強面女子かと思いきや…驚きの一面を持つ話が「人を助けると思ってくっついてくれ」と話題に【漫画】

2025.06.30 18:10

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回はマンガアプリ「GANMA!」で掲載中の読切漫画、『虎、ときどきバニー』(GANMA!刊)を紹介する。「GANMA!」公式アンバサダーのぷあるさんが、5月12日に「強面JDのギャップがすごすぎる」と添えてX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、『銭湯ギャルと委員長』(GANMA!刊)でも知られる、作者の米蔵さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

周囲から怖がられている女子とまったく怖がらない男子

ほぼ満席となっていた食堂で、相席ができるテーブルを見つけた隼人。そこには恐ろしい形相で食事をする強面の女子・八虎ゆうこが座っており、周囲の人間は彼女のイメージから近づこうともしない。しかし隼人は相席を頼み、彼女との距離を縮めていく。

サークルの飲み会があると誘われた隼人は八虎を誘おうとするが、彼女を怖がる面々は隼人を止めてしまう。やりとりを見ていた八虎は、改めて自分を誘った隼人に“バイトだから”と断るのだった。

飲み会の後、隼人は二次会には参加せず自分だけで飲みなおそうとあるコンカフェに足を運ぶ。そこには、“時計ウサギのらみュりん”と名乗る八虎がいて…。

この2つの顔を持つ少女との出会いを描いた漫画を読んだ人たちからは、「読切だと…」「ギャップ良過ぎて顔なくなった」「人を助けると思ってくっついてくれ」「続きが無限に気になる」など、多くのコメントが寄せられている。

ギャップをという思いから生み出された魅力

――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか？

担当さんと打ち合わせ中に、ギャップがある女の子ってかわいいよねという話になり…その流れで"ちょっと近寄りがたい見た目の女の子が、実は魅惑的なバニーのコスプレで働いていて、その大胆な姿なドギマギする男の子"を思いつきました。

――本作では、バイト制服姿のギャップが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

八虎さんのバニー姿のかわいさはもちろんですが、接客モード中に素の自分を知る人に見られた時の恥ずかしがる姿が特に注目ポイントです！

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

ちょっとしたシーンですが、ヒロインがポイ捨てされた空き缶をゴミ箱に捨てる場面です。何の気なしに拾い上げる姿で飾らない優しさを表現したくていれました。また、序盤の唐揚げを頬張る八虎さんの表情も見ていただきたいです。

――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。

ストーリー制作においては試行錯誤の毎日ですが、最も気をつけているのは伝わりやすさです。今回の作品では、バニー姿のインパクトを最大限に引き出すためストーリー展開はシンプルにしました。加えて、八虎さんにはスカジャンを着させたり、普段は無愛想な態度を取らせることで、バニー姿とのギャップをより大きくし、キャラクターに深みを持たせることを意識しています。

――米蔵さんの作品は、かわいらしさと格好良さが際立っており、ギャップがより伝わってくるように感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか？

特に目にはこだわっています。コマごとに目の描き方を変えて、その時1番強く感じてほしいキャラの眼力を大切にしています。鋭い目つきの時は光をなくして、伝えたい気持ちがある時はキラキラさせたり、場面に応じて変えるようにしています。

――今後の展望や目標をお教えください。

正直なところ私自身もこれからどうなっていくんだろう？と考えることも多いのですが、明確に持っている目標としては、読者の方の『こんな作品が読みたい』という声に答えていきたいと考えています。そのために新しい技術やアイデアを探究していきたいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。Xでの反応、そして掲載元のGANMA!さんでの応援コメントやハート、これほど反響をいただけるとは想像もしていませんでした。皆さんの応援が何よりの励みとなり、作品に反応をいただける幸せを日々実感しています。なかなかこのような形で作品について話したり感謝をお伝えする機会もないため、今回このような場をいただけたことにも深く感謝申し上げます。これからも、皆さんの日常の片隅で、そっと見守っていただけると嬉しいです。