節分に父親が扮したのは恐ろしい鬼…懸命に立ち向かう赤ちゃんに「一生眺めてたい家族」の声【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、レーベル「オメガバース プロジェクト コミックス」の漫画、『ただいま、おかえりーひとやすみー』(ふゅーじょんぷろだくと刊)より、『おにたいじ！』を紹介する。作者のいちかわ壱さんが、2月3日に「母と妹を守るべくおにたいじするはなし」と添えてX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、4000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、いちかわ壱さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

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節分の日にはじまった“おにたいじ”

節分の日に家族が扮する鬼を、豆を手に待ち構える赤子の輝。しかし、実際に鬼のお面を付けた姿を見るとその恐ろしさにたまらず逃げ出してしまう。玄関口だけでなく家にまで入り込んできた2人の鬼に、泣きながら豆を投げつける輝。

ところが、鬼は妹の陽を抱え上げてしまう。妹の窮地に真生に助けを求める輝だったが、鬼はさらに真生を抱き寄せて「頂いていくぞ！」と声をあげ真生を奪った。ショックのあまり父を呼ぶ輝に、鬼の面をつけていた男は…。

この心温まる鬼退治を読んだ人たちからは、「ほのぼの過ぎて癒される」「怖くても必死なお兄ちゃんかわいい」「ニヤけすぎて顔ない」「一生眺めてたい家族」など、多くのコメントが寄せられている。

季節のイベントも家族で明るく過ごす

――『母と妹を守るべくおにたいじするはなし』について、お話の発想の源はどこだったのでしょうか？

『ただいま、おかえり』は、家族の日常を切り取るイメージで作品作りをしているので、色々な季節のイベントや行事なども描きたいなと思ったのがきっかけでした。

――本作では、節分を過ごす家族たちが非常に印象的でした。本作を描くうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

本作は全体で見ると輝の小さな成長を通したメッセージ性の強い作品かなと思っているのですが、前半のただただ純粋に節分を楽しんでいる様子が1番注目してほしいポイントです。わちゃわちゃとした掛け合いが大好きです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

じじに泣き虫と言われて「泣いてもひーくんは強い！」と反論しているシーンが特に気に入っています。輝の純粋な気持ちが周囲の大人にグサッとささる、というのが輝らしいシーンでもあるなと思います。鬼のお面に怖がりつつ、抱かれた途端パパだと分かって笑い始める肝の座った陽もお気に入りです！

――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

日常感は常に大事にしたいと思っています。なんてことない日常の中に散りばめられているかわいさや可笑しさ、小さな感動を拾っていくようなお話を描きたいです。それを大事にしていると、メッセージ性の強いストーリーだったとしても押しつけがましくならないなと感じています。

――今後の展望や目標をお教えください。

今後も変わらず家族の日常とそこにある小さな感動や発見、みんなの成長を描いていきたいです。冒頭でお話しした色々な季節のイベントや行事も全然描き切れていないので、そういうお話を増やすのも楽しみです！また、家族を取り巻く友人たちの人間模様にも更に力を入れていきたいなと思っています。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

いつも応援有難うございます！皆さんはただおかファミリーのご近所さんのイメージで、みんなの日常をイメージする際に欠かせない、心強い存在です。これからもただおかファミリーと仲間たちを見守って頂けたら嬉しいです。