岡山の無防備すぎる駅改札、利用者の「モラル問われる」と話題に 不正乗車すると「3倍の運賃」が発生
岡山県岡山市の駅で発見された改札の状態が「無防備すぎる」と話題に。JR西日本は不正乗車をした場合、「3倍の増運賃が発生する」と説明する。
この世には「善意」や「信頼」で成立している存在が決して少なくない。
X上では、こうした事実を証明するかのような「無防備すぎる自動改札」が話題となっていたのをご存知だろうか。
この駅の改札、どう見てもおかしい...
今回注目したいのは、Xユーザー・がうおさんが投稿したポスト。
「なんやねんこれ! 笑笑 余裕ですり抜けれるやん」と綴られた投稿には、「入場用」と書かれた改札の写真が添えられており、駅にて撮影されたものだろう。
https://twitter.com/gauojp/status/1972090047446102265
しかし、通行を許可・阻止するために開閉するバーは存在しなく、完全に「ノーガード」状態と呼べる光景であった。
「モラルが問われる改札」と話題に

あまりに容易に通過できてしまう改札を受け、Xユーザーからは「人間のモラルが問われる改札」「こういう改札では、善性を試されている」「近隣住民の民度の高さが問われる」など、驚きの声が多数寄せられていた。
一方、地方民からは「田舎ではよく見る光景」「こういうのに驚く人って、本物の都会人だよね」といった、指摘の声が少なからず上がっている。
ポスト投稿主・がうおさんに話を聞くと、当該の光景は岡山県岡山市にあるJR植松駅にて遭遇したものと判明。
がうおさんは、発見時の心境について「私自身が都会に住んでおり、このような改札を見たことがなく『誰でも通り抜けれるやん』って思いました」と、振り返っている。
ICカード、切符で対応が異なると判明
そこで今回は、同駅を運営する西日本旅客鉄道(JR西日本)に、詳しい話を聞いてみることに。すると、こちらの植松駅は、いわゆる「無人駅」であることが判明したのだ。
入退場の手順について、JR西日本の担当者は「改札機について、ICカード(ICOCAなど)ご利用の場合は入場・出場とも対応しています。一方で、切符をご利用の場合は入場は対応していますが、出場は非対応のため、お客様には切符を集札箱に投入して頂くようになります」と、説明している。

続いては、多くの人が疑問に感じていた「運賃を支払わず通過したらどうなるのか」という質問をぶつけてみることに。
すると、担当者からは「当社が運行する列車をご利用頂く際は、『西日本旅客鉄道株式会社旅客営業規則』等の運送約款が適用されます。今回のご質問内容に関しては、運送約款 第264条で定められています」との回答が。
その内容はと言うと...。
正規金額の「3倍」の運賃が発生
「乗車券の無札及び不正使用の旅客に対する旅客運賃・増運賃の収受」について、同約款では「第264条 旅客が、次の各号の1に該当する場合は、当該旅客の乗車駅からの区間に対する普通旅客運賃と、その2倍に相当する額の増運賃とをあわせ収受する」と、記されている。
これには「係員の承諾を受けず、乗車券を所持しないで乗車したとき」「別に定める場合を除いて、乗車券に入鋏を受けないで乗車したとき」などのケースが該当する。
つまり、いくら植松駅の改札が無防備でも、不正乗車が発覚した場合は3倍の運賃を請求されてしまうのだ。
JR西日本の担当者は、「お客様に事情をお伺いして、不正乗車だと判明した場合は実際に乗車された駅から下車された区間の3倍の運賃を収受いたします。一方で、券売機の未設置駅からご乗車されるお客様や、切符を購入する時間がないお客様も一定数いらっしゃるので、切符を購入していない、ICカードをタッチしていない=不正乗車という訳ではありません。乗車駅が特定できない場合には、まずはお客様に事情をお伺いして、個別にご対応させて頂いております」とも補足している。
執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所に太いパイプを持つ。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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