撮影/西邑泰和

音楽も演技も自分らしく――セントチヒロ・チッチが語る“CENT”としての新境地

2025.10.18 07:03
提供:ENTAME next

2023年に解散したBiSHの元メンバーであり、現在は「CENT」名義で音楽活動、「加藤千尋」名義で俳優業を行うなど多方面で活躍しているセントチヒロ・チッチ。自身初となる写真集『セントチヒロ・チッチ写真集 千尋』も好評の彼女に、最近の活動を振り返ってもらった。(前後編の後編)

◆「どちらも自分の中では刺激的」俳優と音楽活動の相互作用

――ここ数年、俳優としても数多くの作品に出演していますが、それが写真集の表現に活かされた面はありますか。

チッチ 今回の撮影では、「誰かになる」みたいな気持ちは全くなかったので、そこまで意識はしていないんですが、お芝居を通して、いろんな表現を学ばせてもらっています。そのおかげで恥ずかしがるみたいなことが少なくなった感覚があるので、そういう意味では今回の写真集で活きているのかなと思います。

――8月には「CENT」名義でメジャー1stミニアルバム『らぶあるばむ』をリリースしました。多岐にわたるジャンルに携わって、混乱することはないんですか。

チッチ 混乱はしないですね。表現するという意味では音楽もお芝居も同じですが、感覚が全く違っていて。音楽はありのままの自分をさらけ出すことを一番に、素直でいることを大事にしています。お芝居は作品を作る上で、一人の俳優としての役割があって、誰かの人生を自分が重ねて生きるという表現の仕方だと思っているので、交錯しないんです。

――お芝居をした後に、曲作りをするということもあるんですか。

チッチ そういう日もあるかもしれません。私の中では分けていないですね。どちらも自分の中では刺激的だし、いい意味で逃げ場になるというか。一つのことで思い詰めないでいられる場所があるということは、自分にとっていいこと。考えることがたくさんあるほうが私は好きです。

――『らぶあるばむ』は多彩なジャンルを横断したポップな仕上がりになっていますね。

チッチ 今回のミニアルバムは長い時間をかけて作っているので、その時その時の気持ちや状況が反映されています。タイトルにある通り“愛”をテーマに掲げていて、いろんな愛の形が表現されていて、集めてみたら、こういう作品になりました。それが統一感とは思っていなくて、ポップな曲もあれば、ポップ過ぎない自分の新しい表現があったり、R&B調の曲があったり。前作の『PER→CENT→AGE』とは違う自分がここにあります。

――歌唱面のバリエーションも増えていますよね。

チッチ 『PER→CENT→AGE』も幾つかの曲はプロデュースしていただいたのですが、自分で作る曲が多かったんですよね。今回、いろんな方がディレクションに入っていただいたので、その人たちと寄り添うことで新しい自分に出会うことを大事にしました。その時々で自分の知らないCENTの歌い方が生まれたなという感覚があります。

――それぞれディレクションが違うと難易度も上がりますよね。

チッチ イージーに生きていくよりは、難しいことがあるからこそ、発見があるし、同じことを繰り返していると、知らない間に決めつけてしまっている自分みたいなものにとらわれてしまっているところがあると思うんです。自分を決めつけないと決めているけど、そこから解放してくれるのは、自分以外の他者だと思っているから、そういうふうにディスカッションできる場所が好きです。

――俳優としては出演映画『ミーツ・ザ・ワールド』の公開が10月24日に控えています。松居大悟監督とのお仕事はいかがでしたか。

チッチ もともと松居さんはお友達で、長いこと下北沢でお酒を飲む先輩、仲の良いお兄ちゃんという関係性でした。やっと一緒にお仕事ができて光栄でしたね。加藤千尋として、松居大悟作品に愛を持っていることを大事にしたかったから、ちゃんとディスカッションして、どういう私でそこにいるかを話し合いました。松居さんは、ちゃんと繊細な部分まで見てくださる監督で、主演の杉咲花さんと松居さんの繊細な部分や人間らしい面に共鳴して一緒に作っているのが伝わってきて、素敵な現場だなと思いました。

――音楽でも親友である詩羽さんとコラボレーションしていますが、身近な人たちとお仕事する機会も増えていますね。

チッチ 大好きな人たちとお仕事をするのは目標の一つです。いろんな出会いがあって、好きな人が増えていって。そういう人生でありたいと思うので、ソロになってそういう機会が増えたことはハッピーだなと思います。

『セントチヒロ・チッチ写真集 千尋』好評発売中!

