

今田美桜『あんぱん』最終回直後に『あさイチ』生出演、「一生の財産」「幸せでした」と涙で語った感動の舞台裏
9月26日に放送されたNHK『あさイチ』に、この日最終回を迎えた連続テレビ小説『あんぱん』のヒロイン・今田美桜が出演。約1年間にわたる同ドラマの撮影秘話を語った。
『アンパンマン』シリーズの原作者・やなせたかしの妻・小松暢をモデルにした主人公の生涯を演じた今田。ドラマ終盤では年齢を重ね、大きな病に見舞われるなど“老け役”を演じていたが、そんな姿とは真逆の若々しい笑顔で登場した。
「プレミアムトーク」に朝ドラヒロインが登場するのは、最終回の前週が恒例。最終回当日の出演は今回が初の試みだった。『あんぱん』最終回の余韻に包まれたスタジオで、今田が生の声で視聴者に想いを届ける姿に大いに注目が集まった。 まずは『あんぱん』クランクアップの映像が流された。今田は「正直、本当に私でよかったのかな?」と考えた瞬間もあったことを明かし、「振り返ると、すごく笑った記憶と泣いた記憶とか、いろんなことが愛おしいです」と感慨深げに語った。続けて「もうこれは私の中で一生の財産です。幸せでした、大好きです」と笑顔を見せた。
嵩役を務めた北村匠海と一緒にくす玉を割るシーンでは、スタッフのカウントダウン前にフライングして紐を引いてしまい、くす玉が割れて笑いと拍手に包まれた。座長としてスタッフに愛されていたことを物語る映像に、スタジオの今田は笑顔の中に涙が光る。
それからひと月が経過し、「今は晴れやかな気持ち」と明かす今田。「いろんな事がありながら、でも本当に楽しかったな」と、久しぶりにNHKを訪れて懐かしい気持ちになったという。その後、休む間もなくTBS『世界陸上』のアンバサダーを務めて多忙を極めたが、「今やっと、ゆったりと振り返っている感じはあります」とリラックスした表情を見せた。
VTR出演した北村は今田について、「瞳がすごく大きいので目の情報量はすごかった」と今田の印象を語ると、「彼女の目からあふれ出る感情には、僕も何度も感動していましたし、のぶちゃんを演じるのはすごく大変だったと思うんですよ。作品も背負ってるし、のぶという人間も背負っているからこそ、たくさん悩んでいたと思う」と、今田の心情に寄り添う。
さらに「どんなに悩んでいても立ち止まっていても、一番彼女がのぶを好きで、のぶを信じている。その心の強さがすごかった」と、これまで何度も今田と共演してきた北村だからこそわかる、今田の心の奥の部分を解き明かしたのだ。
北村は続けて、今田が脚本には書かれていない涙を何度も流していたことを明かし、自身もつられて一緒に泣くシーンが多かったことを告白する。例えば、ようやくアンパンマンが完成したシーン。アンパンマンのイラストを見せ、「ダメかな?」と自信なさげな表情で嵩がのぶに問いかける場面だ。のぶは「そんなことない、ウチ…こんなヒーロー、ずっと待ちよった気がする」と涙をこぼした。
「この涙はきっと今田さんにしか流せないシーンだった」と北村は振り返り、「アンパンマンが二人にとっての第一子、子どもなので。嵩の子どもを産めなかったのぶちゃんが今、自分たちの子どもが手元にある。そこも含めてすごく作品を抱きしめた涙だったな」と続けたのだ。
このシーンについて、今田は「私も泣くとは思わなかった」と語る。それでも、のぶが嵩と幼い頃からずっと歩み続けて夫婦になり、アンパンマンが誕生した瞬間は「のぶの人生を振り返ったり、嵩を信じてきた自分とか、二人の時間とかこれまでのことを振り返りながら…」の嬉し涙だったと明かした。逆に、今田が北村と演じて印象深かったシーンもある。女子師範学校に進み愛国の精神を培っていくのぶと、東京の美術学校に進んで自由な青春を謳歌する嵩の心のすれ違いが大きくなった場面。
帰郷した嵩はのぶに、東京で見つけた赤いハンドバッグを贈る。バッグの美しさに心を動かされたのぶだが、「こんな贅沢なものに使うお金があったら、嵩も戦地の兵隊さんのために献金するべきや」と、バッグを突き返してしまう。しかし、嵩はのぶの考えを否定し、「美しいものを美しいと思ってもいけないなんて、そんなのおかしいよ。のぶちゃんが先生になったら、子供たちにもそんな風に教えるの? そんな先生、僕は嫌だな」と、のぶの考えを真っ向否定。わかり合えないことを思い知ったのぶは、「しゃんしゃん東京にいね(さっさと東京に帰れ)」と、強い言葉を口にして嵩に背を向けたのだ。
今田はこの場面について、自身の最後のセリフが「すごくショックで。涙がこのあと止まらなくなっちゃいまして…」と打ち明ける。「幼い頃から、のぶにとって嵩は唯一無二の存在だったし、お互いそういう存在だったはずなのに、ああいう風になっちゃうズレっていうのが…。嵩にかけられた言葉とかショックすぎて。自分を撮ってない時はずっと泣いてました」と告白。台本になかった涙をたくさん流したシーンとして強く印象に残ったようだ。
脚本の中園ミホ氏もVTRで登場。自身も脚本を書いていてつらかったと挙げたのは、のぶの実家の石材店で石工として働いていた原豪(細田佳央太)が戦死したシーン。出征前に豪と夫婦となった妹・蘭子(河合優実)に対し、のぶは「豪ちゃんの戦死を、誰よりも蘭子が誇りに思うちゃらんと」と諭すが、蘭子は「そんなの嘘っぱちや!」と泣き叫ぶ。
中園氏は「今田さんが着物の前身頃を(涙で)濡らしてひたむきにやっている姿を見て、つらい思いをさせたな、今田さんよく演じてるな。今見るとヒール(悪役)ですよね、あの役は。本当に頭が下がる」と述懐した。
今田も「蘭子の思いを正面から受け止めるのは苦しかった」と振り返るが、のぶが信じていた正義は、戦後あっさりと覆されてしまう。戦地で地獄を体験した嵩も「正義は簡単にひっくり返ってしまうことがある」と感じ、二人はこの後「絶対に裏切らない正義」を追い求め、「アンパンマン」が誕生することになるのだ。 今田は当時感じた心境を思い返しながら、時には涙を目にためながら本音を語ったが、その姿は最終回直後の生放送だったからこそ臨場感に満ち、視聴者の胸を打った。
国民的女優として大きく知名度を上げ、「一生の財産」を手にした今田が、次にどんな作品と出会い、どんな演技を見せてくれるのか、期待したい。
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