

『火垂るの墓』マツコが愛する“西宮のおばさん” 「悪い人じゃないのよ…」
15日の『金曜ロードショー』は『火垂るの墓』。非難する声も多い“西宮のおばさん”ですが…。

15日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)では、スタジオジブリの『火垂るの墓』を放送。
戦争や時代背景を知ることで見方や感想が変わる作品でもあり、以前、タレントのマツコ・デラックスさんが“ジブリ作品の中でとくに好き”だと話した登場人物が話題になりました。
清太と節子を引き取る叔母さん
空襲で家と母親を亡くした14歳の清太と4歳の節子を迎えてくれた、2人の遠い親戚である西宮の叔母さん。
しかし、次第に2人への当たりがキツくなっていき、育ち盛りの2人に満足な食事を与えず、節子が夜泣きをすれば、清太を「あんた、泣かせんようにしたらどないなの!」と怒鳴ることも。
さらには「えらい疫病神が舞い込んできた」とまで言い放ち、その後の叔母さんの言葉がきっかけで2人はこの家を出て行くことを決め、悲惨な最期を迎えてしまうのです。
「あのおばちゃんも生きるのに必死だった」
こうしたストーリーから非難されがちな叔母さんですが、2020年7月27日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)にてマツコさんが、ジブリ作品の中でとくに好きな人物として「『火垂るの墓』に出てきた西宮のババアが好きだね」と挙げ、話題に。
「あのおばちゃんも生きていくのに必死だった」「あの時代に子供2人面倒みるって...。本当に、悪い人じゃないのよ」というマツコさんの言葉は反響を呼びました。
娘は学徒勤労動員、物々交換でやり繰り
改めて鑑賞すると、じつの娘が学徒勤労動員として働き、叔母さんは少ない配給と物々交換でやり繰りして下宿人の世話もするなか、清太はかつて働いていた場所も学校も焼けてしまい「行ってもしょうがない」と、日中も節子と過ごすだけ。
そんな清太に、叔母さんが「あんたも大きいねんから、助け合いゆうことを考えてくれな。あんたらはお米ちっとも出さんと、それでご飯食べたい言うても、そらいけませんよ」と厳しいことを言いますが、当時の状況を考えれば当然かもしれません。
その一方で、2人が夕食の片付けをせず寝てしまったときには、文句を言いながらもその食器を洗ってくれていた場面も...。
終戦の日、ノーカットで放送
1988年に劇場公開され、高畑勲監督が手掛けた『火垂るの墓』の原作は、少年時代に神戸の大空襲を体験した、歌手・小説家の野坂昭如さんによる直木賞受賞作。
80年目の終戦の日となる15日の『金曜ロードショー』ではノーカットで放送されます。
改めて鑑賞すると、出て行く2人を見送るときの叔母さんの背中や表情も、少し違って見えてくるかもしれません。

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(文/Sirabee 編集部・衣笠 あい)
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