『ドラクエ2』リメイク、「デルコンダル王=カンダタの子孫」説が話題 城内に隠れた「3つの匂わせ」に驚き…
リメイク版『ドラクエ2』で、デルコンダル王=カンダタの子孫説が浮上。小説版『ドラクエ2』からの「逆輸入」設定として注目が集まっている。
多数のメディアミックスを行う作品で、思わずニヤリとしてしまうのが「逆輸入」と呼ばれる手法。これはスピンオフ作品などで登場したキャラクター、設定をオリジナル作品に登場させるものである。
先日リリースされたHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』(以下、『ドラクエ1&2』リメイク)では、とある粋な逆輸入が発見され、大きな話題となっているのだ。
有名な『ドラクエ』の逆輸入
国民的RPG『ドラクエ』シリーズは様々なメディアミックスを行っており、中でも漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』(以下、ダイの大冒険)からの逆輸入設定が有名。
『ダイの大冒険』では、『ドラクエ』作中の呪文が数多くするが、中にはオリジナルの呪文・特技も存在する。こうしたメドローア、ベタンといった呪文は、後の世で『ドラクエ』タイトル作品に登場するようになった。
また、『ドラクエ』シリーズに登場する特技・ギガスラッシュ、グランドクロスは、『ダイの大冒険』のギガストラッシュ、グランドクルスを意識しているものと思われる。
小説版で人気な設定
そして今回注目を集めているのは、リメイク版『ドラクエ2』における、『小説ドラゴンクエストII』からの逆輸入である。
高屋敷英夫氏による同作は1990年に出版され、その時点では『ドラゴンクエストIII そして伝説へ...』が既にリリースされていた。そのため、小説作中ではデルコンダルという国を治める王が、『ドラクエ3』に登場する敵キャラクターであるカンダタの子孫という設定が付与されていたのだ。
カンダタは、『ドラクエ3』作中で主人公パーティと2回も戦うことになるが、どこか憎めず、プレイヤーからも愛されている存在である。そしてデルコンダル王は「強い者の戦いを見るのが好き」という、道楽好きで豪快な性格の持ち主。
そのため「デルコンダル王=カンダタの子孫」という妙に説得力のあるオリジナル設定は、長きに渡って『ドラクエ』ファンから人気を博していた。
そして小説発売から35年が経過した現代、この設定が逆輸入された説が浮上している。
デルコンダル城の内部をよく見ると...

本リメイクでは、なんとデルコンダル王との戦闘が新たに発生。

手にしている武器は違えど、体を大きくどっしり構えたその戦闘スタイルは、どこかカンダタを連想させる。

また、デルコンダル城内部の装飾を見ると、入り口の床には『ドラクエ3』主人公とカンダタと思われる人物が刃を交える様子が描かれている。

さらに、壁には緑の覆面を被ったカンダタのような絵画が飾られ、国章のデザインには覆面と斧というカンダタのトレードマークが使用されているのだ。

ゲーム内で「デルコンダル王がカンダタの子孫である」と明言されることはないが、開発側が意図的にこうした工夫を散りばめているのは間違いないだろう。
こちらの仕掛けはプレイヤーから好評を博しており、X上では「小説版からの逆輸入、嬉しい」「デルコンダル王がカンダタと同じポーズなの良いな」「デルコンダル城の装飾、芸が細かい」など、喜びの声が多数上がっている。
元々『ドラクエ3』では、金の王冠を盗む小悪党であったカンダタ。しかし今回の『ドラクエ1』では、勇者の子孫とカンダタの子孫による友情が描かれた。
そして『ドラクエ2』では、正規の王冠を被ったカンダタの子孫が長き時を超えてなお、勇者の子孫たちに協力する様子が描かれたのだ。まるで、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』における、ジョースター家とスピードワゴン財団のようである。
単なる安易な逆輸入でなく、歴史の重みを感じさせる激アツな逆輸入だからこそ、多くのプレイヤーを感動させたのだろう。
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執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。一番初めにプレイしたドラクエは5で、スライムナイトのピエールが大好き。
(文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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