

『火垂るの墓』改めて観ると怖さが分かる“7000円問題” 「本当にやるせない…」
お母さんは家族のために銀行に大金を残していた。それなのに、なぜ…。

80年目の終戦の日である15日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)では、スタジオジブリの『火垂るの墓』をノーカットで放送。
現代を生きる私たちには一瞬「なぜ?」と思ってしまう、戦争の恐ろしさを物語る場面がインターネット上でも注目されています。
“戦争孤児”となった兄妹
高畑勲監督が手掛けた『火垂るの墓』の原作は、少年時代に神戸の大空襲を体験した、歌手・小説家の野坂昭如さんによる直木賞受賞作。
空襲で母親を亡くした清太(14歳)と節子(4歳)の兄妹は、出征中の父親とも連絡がつかず、親戚の叔母さんの家に身を寄せます。
しかし、満足にご飯を食べさせてもらえず、小言を言われ続ける日々に耐えかねて、2人は池のほとりの横穴で暮らすことに...。
お母さんは大金を残していた
清太が銀行を訪れると、当時としては大金である7,000円もの貯金を母親が残していたことが分かり、「あんだけあったら、何とでもやっていけるわ」と希望を抱く清太。
ところが店を訪れると、店主は「売ろうにも、品物がのうて商売上がったりや」と吐露。
清太が傘はないかと尋ねると、店主は唯一あったボロボロの番傘を譲ってくれます。
食べ物を買おうとしたら...
叔母さんの家を出た後、清太は「何かおかずになるものを売ってくれませんか」と、農家の男性から食べ物を買おうと考えます。
最初こそ「あるものしかないけど...」と売ってくれましたが、次に訪れた場面では「うちは農家いうても、そうそう人に分けられるほどは作っとらんのや」と、何も売ってもらえず。
2人を心配した男性は「今は何でもかんでも配給やし、隣組に入っとらんと暮らしてはいけん」「よう謝って、あそこ(叔母さん家)へおいてもらい」と声をかけるのでした。
描かれている当時の暮らし
“お金さえあれば何とかなる”のは、物が溢れる平和な時代であればの話。
物がなかった当時は、配給のほかに、お金ではなく着物をお米に換えるなど物々交換をして足し前にしていたことが、作中でも描かれています。
お金を持っているだけでは、幼い兄妹だけで生活していくのは難しかったんですね。
戦争の恐ろしさに「やるせない...」
戦争の恐ろしさを物語る描写に、ネット上でも「いくらお金があっても物がなくてどうにもならない時代だったんだと観るたびほんとにやるせない気持ちになる」「配給切符で配給受け取る時代だもんね...。お金が意味を成してなかったわけだな...」「結局物がなくて食べ物が買えず、闇市を回る知恵もなく、世渡りも知らず、飢えて死んでしまうのが重い」といった声が。
清太と節子だけでなく、必死に生きていこうとする当時の人々の様々な暮らしぶりも描かれている同作。改めて鑑賞すると、以前とは違った感想を抱く登場人物や場面があるかもしれません。

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(文/Sirabee 編集部・衣笠 あい)
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