松竹エンタテインメント所属の若手俳優・安達木乃(C)Deview

ネクストブレイク集結の映画『この夏の星を見る』に出演、19歳の若手俳優・安達木乃 役者業の魅力は「自分の価値観や景色が広がっていくこと」

2025.06.27 19:17
提供:Deview

 松竹創業130周年の節目の年に、次世代を彩っていくスター発掘を目的に、松竹グループが総力を挙げて開催している全国規模の男女オーディションプロジェクト『松竹 JAPAN GP CONTEST 2025』。オーディションサイト『Deview/デビュー』では、2021年開催の『松竹 JAPAN GP GIRLS CONTEST』で審査員特別賞を受賞し、ドラマ『新宿野戦病院』、映画『この夏の星を見る』(7月4日公開)などで活躍中の若手俳優・安達木乃(あだち・この/19歳)にインタビュー。芸能界を目指したきっかけやオーディションの選考過程で印象に残っていること、俳優業の魅力・楽しさ、今後の目標などを聞いた。

【松竹エンタテインメント所属/安達木乃 インタビュー】

――15歳のときに『松竹 JAPAN GP GIRLS CONTEST』に応募したことがきっかけで、俳優業をスタートさせた安達さんですが、そもそも芸能界への憧れはいつ頃からあったのでしょうか。

【安達木乃】「私は小さい頃から、この曜日はこの作品…と、日々の予定に入れてしまうくらい、ドラマが大好きだったんです。色々な作品を観ていく中で、小学生の頃から気づいたら、私もこの中に入りたい!出演する側になりたい!と思うようになっていました。とはいえ、ずっと憧れていただけでなかなか行動には移せずにいたんです。そんな中コロナ禍に入ってしまって、学校にも行けず、家に居る日々が続いて。何か新しい挑戦をしてみたい!と思ってスマホを見ていたときに、Instagramで『松竹 JAPAN GP GIRLS CONTEST』のオーディション情報を見つけて、“受けなきゃ!”と直感的に感じて応募しました」

――小さい頃から憧れてはいたけど、行動に移せずにいたんですね。

【安達木乃】「いくつかオーディションに応募したことはあったのですが、受からずに落ちる一方だったので、やっぱりダメか…みたいな感じで。やりたいことだけど、雲の上の存在というか、現実味がなくて夢の世界という認識だったので、それまでは自分のことに置き換えられていなかったんです。『松竹 JAPAN GP GIRLS CONTEST』ときは、1次審査から対面オーディションだったので、目の前の目標に向かっている感覚だったんです」

――なんとなく憧れていた世界だったけど、より明確な目標として捉えることができたのでしょうか。

【安達木乃】「そうですね。今まではなんとなくオーディションを受けていて、落ちたときも“まあ、こんなものか”みたいな感じだったのですが、このオーディションに関しては、不思議と自分の出来事として捉えることができて、絶対に受かるという明確な目標を持って挑めました」

――審査のなかで、特に印象に残っていることは?

【安達木乃】「3次審査のときに演技審査があって、2人で掛け合うお芝居の台本だったのですが、その台本が途中で終わっていて、“これから先は自由にアドリブで続けてください”と書いてあったんです。そんなこと初めてだったので、“どうすればいいの!?”と衝撃的でした。でも、小さい頃からドラマが大好きでしたし、テレビのNG集とかにあるようなアドリブ芝居もたくさん見てきたので、“これは自分がやってみたかったことだ!”と思って、頭でこうしよう、ああいう風にやろうなどは考えずに、その場の勢いに任せてやってみたら、思ったよりも楽しくやることができて。自分の中でちょっとした達成感がありつつも、終わったあとで、“もっとあそこは面白くできたな”という悔しさもありました」

■「初めて参加したドラマの現場で衝撃を受けたことを覚えています」

――それまでお芝居に触れた経験はあったのですか?

