横浜流星“蔦重”と橋本愛“てい”の結婚の裏にあった染谷将太“歌麿”のつぶやきにも視聴者注目＜べらぼう＞

2025.06.30 16:08

横浜流星が主演を務める大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第25回「灰の雨降る日本橋」が6月29日に放送された。蔦重(横浜)がついに日本橋へ進出。そこで、てい(橋本愛)が一つの決断をした中で、歌麿(染谷将太)の言葉も視聴者から反響があった。(以下、ネタバレを含みます)

数々の浮世絵師らを世に送り出した“江戸のメディア王”の波乱の生涯を描く

森下佳子が脚本を務める本作は、18世紀半ば、町民文化が花開き大都市へと発展した江戸を舞台に、“江戸のメディア王”にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く痛快エンターテイメントドラマ。

蔦重はその人生の中で喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見い出し、また日本史上最大の謎の一つといわれる“東洲斎写楽”を世に送り出すことになる。

幕府“新時代”を目指す権力者・田沼意次役で渡辺謙、美人画が大評判となる喜多川歌麿役で染谷将太らが出演。語りを綾瀬はるかが務める。

店や町の人々のために動く蔦重を見て、ていの心がうごく

大阪の書物問屋・柏原屋(川畑泰史)から日本橋の本屋・丸屋を買い取らないかと持ち掛けられた蔦重。問題は、吉原の者が市中の家屋敷を買えないということ。そこで、蔦重は書物問屋・須原屋(里見浩太朗)が持っていた、松前藩の抜け荷の証ともなる蝦夷地の絵図と交換条件に田沼意知(宮沢氷魚)から日本橋出店への協力を取り付けた。

そんな中、浅間山の大噴火で江戸に灰が降り注ぐ。蔦重は自身の店となった丸屋、さらに丸屋がある通油町のため、懸命に働いた。その姿を見て、丸屋の女将だったてい(橋本愛)の心が動く。

蔦重「女房になりませんか？」

蔦重が鶴屋(風間俊介)ら通油町の人々と灰の処理をねぎらう酒宴に参加した帰り、丸屋に立ち寄ると、ていが一人で畳を掃除していた。手伝いを申し出た蔦重に、ていが話し掛けた。

「蔦重さんは、陶朱公(とうしゅこう)という人物はご存じですか」とてい。それは、古代中国の越という国の武将だった范蠡(はんれい)のこと。戦から身を引いたあと、斉や陶の国に移り住んで、商いでその地を栄えさせたという。

ていは「移り住んだ土地を富み栄えさせる。蔦重三には、そのような才覚があるとお見受けしました」と言い、店を譲り渡す思いを示した。そして、身の振り先が決まっていない店の奉公人たちをこのまま働かせてほしいと頼み、自分は出家すると告げた。

すると「なら、やはり陶朱公の女房になりませんか」と蔦重。「力を合わせりゃ、いい店(みせ)ができる」と、いわば二度目のプロポーズだ。

ていは「日本橋では店(みせ)ではなく、店(たな)の方がなじみます。あと、俺ではなく私。日本橋の主(あるじ)に『俺』はそぐいません」と話す。戸惑いの表情を見せた蔦重だったが、それがていが妻になる答えだった。

蔦重の結婚に歌麿が複雑な表情見せる

蔦重らしい“人たらし”の才能と一生懸命さで、ていの心をつかんだ。蔦重は、ていと夫婦になることを、義兄の治郎兵衛(中村蒼)や歌麿らに報告する。

「もう、縁組の話を立ち消えたんじゃ…」と驚く歌麿。さらに「商いのためだけの夫婦」と聞くと、「じゃぁ、雇いってことでいいじゃねえの！なんだって夫婦になんだよ」と不満げ。

治郎兵衛が「こいつが女房もらうの嫌なのかい？」とつっこむと、歌麿は「嫌じゃねえけど…。そうなると、俺ゃ、店に住んでいいのかとか…」とポツリ。そんな歌麿に蔦重はほほ笑み、「何言ってんだ。お前は俺の弟なんだから、堂々と一緒に住みゃいいんだよ」と言う。だが、歌麿の表情は晴れなかった。

SNSには、蔦重とていの結婚に「ビジネスパートナー婚もいいよね」「プロポーズとその返事が粋」など祝福が上がる中、歌麿の表情に注目する声も多数上がった。「蔦重とられちゃいそうで心配なのかな」「蔦重のそばにいられなくなる不安かも」「歌麿って蔦重に惚れてる？」「歌麿やきもち？」などの投稿に加え、「今後の蔦重と歌麿の関係性の伏線なのかな」と史実からの考察も寄せられた。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部