

「命の期限を決めるのは誰か…」“救急医療現場”をリアルに描く作品が公開 ショーン・ペンが救急救命士に
ニューヨークを舞台に、救急医療現場をリアルに描く『アスファルト・シティ』が6月27日公開。

「救急医療の崩壊」がうたわれて久しい日本では、2023年の救急出動件数が、過去最多の約764万件にものぼるといわれています(「令和5年中の救急出動件数等(速報値)」総務省消防庁)。
こうした問題はほかの国でも同じですが、特に銃の所持が合法とされるアメリカでは、さらに深刻。6月27日公開の『アスファルト・シティ』では、ショーン・ペンとタイ・シェリダンが救急救命士に扮し、現場をリアルに伝えています。
生死の境目を目の当たりにする彼らの姿から、「救急医療の崩壊」について、改めて向き合ってみましょう。
ニューヨークの救急現場

ニューヨークに暮らす青年・クロス(タイ・シェリダン)は、大学の医学部に入るための勉強をしながら、救急救命隊員として働きはじめます。彼の相棒は、ベテラン隊員・ラット(ショーン・ペン)。
ラットの厳しい指導を受けながら、ただ人を救いたい一心で仕事を続けていたクロスでしたが、薬物中毒者や犯罪者などと現場で向き合うにつれ、心の葛藤が日に日に増していくようになります。
ある時、早産した女性の要請に応えるべく、2人は現場へ向かうのですが...?
『黒いハエ』の佇む場所の守護天使

本作は、アメリカの作家シャノン・バークが2008年に発表した『Black Flies』が原作。直訳すると『黒いハエ』の意味になりますが、実際に救急隊員として働いていたバークの体験を象徴するかのようなタイトルです。
メガホンを取ったのは、これを読み「すぐに主人公に共感した」というフランス出身のジャン=ステファーヌ・ソヴェール監督。ブルックリンにあるワイコフハイツ病院の協力を得て、「救急隊員は、毎日命懸けで他者を救う街の守護天使だ」と語るほど、本物さながらの現場を映し出します。
医療崩壊は、メンタル崩壊に比例するのか

例えば怪我をしたり、病気になったりすると、だれでも自分のことしか考えられなくなります。自分の命が危機に陥れば、助かるためにどんな手段も講じようとするのは、生物の本能といえるでしょう。
けれど、その危機に手を差し伸べてくれる救急隊員や医療従事者に対して、無条件に傷つける行為は患者の「特権」などではなく、恥ずべき「冒涜」です。
ソヴェール監督曰く、「患者だけではなく救急隊員も、低賃金に加え長時間労働やトラウマになるような体験からメンタルをやられている」。日々、崩壊に向かっているように見える救急医療現場で、クロス、ラットの選ぶ道は「命」の希望になりえるのでしょうか?
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『アスファルト・シティ』
6月27日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
公式サイトはこちら!
(文/Sirabee 編集部・尾藤 もあ)
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