

<イグナイト -法の無法者->畑中翔太Pと駒奈穂子Pが語る間宮祥太朗らキャスト陣の熱量・提案力・アドリブ力「当初は想定していなかった」 続編の可能性にも言及

間宮祥太朗が主演を務める金曜ドラマ「イグナイト -法の無法者-」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の最終話が6月27日(金)に放送される。同作は、日本の訴訟社会化と飽和する弁護士界の実態をテーマにした、完全オリジナルのダークリーガル・エンターテインメント。“争いの火種”があるところへ潜り込み、訴訟をたきつけ大金を稼ぐ“無法者”な弁護士の姿を描く。
間宮が演じているのは、父親を事故で亡くしたことをきっかけに弁護士を志した、向こう見ずだが正義感にあふれる主人公の宇崎凌。また、「ピース法律事務所」のメンバーには、事務所の代表・轟謙二郎役に仲村トオル、事務所唯一の女性弁護士・伊野尾麻里役に上白石萌歌、事務所の最年少弁護士・高井戸斗真役に三山凌輝が配役されている。ほか、エリート街道を歩んできたベテラン弁護士・桐石拓磨役で及川光博、捜査一課の刑事・浅見涼子役でりょうが出演中。
最終話を目前に、WEBザテレビジョンでは、同ドラマのプロデューサーを務める畑中翔太氏と駒奈穂子氏にインタビューを実施。俳優陣への思いやドラマ制作のこだわり、最終話の注目ポイントなどを聞いた。
座長・間宮祥太朗は「一瞬でも熱量が落ちたり疲れを見せたりすることがなかった」
――すべての撮影を終えて、今率直に感じていることをお聞かせください。
畑中:長かったです。1月末にクランクインをして、バス事故の横転シーンから始まりました。最初が一番緊張するダイナミックなシーンだったこともあり、思い出深かったなと思います。
――ここまで見事に主演を演じ切った間宮祥太朗さんへの思いをお聞かせください。
駒:お芝居の部分でもそうですし、毎話のように登場するアクションだったり、抱えている過去の重さだったり、いろいろな部分で本当にカロリーが高くて大変な立場だったと思うのですが、初めから最後まで、一瞬でも熱量が落ちたり疲れを見せたりすることがなくて。
一つ一つのシーンやお芝居に対して、言われたからやる、台本にあるからやるという姿勢ではなく、宇崎という人間だったらどう行動するか、どういう表情でどういう言葉を発するか、熱量高く考えて議論しながら取り組んでくださいました。最後までそれをやり通してくださり、スタッフ・キャストみんなの空気を作ってくださったことに対しての感謝と尊敬が一番大きいです。
畑中:僕もオールアップの時に「タフネス過ぎますね」と声を掛けたのですが、本当にタフネス・クールだなと思いました。今回、アクションという肉弾的なことから、裁判などセリフ面で頭脳を使うようなことまで、振れ幅がすごかった中で、弱音や愚痴を聞いたことがありませんでした。
座長として「行こうぜ!」と声を掛けるタイプというよりは、座長自身が全力でやり切ることで、その姿に周りのみんなが影響される。そんな背中で見せるタフネスな方だなと思いました。
――アクションも見どころですが、リーガルドラマならではのさまざまな伏線も張られていたかと思います。SNS上で考察などが盛り上がる様子を見てどう感じていらっしゃいましたか?
畑中:視聴者さんの考察力、気付いたり探したりする能力がすごいなと思いました。実は、第1話のバスのシーンで、轟の娘・佳奈(藤崎ゆみあ)のスマホに一瞬轟のアイコンが映っていたんですよ。そこにも伏線を張っておきたいなと思って入れたのですが、その時点で轟の娘だと気付いている方もいて。
皆さんの情報キャッチの意欲がすごくて、僕は逆に“やばい、全部知られてしまう”“この考察当たってる、どうしよう”と、結構ハラハラしてしまいました。物語の縦軸が皆さん気になっていたようで、思った以上に5年前の因縁と闇に対しての興味関心が強かったなと思いました。
駒:我々は今回、縦軸やストーリーもそうですが、いかにこの6人のメインキャラクターを好きになってもらえるか、愛してもらえるかをすごく考えて脚本を作りました。それもあって、第1話から、実は轟と宇崎が親子なんじゃないか、今この2人はお互いこう感じ合っていて、ゆくゆくはこうなってくんじゃないかといった、キャラクターに関する考察を皆さんがしてくださっていたのが私はうれしかったです。
緊迫シーンもアドレナリン全開「プロ根性で逆に盛り上がっていた」
――撮影現場でのキャスト陣の様子はいかがでしたか?印象的な出来事があれば教えてください。
駒:ピース法律事務所のメンバーは、セッティング中、普通だったらセットから出て休憩するところを、ずっとセットの中のそれぞれの席に座って、他愛もないおしゃべりをしたり、その後のシーンの話をしたりしていて、その4人でいる時は本当に楽しそうだったのが印象的でした。
あと、及川さん演じる桐石は変装や潜入が得意なキャラクターと台本に書いていたのですが、我々が台本に書いたこと以上に、その役を及川さん自身が楽しんで演じてくださいました。ここはもっとこうで、こういう癖をつけた方がいいんじゃないかと、毎回誰よりも楽しそうに考えて演じてくださったのがすごく印象的でした。
畑中:今駒さんが言ったように、事務所の撮影の時はすごくワイワイしていて、後半、徐々に4人や6人で会うチャンスが少なくなっていくことを残念がり、「あと何回会える?」と、みんなで会えることを楽しみにしていたなと思います。
あとは、緊迫したり、ハラハラヒリヒリするシーンの撮影も、ある意味アドレナリンが出ていたのか、楽しんでいた印象がありました。緊張感があるからこそ、俳優部としてのプロ根性みたいなものが出て、逆に盛り上がっていた印象でした。