【安達木乃】「小さいときに、ミュージカルを習っていたのですが、楽しむことがメインだったのでお芝居をやっているという感覚はあまりありませんでした。オーディションで初対面の方とお芝居するというのは初めての経験で、すごく面白かったです」

――様々な審査を経て、見事「審査員特別賞」を受賞。デビューへの一歩を踏み出したとき、どんな想いでしたか?

【安達木乃】「審査員特別賞をいただいた際に、“あれ、これは現実なのか?”ってわからなくなってしまって。もちろん嬉しさもあったのですが、急に不安になってしまった部分もあって。ずっと憧れていた世界だったし、やりたかったことだったのですが、いざ自分がスタートラインの前に立ってみたら、急に怖くなって足が動かない…みたいな感覚になりました。その後、最終審査終わってから、2か月後くらいからレッスンがスタートしたのですが、レッスンを重ねていくなかで、“何がなんでもついていくぞ!”という気持ちが大きくなっていって。毎回ボロボロになりながらもレッスンの日々が楽しくなっていきました。私の性格上、大変なこともなんだかんだ楽しめちゃうタイプなので、レッスンを通して、自分の中の眠っていたものをたたき起こしてガムシャラにやっていました」

――小さいころから憧れていた芸能界。実際に入ってみて感じたギャップみたいなものってありましたか?

【安達木乃】「たくさんありました。初めてエキストラで参加させていただいたドラマの現場で、同じシーンを何回も繰り返し撮影していることに驚きました。今考えたらすごく基本的なことではあるのですが、普段何気なく見ているような1シーンでも、役者のみなさんが同じシーンの同じセリフを同じテンションを保って何度もやっていることにすごくビックリして。みなさんの体力と精神力によって素晴らしい作品が生み出されているんだと衝撃を受けたことを覚えています」

――そんな安達さんは、7月4日公開の映画『この夏の星を見る』に出演されます。2020年のコロナ禍を舞台にしたお話ですが、脚本を読んだ際、どのような印象を受けましたか?

【安達木乃】「まず脚本を読んだときに、白い紙に黒い文字だけど、眩しいくらにキラキラして見えたんです。コロナが流行り出した頃は、街中の人通りも少なくなって、お店なども休業したり、いろんなことがストップしていましたが、この作品の脚本からは風が吹くくらいの勢いを感じて胸が熱くなる感覚がありました。読み進めるうちに、コロナ禍で自分がやり残したことや後悔みたいなものがフッと軽くなっていくのを感じて。きっとこれはコロナ禍を生きたいろんな世代の方々に響く作品じゃないかなと感じました」

――演じられる役柄は、どのようなキャラクターですか?

【安達木乃】「桜田ひよりさん演じる主人公・溪本亜紗が所属している天文部の新入部員で1年生の役です。もともとは吹奏楽部だったのですが、辞めようかな~どうしようかな~と思っていたときに、仲の良い友達と一緒に天文部を見つけて。最初は星についてもぜんぜん詳しくないのですが、どんどん星に魅了されてのめり込んでいくような役柄で。スターキャッチコンテストのシーンでも、ぜんぜん星を見つけられないでいるのですが、でも必死に望遠鏡を構えて探しているっていうのは、やっていても可愛らしいなと思いました」

――監督からは役に対して何か言われたことやリクエストされたことは?

【安達木乃】「監督からは『とにかく先輩たちに可愛がられてください』と言われました。現場では撮影の合間も含め、たくさん可愛がっていただきました(笑)。先輩、先輩!というふうに背中を追わせていただきました」

――ご自身の性格と比較して、似ている部分や共感できる部分はありましたか?

【安達木乃】「私もピアノをやっていたので、深野の“このままクラリネットを続けても…”という考えも理解できましたし、好きなことを見つけると周りが見えなくなるくらい熱中する、好きなことならツラくても頑張れるというところは自分に似ているなと思いました」

■「大切にしているのは自分を信じること」

――桜田ひよりさんをはじめ、同世代のキャストのみなさんとの撮影はいかがでしたか?

