芸能プロダクション「ENPASS」所属の中冨杏子

子役出身で俳優歴20年以上の中冨杏子が語るオーディション体験記、役者業の魅力は「“自分という枠”を超えて、まったく別の人生を生きられること」

2025.07.29 19:00
提供:Deview

 『AMUSE Audition 2025-26「私が撮りたかった俳優の原石展』や『スターダストプロモーション 第4回スター☆オーディション』、オスカープロモーション サマーオーディション「なつキミプロジェクト2025」、「コンテンツ・スリー全国オーディション」など、注目オーディションが目白押しの今夏。オーディションサイト『デビュー』では、“オーディション”を経て芸能界デビューを果たした、先輩スターの【オーディションエピソード】を紹介。今回は、子役出身で俳優歴20年以上のキャリアを持ち、今年3月には歌手デビューを果たした中冨杏子に、芸能界に憧れたきっかけやオーディションでアピールしたこと、所属事務所の特徴、初めての仕事の思い出エピソードなどを語ってもらった。

【ENPASS所属/中冨杏子(なかとみ・あんこ)インタビュー】

――芸能界に憧れたきっかけは?
【中冨杏子】「5歳の頃、たまたま新聞で見かけたキッズモデルの募集に応募したのがきっかけでした。撮影がとても楽しく、それ以来この世界に興味を持つようになりました。発表会やお遊戯会では、いつも隣の子より一歩前に出ていたと母によく言われます(笑)。お芝居をするたびに、“自分だけど自分じゃない瞬間”が楽しくて、この道を目指したいと思うようになりました」

――現在の事務所に所属した経緯を教えてください。
【中冨杏子】「福岡から上京し、右も左も分からないまま最初の事務所に入りました。活動を続ける中で、“自分のカラーとは少し違うかもしれない”と感じ、退所を決意。その後はしばらくフリーで舞台を中心に活動しながら、自分に合った新しい環境を探していました。そんな中、今の事務所とご縁があり、社長と直接お話しする機会をいただきました。”ここなら頑張れそう”と感じ、所属を決めました」

――履歴書を書く上で心がけたことはどんなことですか?
【中冨杏子】「とにかく“芝居が好き”という気持ちを真っ直ぐに伝えました。“俳優”という仕事への思いを、熱く語りすぎたかもしれません(笑)。でも、熱意と根性だけはしっかり伝わったんじゃないかなと思います」

――面接審査でアピールしたことは?
【中冨杏子】「子役の頃から舞台に立っていたこともあり、面談では「舞台への思い」をとにかく熱く語りました。前の事務所を辞めてから約1年間フリーで活動していたこともあり、“事務所に所属すること”への想いや期待があふれてしまって……その気持ちが自然と熱量として伝わったのだと思います」

――芸能界デビューのために努力したことはどんなことですか?
【中冨杏子】「”諦めないこと”と”続けること”、この2つに尽きると思います! 自分にどんな才能があるのかは、まだ手探りな部分もありますが、”諦めない力”だけは自分の誇れる才能だと思っています(笑)。そして、日々のちょっとした出来事もすべてお芝居の引き出しになるので、日常を丁寧に感じることを大切にしています」

――所属事務所はどんなところでしょうか。
【中冨杏子】「とてもアットホームで、本当に“家族”のような事務所です。だからこそ、時には厳しい言葉をかけていただくこともありますし、『もっと考えてみて』と背中を押してもらえることもあります。お仕事以外の悩みにも寄り添ってくださり、自分が”何をやりたいのか”を一緒に探してくれる、温かい環境です。芸能の仕事といっても、俳優・モデル・タレント・配信など幅広く、それぞれに向き不向きがありますが、そこを一緒にすり合わせながら進めてもらえていると日々感じています」

――事務所に所属して驚いたことは?
【中冨杏子】「どの現場でも、多くの方が一つの作品に真剣に向き合っている姿に、いつも心を打たれます。そして、どんなに経験を重ねた方でも、まるで“初めての現場”のような真摯な姿勢で挑んでいることに深く感動しました。芸能の世界の奥深さや面白さを、あらためて実感しています」

――初めての仕事で印象に残っていることは?
【中冨杏子】「母が応募してくれたテレビショッピングのキッズモデルが、初めてのお仕事でした。子どもながらに、“大人たちが自分のために動いてくれている““自分を見てもらっている“という感覚に、少し快感を覚えたのを覚えています(笑)。植物園の中を走るシーンがあって、最初は緊張していたのですが、撮影中にふと”あれ? 楽しいかも”と感じた瞬間がありました。そこから少しずつ、演じることの楽しさに惹かれていったように思います」

――この仕事の魅力は?
【中冨杏子】「“自分という枠”を超えて、まったく別の人生を生きられること。役を通して何通りもの人生を経験できるのは、俳優という仕事ならではの魅力だと思います。一つの作品が終わると、満たされた気持ちと同時に喪失感もありますが、それも含めて、この仕事ならではの心地よい刺激です。そして何より、”観てくださった方の心に何かを届けられる”ことが、一番の喜びです。さらに、地元・福岡の友人たちが変わらず応援してくれていて、『見たよ!』『聞いたよ!』と連絡をくれるたびに、幸せを強く感じます」

――逆に、大変だと感じることは?
【中冨杏子】「”ゴールがないこと”だと思います。やればやるほど、やりたいことが増えていきますし、そもそも何が正解かもわからない。だからこそ、毎日が研究のようで、努力の連続です。でも今では、その大変さこそが、生き甲斐になっている気がします!」