キャスト陣からの提案によって練り上げられたキャラクターたち
――及川さんの役作りの話題も上がりましたが、他にもキャスト陣からの面白い提案や予想外の提案で採用になったアイデアなどがあれば教えてください。
畑中:伊野尾に関しては、上白石さんが最初の段階から「現代っ子ぽくしてみたいです」と提案してくれたので、彼女自身が言うところの“ギャル弁護士”、それでいてすごく頭が良いキャラクターが生まれました。
第7話で描かれた伊野尾が抱える過去は、脚本段階ではそこまでつらいムードは入れていなかったのですが、上白石さんの提案を受けてセリフを変えたりしました。彼女のアドリブに出てくるラフさ・ギャル要素は、提案を受けてすごく変化した部分です。
駒:その次にアドリブが多かったのが仲村さんで、事務所のリーダーで切れ者の弁護士でありながらうさん臭さのあるキャラクターを、仲村さん自身がすごくいろいろと考えてくださいました。
台本上は轟が真面目な顔をして真面目なことを言うシーンでも、段取りやリハーサルで突然ふざけたり、すごく緊迫したシーンなのに突然ダジャレを言ったり、そういうことをキャラクターに合わせて考えてくださって、基本的に全部そのまま採用されていました。
それに間宮さんや三山さんが乗っかって笑いを取りに行く時間がよく生まれていて、元々はキュッと締まる真面目なシーンも、仲村さんの提案でくすっと笑えるエッセンスをどの場でも少しずつ入れていた印象があります。
畑中:あとは、宇崎の体当たりアクションの映像を見た三山さんに「高井戸にもそういうアクションシーンとかないんですか?」と言われたり、りょうさんからも「そういう動きのあることをやりたい」といった話をされたり。
宇崎のアクションシーンにみんなそれこそ“イグナイト”されて、実はそれを第10話、第11話に反映させた部分がそれぞれあります。当初は想定していなかったのですが、キャラクターみんなが少しずつ荒ぶる感じにしました。
――もし続編やスピンオフを作るとしたら、どのようなエピソードを作ってみたいですか?
畑中:誰の過去ということではないにせよ、“無法者”なので銃とか使いたいよね、そしたら海外かなと、監督ともしゃべっていました。刑事ものならあり得ると思うのですが、弁護士ものではなかなかあり得ないですよね。
でも「イグナイト」は、弁護士としてはあり得ない人たちというか、「法の無法者」というサブタイトルがついている分、それぐらいダイナミックに、国際裁判みたいなもので、宇崎たちチームのエンターテインメント性をもっと際立たせたようなエピソードを考えたいです。
駒:最後の方は、スタッフ・キャストとも毎日のように「スピンオフをやりたい」と口々に言っていました。今回ゲストの皆さんも本当に魅力的で、毎回キャラクターの濃い皆さんに出ていただいたので、これまでの全11話の中で関わった依頼人などが一緒に暗躍してくれたり、一緒に働いてくれる人が出てきたり、そういうふうにゲストの方々が再登場するような番外編が作れたら楽しいねといった話はしたりしています。
――最後に、最終話に込めた思いと視聴者に向けたメッセージをお願いします。
畑中:最終話の見どころは、宇崎と轟の正義は勝つのかというところです。轟が元いた弁護士事務所を出て、新たな事務所を立てて、仲間を集めて、浅見も警察内部を探って、宇崎を引き入れて、この5年間ずっとこの裁判のために計画を立て、一歩ずつ歩んできて、いよいよすべてのピースがそろいます。
第1話から一つずつピースを拾っていって、ようやく父と娘の真実を手に入れるので、彼らの思いに共感しながら、まさに傍聴席にいるような気持ちで、裁判がどうなっていくのかを見てほしいです。
あとは、5年間倒せなかった、それぐらい難しい相手との勝負になるので、ピース法律事務所と他のメンバーがどうやって証拠を手に入れて、どうやってひっくり返していくのか、サブタイトルの“無法者”というところにちゃんと帰着させようと思っています。
ただ単純には終わらない設計、ストーリー展開になっています。心情の部分を追体験していただきながらも、この無法者たちが最後にどんなハラハラとワクワク展開を見せてくれるのか、期待して見てもらいたいなと思います。
駒:少し前に、法律監修で入ってくださった福島健史先生がインタビューで答えていて、すごくいいな、この作品に通ずることだなと思ったのが、“裁判というのは、結局は人間の感情であり、どちらが最後までこだわって感情をぶつけ合うかだ”ということ。
最終話で宇崎たちが戦う相手はものすごい権力をもった難しい相手ですが、裁判の場において、感情が人間の形をしているような宇崎が、最終的にどう相手にぶつかっていくのか。
また、感情ではなくどちらかというと理性で仕事をしてきたであろう高井戸や、知識で仕事をしてきたであろう伊野尾が、宇崎に感化されて、最後に裁判でみんなで一緒に感情をぶつける、すごくいい終わり方になっていると思います。視聴者の皆さんも、ムカつく、理不尽、許せないという気持ちを一緒に持って、熱い気持ちで最終話を見ていただけるとうれしいです。
そして、最初に言ったことと被りますが、我々もこの6人のキャラクターにすごく愛着を持っています。ずっと見てくださっている皆さんもこのチームに愛着を持ってくれていると感じているので、「いつまでもこのチームを見ていたいな」と終わった時にきっと思っていただけるのではないかなと思います。最後までこのチームを見届けていただきたいです。
※藤崎ゆみあの「崎」は正しくは「立つ崎」
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