【安達木乃】「クライマックスのシーンで、水沢林太郎さんが自分の想いを爆発させる場面では、そのお芝居を間近で見させていただいたのですが、ドライの段階から涙を流されていて、お芝居というよりドキュメンタリーを見ているようでした。そのシーンの撮影がクランクアップでもあったので、先輩にはこういう想いがあったんだというのを深野として知ることができて、すごく感動しました」

――現在、安達さんが所属している松竹グループで、全国大型オーディション「松竹 JAPAN GP CONTEST 2025」が開催されています。所属事務所の松竹エンタテインメントはどんな事務所ですか?

【安達木乃】「みなさん本当に優しくて。松竹エンタテインメントは所属俳優の人数がそこまで多くないので、色々なマネージャーさんとお話する機会もありますし、『この作品面白かったよ』とか何気ない話題も気軽に話せたり、『今こんなことを思っています』と、自分の気持ちを伝えやすい雰囲気を作ってくださっていて、すごくありがたいことだなと。俳優とマネージャーという関係というより、仲間として一緒に頑張っていこうという、温かい事務所だなと思います」

――これまでも様々なオーディションを受けてきたかと思いますが、オーディションで心がけていることはどんなことですか?

【安達木乃】「とにかく楽しもう!という気持ちで臨んでいます。もちろん緊張してガチガチになってしまうときもありますが、自分がやってきたことを信じて、緊張している自分も含めて面白がって、楽しんでやるということを意識しています」

――安達さんが今思う、お芝居の楽しさ・魅力とは?

【安達木乃】「まだまだ難しく感じることのほうが多いですが、去年くらいからようやく自分を客観視できるようになってきて、楽しさも感じることが多くなってきたような気がします。実際にお芝居をしていると、台本を読んだ段階では想像できなかった感情がわいてきたり、これまで出会ったことのない新たな自分に出会えたりするのは、なかなかできない経験だと思いますし、役を通して自分の価値観や景色が広がっていくことも、役者ならではの魅力なのかなと思います」

――今後、俳優としてどんな作品に出たいですか?

【安達木乃】「今は明るいキャラクターを演じる機会が多いので、シリアスな役にも挑戦してみたいですし、19歳なのでまだまだ制服を着たいなという願望もあります(笑)。私はヒューマンドラマを観るのが好きなので、そういったメッセージ性のある作品で何かを伝えていけたらいいなと思っています」

――では最後に、安達さんご自身が夢を叶えるために大切にしていることを教えてください。

【安達木乃】「私が大切にしているのは、自分を信じることです。少しでもやりたいという気持ちがあるのであれば、そう思った自分を信じて、自分の気持ちに身をゆだねて一歩踏み出してみるのもいいんじゃないかなと思います。何事においてもやらずに後悔することが一番悔しいので、やり残したことはない!と思えるくらい準備をして、最終的にはやってきた自分を信じてやるしかないと思います。もし、それでうまくいかなかったとしてもそこまで頑張った自分を褒めてあげるというのは大切にしています。たとえそのとき上手くいかなかったとしても、その積み重ねがいつか実を結ぶと、自分を信じて思いっきりやる!というのを大切にしています」

【プロフィール】
安達木乃(あだち・この)●2006年3月26日生まれ、東京都出身。
2021年『松竹 JAPAN GP GIRLS CONTEST』審査員特別賞受賞。
▼近年の主な出演作
≪映画≫
・2025年7月4日公開『この夏の星を見る』深野木乃美役(山元環監督)
・2024年『あのコはだぁれ?』(清水崇監督)
・2024年『恋わずらいのエリー』(三木康一郎監督)
・2023年『交換ウソ日記』(竹村謙太郎監督)
・2023年『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(新城毅彦監督)
≪ドラマ≫
・2024年『新宿野戦病院』準レギュラー・リナ役(CX)
・2024年『舟を編む~私、辞書つくります』(NHK BS)
・2023年『対アリでした。』(Lemino)
・2023年『女神の教室~リーガル青春白書~』第10話(CX)

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