた」

――経験人数900人超えというプロフィールが非常にインパクトがありますが、そもそもYouTubeはどのような経緯で始められたのでしょうか？

めしあ　「びっちちゃん。」は、私としろちゃん、そして発起人である、てとぅの3人チームでやっています。もともと、てとぅが、10年ほど前にX（旧Twitter）で話題になった「暇な女子大生」というアカウントに影響を受けたのがキッカケで、「顔出しはせずに赤裸々な性の話をYouTubeで展開したら面白いんじゃないか」と考えたのが始まりでした。

――めしあさんは、どういった経緯で参加することに？

めしあ　てとぅと、しろちゃんが飲み友達で、しろちゃんは合コンの幹事をよくやる顔の広い子だったんです。そこで、てとぅが「誰かビッチを連れてきてほしい」としろちゃんに頼み、私がビッチとして声をかけてもらったという流れです（笑）。

――“ビッチとして”ということは、その頃からすでにご自身のことをそう認識されていた？

めしあ　そうですね。20歳で処女を卒業してから、どんどん……という感じで。21歳くらいの頃がピークで、そこから今（取材当時24歳）までずっと続いています。

――わずか5年で900人というのは驚異的な数字です。どのようにカウントしているんですか？

めしあ　YouTubeを始める前、約1年4ヶ月前までは概算なんです。「週に2、3人」というペースで計算して、大体600人くらいかなと。そこからYouTubeを始めて以降の300人（取材当時）は、一人ひとり正確にカウントしています。なので、最初の600人は正直“大体”ですね（笑）。

――なぜ経験人数を公表しようと思ったのでしょうか？

めしあ　理由は2つあって、1つは「やらせだと思われたくない」からです。こういう企画ってやらせが多いと思われるので、一人ひとりちゃんと記録しておくことで「本当だよ」って証明できるようにしています。もう1つは、YouTubeのオープニング挨拶が「〇〇人斬りめしあです」なので、その数字が増えていくのが面白いかなって。数字は人の目にもつきやすいですしね。

――どんな学生時代を過ごされてきたのでしょう。

めしあ　親が医療関係者ということもあり、塾に通い、門限もしっかり決められていて結構厳しい家庭でしたね。中学では陸上部の部長を務め、人生を捧げるくらい打ち込んでいました。勉強も真面目にやっていて、成績はオール5に近かったと思います。

――では恋愛は無縁に近かった？

めしあ　当時は恋愛に奥手でしたね。今の活動はその反動だと思います（笑）。でも、高校時代に野球部のマネージャーをしていた時、部員の男の子と帰り道にいい雰囲気になって途中までしたことはあったんです。でも、当時は怖さのほうが勝って、一線を越えることはできませんでした。今だったら「なんでやらなかったんだ！」って自分にツッコミますけど（笑）。

――そんなめしあさんが初体験を迎えたのは20歳の時。お相手は？

めしあ　相手は中学の卒業間際に付き合って、高校が別々になってすぐに自然消滅した元彼なんです。20歳の時にインスタで彼からDMが来て、久しぶりに飲むことになって。その時、彼が酔った勢いで「周りはみんな経験してるのに、俺だけ童貞なのがコンプレックスなんだ」って打ち明けてきたんです。私も元彼だから安心できるかなって思って、「じゃあ、2人で卒業しようか」と私から提案しました。

――青春漫画のような展開ですね。

めしあ　私は「彼と付き合いたいな」って恋心が芽生えちゃったんですけど、彼はそういうつもりが全くなくて……。その失恋がきっかけで吹っ切れて、「もういいや」と。そこからお酒の場で出会った人と関係を持つようになりました。

――なるほど。その後大学卒業後は、どのようなお仕事を？

めしあ　日本料理屋で、着物を着て仲居として働いていました。福利厚生もしっかりしていたので入社したら、実際働くとはかなりブラックな環境で……。心身ともに疲弊して「もう辞めよう」と考えていたタイミングで、しろちゃんからYouTubeの話が舞い込んできました。もともとYouTuberが好きで憧れはありましたし、このタイミングしかないと思って飛び込むことにしたんです。