――マネージャーやスタッフから言われて印象に残っている言葉はありますか?
【中冨杏子】「社長に『もっとワガママに生きてみたら?』と言っていただいたとき、心がすっと軽くなりました。また、『優先順位を考えてみて』というアドバイスも心に残っていて、それ以来、選択をするときの指針にしています。社長やマネージャーの皆さんは、私の性格や考え方を本当に理解してくださっていて、いつも心強く感じています」

――これまでで一番影響を受けた作品や芸能人は?
【中冨杏子】「樹木希林さんとご一緒させていただいたときの衝撃が、今でも忘れられません。もともと大好きな女優さんでしたが、現場での姿勢や存在感に圧倒され、ますます憧れの存在になりました」

――今後の目標を教えてください。
【中冨杏子】「いつか俳優として”賞”を獲ること──今はその目標だけをまっすぐに見つめています。私にとって”表現”と”お芝居”は、人生におけるかけがえのない宝物です。生まれ育った福岡、そして応援してくれる友人や家族に、俳優という道を通して恩返しがしたい。この世界から夢をもらった私が、今度は誰かに夢を届ける側になりたいと思っています」

◆担当マネージャー・スタッフからの推薦コメント◆
「以前、舞台に立ち続ける中冨に対して、『一度舞台から離れて、ドラマや映画といった映像分野に注力してみてはどうか』と提案したことがありました。その直後にドラマ出演が決まり、活動の幅を広げていきましたが、それでも彼女は舞台を決して手放すことはありませんでした。人の意見に耳を傾ける柔軟さを持ちつつ、自分の信念を貫く芯の強さを持った覚悟のある役者です。そしてこのたび、9月20日より明治座にて上演される舞台『大逆転!戦国武将誉賑(だいぎゃくてん!せんごくかーにばる)』への出演が決定いたしました。今後のさらなる飛躍に、ぜひご注目・ご声援のほどよろしくお願いいたします」

【プロフィール】
中冨杏子(なかとみ・あんこ)●1993年11月5日生まれ、福岡県出身
▼主な出演作履歴
≪TV≫
2006年 FBS制作24時間テレビ「瞳スーパーデラックス」
2009年 KBCドラマスペシャル「ゆりかご」
2015年 TBS「監獄学園プリズンスクール」第1・8話
2022年 東海テレビ・フジテレビ系「最高のオバハン中島ハルコ2」5話ゲスト出演 桃香役
2024年 テレビ朝日ドラマプレミアム「黄金の刻」精工舎の寮母 中尾さよ役
≪配信≫
2020年
4月〜5月 zoom劇場 「オンラインノミ」主演
5月 zoom劇場 「怨ラインノミ2」
5月 zoom劇場「オンラインノミ4」
6月 zoomリーディングライブ 「星を買いませんか」
9月 zoom劇場 「オンラインノミsecond」
9月 zoom劇場「オンラインノミ3」
12月 YouTube けいちょんチャンネル
2021年
4月 YouTube けいちょんチャンネル
≪MV≫
け’z MV 「哀愁BreakOut」
のーうぇざー 「レモンソーダ」
≪舞台≫
2004年 イマジンミュージカル「母を訪ねて三千里」
2005年 市川海老蔵襲名披露「助六由縁江戸桜』博多座
2006年 イマジンミュージカル「赤毛のアン」
    藤山直美特別公演「太夫さん」 博多座
2007年 東宝ミュージカル「マリー・アントワネット」博多座
2008年 六月大歌舞伎「NINAGAWA十二夜」 演出:蜷川幸雄
2016年「世にもサイケデリックな夜」作・演出: 友池一彦
「注意書きの多い料理店」 作・演出: 友池一彦
「ざわつくから叫んでみたんだ」 作: 山本夢人/演出:南翔太
2017年 「minako-太陽になった歌姫-」作・演出:野沢トオル
     「君に触れて私は泣きたい」 作・演出: 山本夢人
2018年 「オレンジの画面2018」 作・演出:山本夢人
    「ため生き2018」作・演出:山本夢人
2019年 「遥か2019」 作・演出:山本夢人
     仁支川峰子芸能生活45周年記念「悪い女に札束を」 昨・演出 萩庭貞明
    「同じ空を見ている」作・演出 萩庭貞明
2020年 ARP公演「ある地下にある喫茶店での物語」
2021年 ARP本公演「shazai」 作・演出: Aロックマン
ARP公演「踊るプロポーズ」 作・演出:Aロックマン
2022年 劇団JAPLIN 「でんすけ」作・演出: 桑原秀一(桑=旧字体)
2023年 初主演舞台「オプティーマへようこそ!」 脚本・演出A・ロックマン
2024年 劇団JAPLIN 「Re:birth」ヒロイン 作・演出: 桑原秀一(桑=旧字体)
「リングアウト」主演 作・演出: Aロックマン
2025年 「ボンゴレロッソ」主演 作・演出: Aロックマン
劇団しゅうくりー夢40周年記念公演「Father Christmas Don't Cry」 作・演出: 松田環
≪ラジオ≫
2025年 めざまし歌謡曲 パーソナリティ
≪音楽≫
2025年「桜色リップクリーム」でメジャーデビュー
≪その他≫
2023年〜 DAM★ともイメージキャラクター
≪今後の出演≫
2025年9月 明治座 『大逆転!戦国武将誉賑』松平健 コロッケ 久本雅美 檀れい
11月 新歌舞伎座 『大逆転!戦国武将誉賑』松平健 コロッケ 久本雅美 檀れい

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