価格:3,300円(税込)出版社:講談社仕様:A4変形/128ページ

関連リンク

関連記事

  1. 「まじで大好きです!」男性が本命の人にだけひっそりとやる愛情表現
    「まじで大好きです!」男性が本命の人にだけひっそりとやる愛情表現
    ハウコレ
  2. 【星座別】10月下旬、恋の転機を迎える女性ランキング<第4位~第6位>
    【星座別】10月下旬、恋の転機を迎える女性ランキング<第4位~第6位>
    ハウコレ
  3. 1週間の研修予定が“早期中止”に…サプライズ帰宅した彼女だが⇒『えっ?』扉の先にいた“彼の姿”にドン引き
    1週間の研修予定が“早期中止”に…サプライズ帰宅した彼女だが⇒『えっ?』扉の先にいた“彼の姿”にドン引き
    Grapps
  4. 健康のために“夫が”注文した雑穀米。しかし届くや否や「雑穀米いやだ!」駄々をこねる“夫の言い分”に「…はぁ?」
    健康のために“夫が”注文した雑穀米。しかし届くや否や「雑穀米いやだ!」駄々をこねる“夫の言い分”に「…はぁ?」
    Grapps
  5. やっと寝かしつけ完了!と思いきや…義母がピンポン連打!?直後⇒嫁が“訪問理由”を尋ねると…義母の返答に【ブチッ】
    やっと寝かしつけ完了!と思いきや…義母がピンポン連打!?直後⇒嫁が“訪問理由”を尋ねると…義母の返答に【ブチッ】
    愛カツ
  6. 妊娠中の妻に…堂々と『女性との親密なやり取りの履歴』を見せつける夫!?直後⇒信じがたい「夫の言葉」に妻がドン引き…
    妊娠中の妻に…堂々と『女性との親密なやり取りの履歴』を見せつける夫!?直後⇒信じがたい「夫の言葉」に妻がドン引き…
    Grapps

「ニュース」カテゴリーの最新記事

  1. 乃木坂46梅澤美波、ショーパンからスラリ美脚披露「長過ぎる」「さすが」反響続々【ガルアワ2025AW】
    乃木坂46梅澤美波、ショーパンからスラリ美脚披露「長過ぎる」「さすが」反響続々【ガルアワ2025AW】
    モデルプレス
  2. 西野未姫、夫・山本圭壱と娘・にこりちゃんの“1歳バースデー”ショット公開
    西野未姫、夫・山本圭壱と娘・にこりちゃんの“1歳バースデー”ショット公開
    ENTAME next
  3. 福本大晴、1st写真集決定 “1泊2日のデート”テーマにフィルムカメラで撮影・イベントも開催【雲間】
    福本大晴、1st写真集決定 “1泊2日のデート”テーマにフィルムカメラで撮影・イベントも開催【雲間】
    モデルプレス
  4. エルフ荒川、ピンク×前髪ぱっつんの激変ショットに大反響「まって、超可愛い…」
    エルフ荒川、ピンク×前髪ぱっつんの激変ショットに大反響「まって、超可愛い…」
    ENTAME next
  5. ディーン・フジオカ、離婚を発表「お互いの価値観や将来への考え方の違いを理解」
    ディーン・フジオカ、離婚を発表「お互いの価値観や将来への考え方の違いを理解」
    ABEMA TIMES
  6. 豊田裕大、光沢レザーセットアップで魅力全開 凛とした姿に歓声上がる【ガルアワ2025AW】
    豊田裕大、光沢レザーセットアップで魅力全開 凛とした姿に歓声上がる【ガルアワ2025AW】
    モデルプレス
  7. 野村康太、オールバックで大人の色気 笑顔封印で雰囲気ガラリ【ガルアワ2025AW】
    野村康太、オールバックで大人の色気 笑顔封印で雰囲気ガラリ【ガルアワ2025AW】
    モデルプレス
  8. 宮澤佐江、カジュアルコーデで圧巻美脚披露 ハワイでの休日満喫ショットに「脚長すぎ」「スタイル抜群」と反響
    宮澤佐江、カジュアルコーデで圧巻美脚披露 ハワイでの休日満喫ショットに「脚長すぎ」「スタイル抜群」と反響
    モデルプレス
  9. 俳優・高橋智子さん、交通事故で死去 享年39「緊急取調室」など出演
    俳優・高橋智子さん、交通事故で死去 享年39「緊急取調室」など出演
    モデルプレス

あなたにおすすめの記事