フジテレビ×TaiwanPlusでドキュメンタリーを共同制作第1弾は「ザ・ノンフィクション」の「今晩泊めてください」

2025.06.29 20:53

フジテレビが、台湾公共テレビ(PTS)運営の台湾初となる英語専門プラットホーム・TaiwanPlus(台湾プラス)とドキュメンタリーを共同制作することが決定。第1弾として、ドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」(毎週日曜昼2:00、フジテレビ)で反響を呼んだ「今晩泊めてください」の続編の制作が発表され、前編が7月6日(日)昼2時よりフジテレビにて放送、同日昼2時55分よりFODにて配信、後編が7月13日(日)昼2時よりフジテレビにて放送、同日昼2時55分よりFODにて配信される。

リュック一つで全国をさすらい、「今晩泊めてください」とフリップを掲げる

「今晩泊めてください」は、リュック一つで全国をさすらうシュラフ石田が夕方になると街角で「今晩泊めてください」と書かれたフリップを掲げる。泊めてくれる人が毎日のように現れ、夕食をごちそうになったり、過去の話を聞かせてもらったりと、一期一会の出会いを楽しんでいる。この生活を始めて4年…石田は泊めてくれる人を「家主さん」と呼び、これまでに800軒以上の家を泊まり歩いてきた。

2023年10月の放送から1年半がたち、石田に新たな出会いの数々が待ち受ける。2025年1月、石田は台湾に旅立った。大学時代、人生で初めて「泊めてください」をスタートした場所で生じた変化を映し出す。また、この共同制作はフジテレビのドキュメンタリーコンテンツをブランド展開する「フジテレビドキュメンタリー」として初の海外共同制作作品となる。

作品はフジテレビでの放送や配信だけでなく、台湾でもTaiwanPlusのプラットホームを通じて発信。今後も、「台湾の若者カルチャー」のドキュメンタリーやTaiwanPlusのオリジナル作品など、共同制作ならではの作品がFODで配信される予定だ。

第1弾・「ザ・ノンフィクション」人気シリーズ「今晩泊めてください」台湾編

「ザ・ノンフィクション」で、2023年10月に放送され、反響を呼んだ「今晩泊めてください～ボクと知らない誰かのおうち～」。リュック一つで全国をさすらい、夕方になると街角で「今晩泊めてください」と書かれたフリップを掲げるのはシュラフ石田。なぜか、泊めてくれる人は毎日のように現れ、夕食をごちそうになったり、過去の話を聞かせてもらったりと、一期一会の出会いを楽しんでいる。

この生活を始めて4年…石田は泊めてくれる人を「家主さん」と呼び、これまでに800軒以上の家を泊まり歩いてきた。親に頼らず、アルバイトで学費を稼ぎ、夢を追う一人暮らしの女子大学生、大みそかの夜に一人酒を飲み、帰宅中に石田と出会って年越しを共にする男性など…「家主さん」たちはそれぞれの孤独を抱え、話し相手を求めていた。

一方の石田は、そんな「家主さん」の事情は意に介さず、「知らない人の話を聞くのが楽しい」と興味深そうに彼らの話に聞き入る。2025年1月、石田は台湾へ。台湾は、大学時代に人生で初めて「泊めてください」をやった場所。最近では路上に立つ機会が少なくなってきた石田だが、台湾では毎日路上に立ち、初対面の「家主さん」とカタコトの英語と中国語でコミュニケーションをとりながら交流を楽しんでいく。次第に石田は原点に立ち戻り、今の自分の生き方に疑問を抱くようになる。

第2弾・「台湾の若者カルチャー」(FOD配信)

第2弾では、大阪万博で台湾系企業が出展した「TECH WORLD」館を取材。同パビリオンでは、最先端のデジタル技術と台湾の美しい自然が融合した展示が話題を集めていて、多彩なアートや文化パフォーマンスを通じて、台湾の技術力の高さと、文化的な魅力の両方を伝えている。

特に注目を集めたのは、オープニングを飾った雲門舞集(クラウドゲート)のパフォーマンス。50年以上の歴史を持つ台湾を代表する現代舞踊団の表現力は、来場者を魅了した。雲門舞集(クラウドゲート)は8月に瀬戸内国際芸術祭でも公演を予定している。また「TECH WORLD」では、8月に台湾から新たなパフォーマンスグループを迎え、テクノロジーとアートの融合をテーマにした公演を開催する予定だ。

このドキュメンタリーは、「TECH WORLD」の背景にある思いや、まだ知られていない台湾の魅力を伝えるだけでなく、台湾の科学技術の発展が現地のアーティストに与えるインスピレーションを記録し、テクノロジーが進化する時代におけるアートの重要性を浮き彫りにする。日本と台湾、二つの視点から台湾文化の奥深さと、その継承に情熱を燃やす人々の姿を描き出す。