“初代バットマン”が監督・主演を務める『殺し屋のプロット』 老いた者の美しい“去り方”とは…
70代のマイケル・キートンと80代のアル・パチーノのレジェンドイケオジが共演『殺し屋のプロット』。

人生100年時代といわれるいま、自分はどう幕を閉じるのかを意識する人も多いでしょう。
そうした時、アメリカの軍人マッカーサーの「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」という言葉が思い浮かびますが、はたして最も美しい「消え去り方」はどんな形なのでしょうか?
そんなことを考えさせられる『殺し屋のプロット』が12月5日より公開。マイケル・キートン扮する老いた殺し屋の姿から、生涯の締めくくり方について思いを馳せてみましょう。
“初代バットマン”が惚れ込んだ脚本

本作は、DCコミックのスーパーヒーロー『バットマン』の実写版(1989年)で、バットマン像を確立したとされる“初代バットマン”を演じたマイケル・キートンが、自ら監督、主演、製作を務めた意欲作。
1951年アメリカ生まれ、すでに70歳を超えたレジェンド俳優が、脚本を初めて読んだ時、真っ先に「いつ撮ろう?」と思ったほど、即座に心をつかまれたといいます。まさに緻密に練られたストーリー展開が見事です。
疎遠の息子のために立ち上がる殺し屋

キートン演じる腕利きの殺し屋、ジョン・ノックスは、あと数週間で記憶を失う病に冒されます。そこで引退を決意したところ、長年疎遠になっていた息子マイルズ(ジェームズ・マースデン)が姿を現します。
じつは殺人を犯してしまったマイルズは、その罪を隠してほしいと懇願。ノックスは、協力者のゼイヴィア(アル・パチーノ)の力を借りながら、最後の大仕事である隠蔽工作に挑むのですが...?
老いた者は「どう消え去る」か?

キートンは、本作を「ノワール(犯罪)であり、同時に家族の物語だ」と称しています。父の職業ゆえに距離を置いてきたマイルズは、皮肉にもその「理由」に頼らざるをえなくなります。一方、ノックスにとっても、「息子に頼られる父」になった原因が自らの仕事だったのは、ある意味皮肉だといえるでしょう。
それでも息子のために、最後の大仕事に立ち向かうノックスの姿は、「何者として消えていくのか」、つまり「老いとは何か」を私たちに問いかけます。
老いた者が「ただ消える」のではなく、「自らの意思でどう消えるかを選ぶ」。それが、一番美しい幕の閉じ方なのかもしれません。
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『殺し屋のプロット』
12月5日(金)より、kino cinéma新宿ほか全国公開
公式サイトはこちら!
(文/Sirabee 編集部・尾藤 もあ)
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